Apple、警察がiPhoneから削除されたチャットメッセージを抽出するために使っていたバグを修正
(techcrunch.com)- メッセージングアプリで削除された、または自動消去されたメッセージが通知キャッシュに残り、フォレンジックツールで読み取れる状態になっていたが、AppleがiPhoneとiPad向けのソフトウェアアップデートでこれを修正
- メッセージ内容が表示された通知はデバイスに最大1か月保存される可能性があり、Appleのセキュリティ情報には、削除対象としてマークされた通知が予期せず保持されることがあったと記載されている
- この抽出経路は、削除されたSignalメッセージが携帯電話のデータベースに残っていた仕組みとつながっており、法執行機関はかなり前に削除されたメッセージも読めていた
- Signalはこの問題の公開後、Appleに修正を要請しており、自動削除のタイマー機能は、デバイス押収時でも会話を秘密に保ちたいユーザーに役立つ可能性がある
- アプリ内で削除しただけでは、OSレベルの通知保存領域から同じ内容が消えない場合があり、今回の修正は自動削除メッセージのプライバシー保護においてOS層も重要であることを示している
バグ修正と影響
- AppleはiPhoneとiPad向けのソフトウェアアップデートを配布し、法執行機関がメッセージングアプリで削除された、または自動消滅したメッセージを抽出できていたバグを修正
- メッセージ内容が表示された通知(notification) がデバイス上で最大1か月キャッシュされることで、この問題が発生していた
- Appleのセキュリティ情報には、削除対象としてマークされた通知がデバイスに予期せず保持されることがあったと記されている
- 通知内容がそもそもなぜ記録されていたのかは確認されていない
- 今回の修正により、その現象がバグだったことが明らかになった
- Appleは、なぜ通知が保持されていたのかを問う問い合わせにすぐには回答しなかった
- Appleは旧バージョンのiOS 18を実行しているiPhoneとiPadにも修正をバックポートした
明らかになった抽出経路
- 今回の修正は、今月初めに404 Mediaが報じた問題と直接つながっている
- FBIはフォレンジックツールを使って、ある人物のiPhoneから削除されたSignalメッセージを抽出できていた
- 抽出が可能だったのは、メッセージ内容が一度通知として表示された後、Signal内でメッセージが削除されたあとも携帯電話のデータベース内に保存されていたため
- 法執行機関はフォレンジックツールを使う際、かなり前に削除されたメッセージも読むことができていた
Signalと削除メッセージ機能
- SignalのMeredith Whittakerは、この問題が公開された後にAppleへ修正対応を要請したと明らかにした
- 削除されたメッセージに関する通知は、どのOSの通知データベースにも残るべきではないと述べている
- SignalはWhatsAppなど他のメッセージングアプリと同様に、一定時間後にメッセージを自動削除するタイマー機能を提供している
- この機能は、当局にデバイスを押収された場合でも会話を秘密に保ちたいユーザーの助けになる可能性がある
プライバシーへの懸念
- FBIが日常的に使われるセキュリティ機能を回避する経路を見つけていたことが知られると、プライバシー活動家の警戒感が高まった
- 自動削除メッセージ機能は、とくにリスクにさらされたユーザーが日常的に使うセキュリティ手段に当たる
- 今回のバグは、アプリ内でメッセージを削除しても、OSレベルの通知保存領域に同じ内容が残る可能性があることを示した
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Hacker Newsのコメント
/private/var/mobile/Library/Biome/streams/.../Notification/segments/にはタイトルと本文の生ログがあり、BulletinBoardとUserNotificationsCoreの/var/mobile/Library/{BulletinBoard,UserNotificationsCore}/には配信済み・閉じた状態のjson、plistがあり、CoreDuetの/var/mobile/Library/CoreDuet/coreduetdClassD.dbにはBiomeイベントを再投入するSQLiteがあると見ている。出典はこのツイート