Google Research、Gemini 2.0ベースのCo-scientistを発表
(research.google)Co-scientistは、Gemini 2.0で構成されたマルチエージェントAIシステムで、科学者が新しい仮説を立てるのを支援し、研究のスピードを高めるのに役立つ。
- 従来の科学的方法に着想を得て、それぞれ生成(Generation)、省察(Reflection)、順位付け(Ranking)、進化(Evolution)、近接性(Proximity)、メタレビュー(Meta-review)に特化したエージェントを使用。これらのエージェントは再帰的にフィードバックを行い、自らアイデアを改善する。
- 科学者はAIにアイデアを与えることも、AIのアイデアにフィードバックすることもできる。
- モデルの回答評価にEloレーティングを導入し、これを基準に時間の経過とともにモデルの結果を改善。
- Gemini 2.0 Proと人間の専門家はEloレーティング1300以下。
- Co-scientistは時間の経過とともに1300から1500以上まで上昇。
- 人間の専門家がモデルの結果を評価した場合でも、Co-scientistはGemini 2.0 Pro、OpenAI o1より高い評価を受けた。
- 実用性評価のため、薬剤リポジショニング(Drug repurposing)、新たな治療標的の提案(Novel treatment target discovery)、抗菌薬耐性メカニズムの解明(Elucidating the mechanisms underlying antimicrobial resistance)の実験を実施。専門家が介入しながら進められた。
- 急性骨髄性白血病に対する薬剤リポジショニング
- 薬剤リポジショニングは、新薬を開発する代わりに、既存薬の新たな用途を見つけること。幅広い学際的専門性が求められる。
- Co-scientistは急性骨髄性白血病に対する新たなリポジショニング候補薬を提案。コンピュータ解析と臨床フィードバック、試験管内(in vitro)試験の結果、薬剤は腫瘍の生存能を阻害した。
- 肝線維症の治療標的発見の進展
- 治療標的の発見では、仮説選択と実験の優先順位付けで多くの非効率が発生する。
- 肝線維症の標的発見に向けた仮説提案、優先順位付け、実験プロトコル生成を実施。
- Co-scientistが特定した標的は、実験の結果、強力な抗線維化活性を示した。
- 抗菌薬耐性メカニズムの説明
- 抗菌薬耐性メカニズムの説明では、微生物が治療薬を回避する遺伝子を進化させ、伝播させる過程を研究する。
- 研究チームはCo-scientistに対し、すでに発見されていたが未公表のテーマを独立して探索するよう指示。
- AIが提示した仮説は、すでに実験で検証され、まもなく発表予定の状態だった。
Co-scientistは、科学者の補助ツールとして科学的発見を加速させることが期待されている。
2件のコメント
Hacker Newsのコメント
ここにいる人たちが記事全体を読んだのかよく分からないので、記事から抜粋する
「AMLに対する薬剤リポジショニング」という表現は笑ってしまう
正直、なぜこれを使うべきなのか分からない
市場は、風向きに関係なく最後に風見鶏が指した方向へ突進しているように見える
全体として、Minskyの「心の社会」の概念に向かっているように見える
最近、AIをワークフローに使っている
新聞記事で科学者の引用を読んだが、彼のチームは問題解決のために10年間取り組んできたのに、AIが簡単に処理できるような形では何も公開していなかったという点に驚いた
最近のAIには否定的だが、最初にElizaを使ったときのことは覚えている
興味深いコメント集だ
生物医学の科学者として、AI開発者がAIは人間より賢く、より良い仮説を生成すると主張する傾向を何度か見てきた
大好きです、ハサビス〜