- pgRoutingはPostgresの拡張機能で、主に地理情報システム(GIS)で2地点間の最短経路を見つけるために使用される
- しかしpgRoutingは、地理空間データ以外にも、さまざまなグラフ構造のデータを処理する用途に活用できる
- Apache AGEやNeo4jのような専用グラフデータベースの軽量な代替として利用可能
pgRoutingの紹介
- pgRoutingはPostGISの拡張機能で、地理空間ルーティング機能を提供する
- これにより、最短経路の計算、ネットワーク分析、複雑なルーティング問題の解決などが可能になる
- 主に、2つの地点間の最短経路を見つけるといったGIS用途で活用される
グラフとの連携
- pgRoutingの強みは、グラフとして構造化されたあらゆるデータと一緒に扱える点にある
- グラフは相互接続された点のネットワークで構成され、ここで:
- ノードはエンティティを表す
- エッジはノード間の関係や経路を表す
- 地図やGISではノードとエッジはそれぞれ交差点と道路を意味するが、ソーシャルネットワークのような抽象的なシステムにも適用できる
GIS以外でのpgRouting活用例
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ジョブスケジューリング
- プロジェクトではタスク間に依存関係が存在し、これは**有向非巡回グラフ(DAG)**を形成する
- プロジェクト管理における主要な課題の1つは、プロジェクト全体の期間を決定する「クリティカルパス」を見つけること
- pgRoutingを使ってタスクの依存関係をモデル化し、グラフアルゴリズムによってクリティカルパスを見つけられる
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リソース割り当てベースのリバースプロキシルーティング
- 分散システムでは、ネットワークのノード間でリソースを効率的に割り当てることが重要
- 各ノードは物理的な場所またはコンピューティングプロセスを表し、エッジはノード間でデータが移動する経路を表す
- たとえばクラウドインフラでは、pgRoutingを使って分散サーバー間のデータや計算タスクを最も効率的な経路でルーティングできる
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YouTubeのような推薦エンジン
- 推薦エンジンやナレッジグラフを使う検索アルゴリズムでは、pgRoutingを活用してエンティティとイベント間の関係を構築できる
- たとえばYouTubeの推薦アルゴリズムでは:
- ノードはユーザー、動画、カテゴリなどのエンティティを表す
- エッジはユーザーと動画の相互作用や、動画同士でカテゴリを共有しているといった関係を表す
- こうしたグラフ構造を通じて、ユーザーにパーソナライズされた推薦を提供できる
pgRoutingの追加情報
2件のコメント
Apache AGE や pgRouting を実際に導入してみた方はいらっしゃいますか?
会社でグラフDBの導入を進めているのですが、既存のRDBとして Postgres を使ってはいるものの、
plugin/extension で Postgres を「まるでグラフDBのように」使うことはできても、実際にはパフォーマンスが出ないと聞き、Neo4j を検討していました。ですが、Hacker News の意見を見ると、Neo4j にも不満が多いようですね。
Hacker Newsの意見
5年前、Graphデータベースとライブラリに失望し、NetworkXに似たPythonインターフェースの背後に複数の非Graph DBMSを配置しようとしていた
SupabaseはPostGIS関連の優れたコンテンツを継続的に提供している
「グラフのためのSQLite」が存在しない理由をずっと不思議に思っていた
シンプルなPostgresグラフDBプロジェクトに取り組んでいる
roaring bitmapをbyteaのpostgres列に保存して隣接行列を表現することについて意見を聞きたい
「Apache AGE」について意見があるか気になる
データモデルだけを見た場合(たとえばクエリ言語ではなく)、「グラフ」データベースと「一般的なSQL」データベースの間に実際の違いがあるのか気になる
PgRoutingを使った等時線生成の経験があるか気になる
Postgresは常に新しいデータモデリングの機会を開く拡張を提供してくれる