- Wasm 2.0 仕様が正式に発表
- Wasm Community と Working Groups が 2022年から仕様を完成させており、主要な実装はすでに 2.0 をサポートしていた
- 2.0 からは エバーグリーンモデル が導入され、Candidate Recommendation 文書が継続的に最新状態へ更新される
- 新しいバージョンが発表されるたびに最終勧告へ移行するのではなく、現在の勧告案が標準とみなされる
Wasm 2.0 の主な機能と追加事項
- ベクトル命令(SIMD): 236 個の新しい命令が追加され、現代的な CPU の 128ビット SIMD 機能を活用可能。高性能なオーディオ/ビデオコーデック、機械学習、暗号化などで効率的
- バルクメモリ命令: メモリとテーブルの高速なコピーおよび初期化を可能にする命令セットが追加
- マルチバリュー返却: 関数とブロックから複数の値を返せるようになり、呼び出し規約が改善され、追加のプログラム変換が可能に
- 参照型: 関数への参照や外部オブジェクト(例: JavaScript の値)ポインタを不透明な第一級の値としてサポート。テーブルをこれらの参照値の格納先として利用でき、テーブルを扱う命令や複数テーブルの定義も可能に
- 非トラップ変換: 浮動小数点から整数への変換時に予期しないトラップが発生しない変換命令を導入
- 符号拡張命令: 符号付き整数の幅を直接拡張する命令が追加され、従来よりもメモリアクセスなしで拡張可能に
下位互換性と今後の見通し
- Wasm 2.0 は 1.0 と完全互換 で、既存のプログラムがそのまま動作
- Wasm 3.0 のリリースもまもなく予定されている
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WA!(SM)
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