- macOSは長年にわたり rsync 2.6.9 を標準搭載してきたが、これは2006年にリリースされた非常に古いバージョン
- 最新版の rsync 3.x は GPLv3 ライセンスで配布されているが、Appleはこのライセンス条件を満たすのが難しいと判断し、同梱しなかった
- 一方、rsync 2.x は GPLv2 で配布されており、比較的制約が少なかったため搭載可能だった
openrsync導入の背景
- macOS Sequoiaから、Appleは従来のrsyncの代わりに openrsync を同梱している
- openrsync は BSD系のISCライセンス を採用しており、使用・修正・配布にほとんど制限がない
- これによりAppleは法的制約なしにopenrsyncを自由に更新・保守できる
openrsync利用時の注意点
- openrsyncはrsyncと 互換性 があるが、すべてのrsyncコマンドをサポートしているわけではない
- 特に一部の高度な機能や複雑なオプションは動作しない可能性があるため、既存のrsyncスクリプトがmacOS Sequoiaで動かない場合がある
- 互換性のあるコマンドとオプションの一覧は 公式マニュアルページ で確認できる
コマンドの場所とバージョン確認方法
Mac管理者と開発者向けの要約
- openrsyncの導入により、macOSはもはや旧式のrsyncに依存しない
- ただし従来のrsync利用経験と互換性がない可能性があるため、移行時には注意が必要
- 特定のrsync機能が動作しない場合は、外部から直接rsync 3.xをインストールして使う方法も検討できる
1件のコメント
Hacker Newsの意見
openrsync はドキュメントが不足しており、rsync の代替としては信頼できないと感じる意見がある
scpコマンドは、異なる OS やファイルシステム間で完全なコピーを行えなかったmacOS にバンドルされた rsync を最新バージョンに置き換えた経験がある
openrsync を見てみたところ、良いコードだった
新しい Linux ユーザーとして、バンドルされたシステムユーティリティのバージョン管理が分かりにくいと感じる意見がある
unzipには AES-256 暗号化 ZIP ファイルを扱えないバージョンがあるunzipのバージョンを見つけにくいopenrsync が rsync の一部機能をサポートしていない点が残念
rsync にパッチを追加し、macOS のメタデータをサポートする拡張属性に対応させた
Apple が osx の POSIX 面を引き続き強化していることに満足している
Apple がなぜ GPLv3 を恐れているのかについて、参考になる資料があるか尋ねる意見がある
openrsync は OpenBSD の RPKI バリデータープロジェクトの一部として書かれ、複数の組織の支援を受けていた
Sequoia 15.3 までは rsync_samba と rsync_openrsync が利用できた