- Power Mac G3 ROM の内部を解析している最中に、ユニークなイースターエッグを偶然発見した体験の紹介
- HPOE というリソースに開発者の写真が隠されていることは既に知られていたが、実際の表示方法はこれまで謎だった
- "secret ROM image" というテキストが SCSI Manager のコード内に現れ、手がかりを与えた
- RAMディスクを特定の名前でフォーマットすると "The Team" ファイルが生成され、このファイルが 隠された画像を公開する
- この方法は Mac OS 9.0.4 まで動作し、今回の発見が このイースターエッグの初公開 と見られる
Power Mac G3 ROMにおけるイースターエッグ発見の背景
- 最近 Power Macintosh G3 の ROMを解析 する過程で、これまで公式に文書化されていなかった イースターエッグ を発見した
- 解析には Hex Fiend と、Eric Harmon の Mac ROM テンプレートである ROM Fiend が使われた
- 1997年から1999年まで使われていた beige デスクトップ、ミニタワー、all-in-one G3 モデルの ROM が対象
- 開発者本人も G3 が27年以上前のものだという事実に感嘆している
ROMでの興味深い発見の要約
- 最初に目を引いたのは HPOE タイプリソース にある JPEG 画像で、これは当時このモデルの開発に参加していた人々の集合写真と推定される
- この画像は以前にも言及されたことがあったが、実際に表示する方法は明らかになっていなかった
- 次に、nitt リソース ID 43 (Native 4.3) で興味深い Pascal 文字列 を発見した: ".Edisk", "secret ROM image", "The Team"
- "secret ROM image" は DOS Mac のイースターエッグと関係している可能性があると推測されたが、既存の方法は G3 では動作しなかった
コード解析と方法導出の過程
- コードを逆アセンブルすることに決め、nitt43 ファイル全体を Ghidra で解析した
- PowerPC アセンブリコードには不慣れだったものの、Ghidra のデコンパイラ のおかげで可読性の高いコードに変換できた
- 主要な関数が .EDisk (RAMディスク) ドライバ と相互作用していることが判明した
- 名前が "secret ROM image" のボリューム (=RAMディスク) が検出されると、HPOE リソース ID 1 に入っている JPEG データを "The Team" というファイルに書き込む
実際のイースターエッグ発動方法
- 解析の結果、RAMディスクを "secret ROM image" という名前でフォーマットするとイースターエッグが実行される
- Infinite Mac プロジェクトなどのオンラインエミュレータでこの方法を確認できる
- 具体的な手順:
- メモリコントロールパネルで RAMディスクを有効化
- Special メニューで Restart を選択
- デスクトップに戻ったら RAMディスクアイコンを選択
- Special メニューで Erase Disk を選択
- 名前を "secret ROM image" と正確に入力し、Erase をクリック
- フォーマットした RAMディスクを開くと "The Team" ファイルが生成される
- ファイルは SimpleText などで開いて内部画像を確認できる
イースターエッグの意義と締めくくり
- この方法は Mac OS 9.0.4 バージョンまで正常に動作することがテストされた
- これまでその画像が ROM に存在すること自体は知られていたが、実際の発動方法 は今回初めて完全に明らかになった
- これは Steve Jobs が1997年に Apple に復帰した後、公式に禁止していた最後のイースターエッグの1つである可能性が高い
- 数々のテストと手がかりによって隠された機能が世に出たもので、オールドMacのハードウェアとソフトウェアの解析、および 歴史的技術の発掘 という観点から大きな意味を持つ
締めくくり
- RAMディスクを名前を変えてフォーマットするというシンプルな方法で、27年間眠っていた 開発チームの非公式な記念画像 が姿を現した事例
- イースターエッグの技術や Apple の開発文化、隠れた開発者たちの痕跡に関心のある読者にとって興味深い事例
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