サリム・カラ、磁石と車のアンテナで200万ドル相当の硬貨を盗む
- 13年にわたり、サリム・カラは車のアンテナと磁石を使って、エドモントンのLRTから1枚ずつ硬貨を盗み、総額230万ドルを奪った。
- サリム・カラはウガンダ出身で、イディ・アミン政権を逃れて1972年に英国へ亡命し、その後カナダへ移住してエドモントンに定住した。
磁石で硬貨を釣る
- 1981年、カラはエドモントンのライトレールシステムであるLRTの68台の券売機を保守する仕事を担当した。
- カラは機械の機能のみを保守していたため、現金箱に直接アクセスすることはできなかった。
- 夜に一人で作業する中で、カラは磁石を取り付けた車のアンテナを使い、券売機の現金箱から硬貨を釣り上げる方法を編み出した。
重い戦利品を銀行に預ける
- サラミ・スライシング詐欺は、目立たないほど小さな金額を盗むことに重点を置く。
- カラは、自分が成功した自動販売機ビジネスを運営していると銀行に説明した。
- 1987年にカナダが1ドル硬貨を導入すると、カラの週収入はほぼ倍増した。
カラの硬貨で築いた不動産帝国
- カラは詐欺の収益で投資を始め、ビクトリアに家を購入し、さらにエドモントンで2軒の家を購入した。
- カラは表向きの富の兆候から距離を置き、低いプロフィールを保つのがうまかった。
数字で見るサリム・カラの硬貨詐欺
- 盗んだ総額: $2,327,890
- 詐欺を維持した期間: 13年
- 盗んだ硬貨の推定総重量: 37トン
- カラの犯罪による旅客運賃相当: 200万件
- カラの戦利品を一列に並べると約 150km に達する。
すべての良いことには終わりがある
- カラは13年間にわたりLRT運賃の20%を盗み、約200万人分の乗客の移動に相当する金額を懐に入れた。
- 運賃と現金収入の差が2度の監査で確認されていたにもかかわらず、彼がもっと早く捕まらなかったのは信じがたい。
- 1993年、市当局は民間調査員を雇ってカラを監視させ、最終的に1994年3月に現場で彼を逮捕した。
- カラは1996年3月、法廷で自分の話を語るつもりだと曖昧に述べた。
GN⁺の見解
- この記事は、単純な道具を使って大規模な詐欺を成し遂げたサリム・カラの物語を通じて、創意工夫と忍耐がどのように結びつくかを示している。
- カラの詐欺は、技術的な側面よりも基本的な物理的道具を使って長期間にわたり実行された点で、特に興味深い。
- この事件は公共システムの脆弱性と監査・監視メカニズムの重要性を強調し、現代社会においても見落とされがちなセキュリティの基本原則を思い起こさせる。
1件のコメント
Hacker Newsの意見
公共交通機関から金を盗むのは古くからある手口だ。
13年間、毎晩磁化した自動車アンテナを使って一度に1枚ずつコインを盗み、200万ドルを稼ぐのは実際かなり大変だ。これは「ショーシャンクの空に」の逆パターンだ。
カナダの硬貨に磁石が付く程度の鉄分が含まれているという事実は興味深い。こうした性質が自販機やほかのコインスロット機構の内部動作に問題を起こさないのか、という疑問が出ている。
1981年に年収38,000ドルでエドモントンLRTシステムの68台のチケット機械の保守を担当していたカラの給与は印象的だ。
カラの実質的な給与はかなり良かった。多くのソフトウェア開発者が数年間でも受け取った額より多い。
カラは券売機の前面パネルを外し、先端に磁石を付けた自動車アンテナで作った釣り竿のような道具を使って、コインを1枚ずつ釣り上げてシェービングバッグに入れていた。彼の装置がどう動作したのか、視覚的な説明が足りず理解しづらい。
パーキングメーターがどんなものだったかについて混乱している人が多い。1980年代のエドモントンで見られたような古い写真のある文書を参照すると役に立つ。デジタル表示や感熱プリンターはなく、各駐車スペースごとにメーターが1台ずつあった。後にデジタル表示/タイマーメーターに置き換えられたが、プリンターはやはりなかった。
カラは詐欺で得た金を市の保険会社に返済したことで、16か月後に釈放された。30年前の出来事なので情報を見つけにくく、罰金を払ったのか気になる。もし払っていないなら、200万ドルを不動産に投資してかなりの利益を得たように見える。
カラはあまりにも簡単に済んだように思える。大麻草を500株所持していただけでも、少なくとも2年は刑務所に入るべきだ。
自販機ビジネスで収益を得たと主張するのは賢い戦略だった。実際に複数の自販機を運営していたのか、またそれをもっともらしく見せるために商品の仕入れ領収書を提示できる必要があったはずだ。マネーロンダリングは難しい。