- データ漏えい確認サービス Have I Been Pwned が完全に刷新
- 新しいデザインとともに、主要 Webページの機能 が大幅に変更・改善
- 検索 機能がより直感的になり、アカウント確認方法や各種データ侵害事例の案内が強化
- ユーザーダッシュボード、ドメイン検索、APIドキュメントなど、さまざまな 新規・改善機能 が追加
- Webパフォーマンスとセキュリティは 最新のクラウドインフラ 上で実装され、高速で安全なユーザー体験を提供
紹介と背景
- Have I Been Pwned(以下 HIBP)2.0 は、長期間の開発を経て完全に新しく公開
- 2023年2月の最初のコミット、2024年3月のソフトローンチとオープンソース化を経て、全面的に再構築され、新しいブランドアイデンティティが適用されたサイトとして公開
- サイト全体の構造と機能が改編され、新機能とともにマーチャンダイズストアもオープン
検索機能
- HIBP の代表機能であるトップページの検索ボックスが、より直感的で新鮮な演出(紙吹雪アニメーション)へと改善
- ユーザー体験が重苦しくならないよう、重く否定的な雰囲気を避け、ユーザーに 事実に基づく実用的な情報 を提供することに注力
- ユーザー名および電話番号検索は Webサイトから削除(ただし API では従来方式を維持)
- メールアドレスベースの検索のほうが、パース、通知、サービスの一貫性の面でより適している
- 電話番号やユーザー名はデータ処理負荷が高く、実際にはほとんど使われていないため、混乱を減らす目的で除外を決定
データ侵害ケースページ
- すべての侵害(漏えい)案件ごとに 専用の詳細ページ を新たに提供
- 従来よりさらに直感的で見やすいレイアウトで、被害状況や対応方法など、具体的で実行可能な個別アドバイスを案内
- 他機関(例: NCSC)との協力により、地域別のカスタマイズ情報なども追加予定
- 今後は 2FA やパスキーなどの対応可否、ユーザー向けの個別ガイドなど詳細情報を追加予定
ダッシュボード
- 従来の複数機能(機微な侵害の確認、ドメイン管理、購読管理など)を 統合ダッシュボード に一本化
- ダッシュボードはメール認証ベースでアクセスし、今後はパスキーなど新しい認証方式も追加予定
- ファミリーアカウント通知など、今後拡張可能なプラットフォームとして発展できる可能性を提供
ドメイン検索機能
- ドメイン検証/検索 機能を全面的に再設計し、よりクリーンな UI と多様なフィルター対応(例: 最新の漏えいのみ表示)を追加
- 完全なシングルページアプリ(SPA)構造で、検索結果は API を通じて JSON で迅速に提供
- ドメイン所有権確認プロセスも新たに簡素化
- メール以外の認証方式は別途改善予定
API
- 今回のアップデートで API 自体の変更や停止は一切なし
- API ドキュメントは OpenAPI ベースの Scalar ツール導入を準備中だが、現時点では既存ドキュメントを維持しつつ新しいスタイルに統一
- 今後 Scalar ベースの最新ドキュメントへ移行予定
マーチャンダイズ・ステッカー
- HIBP ブランディングのグッズショップが正式オープンし、Tシャツなどの商品販売を開始(Teespring ベース、マージンなし)
- ステッカーは Sticker Mule ストアで引き続き運営し、アートワークはオープンソースとして自由に利用可能
技術とインフラ
- サイトのバックエンドは Microsoft Azure ベースで、App Service、Functions、Hyperscale SQL、Storage などを使用
- 主要な Web アプリは C# と .NET 9.0、ASP.NET MVC(.NET Core)で構築
- Cloudflare が WAF、キャッシュ、Turnstile(anti-bot)、R2 ストレージなどで有効活用されている
- フロントエンドでは最新の Bootstrap、SASS、TypeScript をベースにモダンなインターフェースを実装
- Iceland を拠点とする開発者 Ingiber など主要メンバーの貢献により、高い完成度と洗練された UI を実現
- Webページの容量とリクエスト数をそれぞれ約 28%、31% 削減し、11年前より効率的に最適化
- トラッキングや広告データなど不要な要素は完全に排除 し、ユーザープライバシーを重視
AI 活用
- 今回のサイト再構築では Chat GPT を活用し、CSS、アイコン提案、Cloudflare 設定、.NET Core の特性など、さまざまな開発課題の解決に積極的に利用
- AI の素早い提案とコード自動化により、生産性が大幅に向上 したことを実感
- 迅速なマイグレーションや作業自動化において、高い精度と有用性を確認
開発の歩みと結論
- 法務文書の更新など、目に見えない多様な作業にも長い時間とコストを要した
- ローンチ前後には何度も緊急修正と反復リリースを行い、問題を迅速に解決
- 初心を失わず、サービスの専門性、拡張性、快適性を守りながら再出発を完了
- HIBP は 2013年から人生の4分の1を注いできた情熱の成果であり、今回の 2.0 によりコミュニティサービスとしての新たな飛躍が期待される
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