1 ポイント 投稿者 GN⁺ 2024-06-22 | 1件のコメント | WhatsAppで共有

回路基板設計のための生成AIテスト

紹介

  • AIベースのチャットボットが、回路基板設計のような精密な作業に役立つかをテストした。
  • LLMs(大規模言語モデル)は、しばしば細部を誤って理解することがある。
  • 電子設計では決定論的アプローチが重要である。
  • 現在のAI製品には誇張された面もあるが、適切なアプローチによって実質的な有用性を見いだせる。
  • 専門家が日常的に行う難しい設計作業でLLMsをテストした。
  • テストに使用したモデル: GoogleのGemini 1.5 Pro、OpenAIのGPT-4o、AnthropicのClaude 3 Opus。

初歩的な質問をしてみる

  • 回路基板設計には多くの知識が必要である。
  • LLMsに簡単な質問をして学習する方法を試した。
  • 例: 「回路基板のトレースの単位長さあたりの遅延は何か?」
  • Claude 3 Opusが最も正確な回答を提供した。
  • Google Gemini 1.5は、インターネットから取得した低品質な資料の影響で性能が低かった。

部品探し

  • 経験豊富なエンジニアは必要な部品を素早く見つけられる。
  • AIの部品探索能力をテストした。
  • 例: 光イーサネットを使うロボット用モータードライバの部品探し。
  • どのモデルも適切な部品を推薦できなかった。
  • 平均的なアプリケーション向けの部品推薦が多かった。

データシートの解析

  • 回路基板設計に必要なデータはPDFのデータシートに含まれている。
  • LLMsのPDFからのデータ抽出能力をテストした。
  • 最も効果的な方法は、データシート全体をLLMにアップロードし、対話的に詳細を問い合わせることだった。
  • Gemini 1.5がこの作業で最も信頼できる性能を示した。
  • ピンテーブルとBGAフットプリントの生成に成功した。

回路設計

  • LLMsが回路設計そのものを行えるかをテストした。
  • 例: エレクトレットマイク用プリアンプの設計。
  • Claude 3 Opusが最も良い回答を提供した。
  • しかし、一部に誤った判断や不正確な回路設計が含まれていた。
  • LLMsは情報抽出や変換作業には優れているが、オリジナルの設計合成には苦戦する。

結論

  • 回路基板設計には高い精密さが求められる。
  • LLMsはコード作成に有用である可能性がある。
  • Claude 3は新しいドメインの学習に有用である。
  • Geminiはデータシートからのデータ抽出に有用である。
  • GPT-4oはこのテストで最も有用な回答を提供できなかった。
  • LLMsは情報検索とコード生成に優れているが、訓練データ分布から外れたドメインでは限界がある。

GN⁺の見解

  • LLMsの有用性: LLMsは回路基板設計において、情報検索とコード生成に有用である可能性がある。特にデータシートから必要な情報を抽出する点に強みを示した。
  • 限界: LLMsはオリジナルの設計合成には苦戦する。これは訓練データの限界と関係している可能性がある。
  • 今後の研究: LLMsの回路設計能力を向上させるためには、ネットリスト生成タスクに対するファインチューニングが必要である。また、より多くのデータと訓練が必要かもしれない。
  • 実際の活用: 現時点のLLMsは回路設計の補助ツールとして利用できるが、専門家によるレビューと修正が必要である。完全な自動化には限界がある。
  • 批判的な視点: LLMsの回答はしばしば平均的なアプリケーションに合わせられており、特定の要件を満たせないことがある。これは実際の設計で重要な問題を引き起こしかねない。

1件のコメント

 
GN⁺ 2024-06-22
Hacker Newsの意見
  • Sonnet 3.5はOpusよりはるかに高性能で、コストも低い。OpusはGPT-4より優れている。GPT-4oは推論能力が低い。
  • ゼロショットLLMの限界を示す良い例だ。アプローチが間違っているように思える。
  • 全体論的なアプローチが必要な場合、次トークン予測よりも拡散ベースの生成アーキテクチャのほうが適している気がする。
  • 回路設計にLLMを使うのは、他の複雑な作業に使うのと似ている。特定のデータソースから具体的なデータを抽出するのに有用だ。
  • LLMを特定分野で使うにはファインチューニングが必要だ。AGIがあらゆる分野で巧みに作業できる段階にはまだ達していない。
  • ニューラルネットワークを使って組合せ問題を解くのは時間の無駄だと思う。反対意見を聞いてみたい。
  • AIが生成した回路は、専門家が設計したものよりコストもサイズも3倍で、必要な接続も多く欠けている。
  • Flux.aiと比較してみたい。
  • NP完全問題の説明を思い出す。コンピュータが出した答えが正しいか確認する過程が不快に感じられる。
  • 進化した回路についての議論は、Dr. Adrian Thompsonの90年代の研究に触れなければ不完全だ。
  • 回路設計向けの生成AIは、まもなく支配的な形態になるだろう。AIは強力な機能ブロックなしに回路を生成することはできない。
  • 回路基板をフラットベッドスキャンし、機械学習で回路図を作るというアイデアを思いついた。実現可能性は低い。
  • データシートを読んでSpice回路を生成するAIが必要だ。目標はシミュレーションコンポーネントのライブラリを構築することだ。