3 ポイント 投稿者 politicslibrary 2024-03-27 | 1件のコメント | WhatsAppで共有

前回の大統領選の際、個人的な疑問を解消するために似たような作業を始めたのですが、その成果物が多くの人の役に立つかもしれないと思い、いくつかのサイトで共有していました。世論調査統合指標だけでなく、各候補の得票率や期日前投票・当日投票の投票率予測も行いました(http://scholarsbookcase.github.io/koreanelectionpolls2022/)。Github のソースにあるタイムスタンプを見れば、予測がすべて事前に行われていたことを確認できます。

その時に作成したコードとノウハウをもとに、今回の総選挙を前に第22代総選挙向けの世論調査統合指標ページを公開しました。前回の大統領選のように、世論調査の公表禁止期間に入った際には、この指標をもとに小選挙区と比例代表投票で各政党の全国得票率(議席数ではありません)を予測してみるつもりです。実のところ、総選挙そのものの結果を予測すること以上に、今回この指標を通じて私が得たいのは、回答者の投票意思に応じて世論調査結果に重みを付けて加重平均を出すこの方法論が、総選挙という新たな舞台でどれほど有効なのかを試してみることです。ここで得た知見をもとに、世論調査統合指標と選挙結果予測モデルを改善していくつもりです。

この指標を見る際に注意すべき点は、算出に使われた世論調査がすべて全国単位の調査だということです。したがって、個別の選挙区で確定した候補のうち誰が当選するのか、あるいは各政党がどの程度の議席を獲得するのかについて、この指標だけで語れることには限界があります。ただし、全国で各政党の支持勢力がどのように変化しているのか、無党派・未定層がどこへ流れているのかを見ていく用途で活用すれば、現在の情勢を理解するうえで多少の助けにはなると思います。

指標ページには4つのグラフがあります。回答者のうち積極投票層(「必ず投票する」)と消極投票層(「できれば投票する」)にそれぞれ異なる重みを与え、それらだけを切り出した投票意思層のあいだでの投票予定政党と、投票意思に関係なく全回答者のあいだでの投票予定政党の両方を確認できるよう、2種類を用意しています。これは、投票意思層と全回答者とのあいだに差があるのか、あるとすればそれがどれほど有意なのかを見るためです。そして、小選挙区と比例代表投票では投票予定政党が異なる可能性があるため、この2つも併せて提供しています。繰り返しになりますが、小選挙区調査での支持率が必ずしも同程度の比率で議席数に還元されるわけではありません。ただし、比例代表指標は総選挙当日の比例代表得票率と直接結びつくと見てよいでしょう。

モバイル端末では信用区間が見づらいため、指標から最良の情報価値を得られるように PC 画面に最適化しました。Plotly を使ったことがある方ならよくご存じだと思いますが、グラフ右側に並んでいる各政党名をダブルクリックすると、その政党の数値だけを強調表示できます。また、政党名を1回クリックすると、その政党の表示・非表示を切り替えられます。

重み付けの基準は大統領選指標の時とは変わった点もありますが、結局のところ世論調査の品質を反映しようとした論理の延長線上で一部を追加・調整したものなので、ここでは詳述しません。大統領選の時と大きく変わった点があるとすれば、指標の生成に含まれた世論調査の一覧と、仮に選挙世論調査審議委員会で全国調査に分類されていても指標に含まれていない調査がある場合、その理由を簡単に確認できるよう、同委員会に登録された調査を別途表にまとめたことです。指標ページ最下部の選挙世論調査審議委員会の規定記載事項にある「世論調査一覧」リンクを押してください。また、各グラフで特定の日付の数値を生成するのに使われた世論調査が何かを簡単に確認できるよう、もう1つ機能を追加しました。モバイル端末ではない通常のコンピューター画面でグラフを表示した際、マウスカーソルを特定の日付に移動して数値を確認しながらグラフのどこでもクリックすると、その日付の数値の元になった調査を整理した表を見ることができます。

そのほか気になる点がある場合や、誤りを見つけた場合は、いつでも scholarsbookcase@gmail.com までご連絡ください。丁寧にお答えします。本指標が、皆さんの賢明な一票の行使に少しでも役立てば幸いです。

1件のコメント

 
dukjin 2024-03-27

韓国版の https://projects.fivethirtyeight.com/polls/ みたいですね(笑)ありがとうございます!