- 古いLinuxノートPCで動作
- Firefoxブラウザで特定のHTMLページを表示し、各アプリアイコンは単なるWebサイトへのリンク
セットアップ
- セール期間中に55インチのSamsungスマートTVを購入した。標準でSamsung Tizen OSが搭載されている
- モニターとして使うノートPCは、以前アールグレイティーをキーボードにこぼしてしまい、キーボードだけが動かない状態になっている。ホームサーバー用途にはちょうどよかった。そこで自分のスマートTVには EarlGreyTV という名前を付けた
- ノートPCをTVの背面に固定し、見た目をすっきりさせつつアクセスしやすさも維持した
ソフトウェア
- ノートPCにはDebian LinuxとSwayデスクトップ環境をインストールした。Swayは最小限の設定でコードによる構成ができるので選んだ
- ログイン時にSwayがFirefoxをフルスクリーンで起動するよう設定した
- Firefoxもカスタマイズしてある。ホームページはEarlGreyTVのHTMLファイルに設定し、フルスクリーン時にアドレスバーが見えないようにするなどの調整を行った
- 音量を変更したときに表示されるカスタム通知を追加した
リモコン
- マウスとキーボード入力に依存するシステムなので、リモコンの設定は難しい
- エアマウスを使うことにした。ジャイロスコープ/加速度計を使い、傾けた方向にカーソルを動かす
- WECHIP W3 エアマウスを使っており、背面にはミニキーボードがある。やや作りが甘く、軽すぎる感じが惜しい
- 再センタリング用のボタンを設定し、使い勝手が大きく向上した。そうしないとカーソルが画面の端に行ったまま戻せなくなる恐れがある
CECアダプター
- CECはHDMIの機能で、デバイス間でコマンドを送信できる
- CEC経由でノートPCをスリープにするとTV画面も消えるように設定した。同様に、ノートPCが再び起動するとTV画面も再点灯する
- ノートPCのHDMIポートがCECに対応していなかったため、CEC USBアダプターを購入する必要があった。USB接続側からCECメッセージを送り、HDMI接続を補完する仕組みで動作する
iPhoneからキャスト
- iPhone上のコンテンツをTVに送りたいことがある
- iPhoneにショートカットを作成した。アプリでURLを共有するときに「共有シート」に表示されるようにしてある
- ショートカットがURLを受け取ると、HTTPリクエスト経由でEarlGreyTVコンピューターへURLを送る
- TV側ではシンプルなサーバーがURLを待ち受けている。受信するとFirefoxのアドレスバーに貼り付ける
- この設定により、スマホからコンテンツのリンクを簡単に共有できる
- これをキャストと呼ぶのは少し違うかもしれないが、必要には十分応えている
- 実装上、Firefoxのアドレスバーが一瞬見えてしまい、スマートTVらしさが損なわれるのが欠点だが、見えるのは数秒だけだ
長所と短所
- 最大の短所は複雑さだ。「ただ動く」状態にたどり着くまでかなり時間がかかった。非専門家でも使うことはできるが、自力でデバッグできない人向けに設置することはないだろう
- もう1つの短所はリモコンだ。慣れれば使えるが、初めて使う人には使い方の説明が必要になる
- システム全体をブラウザベースで構築したことにはとても満足している。アップデートや互換性を気にせずに「アプリ」をTVへ簡単に追加できるからだ
- Webサイトとして存在する限り、あらゆるアプリを追加できる。たとえば Hacker News を「インストール」したり、https://cataas.com/cat を使う「ランダム猫」アプリのようなばかばかしいものも追加できる
- よく訪れるサイトの特定の部分へのショートカットを追加することもできる
- 全体として最大の利点は、きめ細かな制御ができることだ。スクリプト作成、ボタンの再プログラム、美観の変更などを自由に行える
- ブラウザ拡張を使って広告/スポンサーのブロッカーを追加したり、サイト遮断のスケジュールを設定できたりする点も気に入っている
結論
- もっと多くの人がこのようなカスタムTVセットアップを作ればいいと思う一方で、大多数の人はただ動くシンプルなものを望んでいることも分かっている
- このプロジェクトの要点は、客観的により優れたスマートTVを作ることではなく、自分が個人的に使いたいものを作ることだった
- 既存のスマートTVにあるちょっとした不便さに突き動かされ、もっと良いものを作ろうとして巨大なウサギの穴に落ちていった。しかし、その穴を下っていくのはとても楽しかった
- 自分はほとんどTVを見ないにもかかわらず、実際にこのTVセットアップを使っている時間より、作っていた時間のほうがずっと長かったと自信を持って言える
- このプロジェクトから得た結論は次のとおりだ。イライラするものを改善したいという衝動に従って行動するのは、とても楽しいことがありうる
2件のコメント
Hacker Newsのコメントに、
LibreELEC、CoreELEC を使えば一発なのに、なぜ……という返答がありますね。
これはHTPC向けにKodiメディアプレーヤーだけを実行できる小さなLinuxディストリビューションです。
そしてその下にももう1つ返信がありました。
実際、ただTiVoやFire Stickみたいなものを使うのが…。