1 ポイント 投稿者 GN⁺ 2025-06-29 | 1件のコメント | WhatsAppで共有
  • 米国特許商標庁の商標審判部が、Oracleに対するDenoの詐欺主張を棄却
  • Denoは、Oracleが2019年の商標更新申請の際にNode.jsのウェブサイトを無断使用したと主張
  • 現在の訴訟の中心的争点は、普通名称化(genericness) および 商標放棄(abandonment)
  • Oracleは8月7日までに、普通名称化と商標放棄に関する主張へ正式に回答する必要がある
  • JavaScript商標が消滅すれば、すべての開発者が自由に使えるプログラミング言語名になる

JavaScript商標訴訟の経過

  • 2024年6月18日、米国特許商標庁商標審判部(TTAB) は、DenoのOracleを対象とした詐欺主張を棄却
  • Denoは、Oracleが2019年の商標更新手続きで、"JavaScript" 商標の使用証明資料として Node.js公式ウェブサイトのスクリーンショットを提出したと指摘
    • Deno側はNode.jsの創設者として、Node.jsはOracleの製品でもブランドでもなく、Oracleにはその資料を利用する権利がないと強調
    • Oracleが第三者のオープンソースサイトの資料を提出した点について、商標の実際の使用証拠を確保するのが困難だったことを示していると批判
  • ただし、詐欺主張そのものは今回の訴訟の核心ではないとし、別途修正せずこのまま進める予定
    • 詐欺主張に関する訴訟手続きを長引かせず、重要な核心争点である「普通名称化(genericness)」と「商標放棄(abandonment)」に集中している

訴訟の進行方向と主な日程

  • 訴訟の核心は、"JavaScript" がブランドやOracleの製品名ではなく、誰もが使うプログラミング言語の名称であると主張する点にある
  • 2024年8月7日までに、OracleはDenoの商標取消請求書のすべての段落について、それぞれ認めるか争うかを文書で提出しなければならない
  • 本格的な事実開示(Discovery)は9月6日から開始される
  • Denoチームは、Oracleがどの部分を争うのか注目している

JavaScriptは誰のものか

  • 開発者コミュニティと業界の双方とも、"JavaScript" が特定企業の商品名ではないと認識している
  • 実際に19,550人以上javascript.tm に賛同署名を残している(集計時点)
  • Denoは、現在の商標権は一般大衆と業界、そして商標法本来の目的に合致していないと指摘

もし商標取消が実現した場合

  • Deno側は、商標取消で勝訴する場合、あるいは Oracleが商標権を自主的に返上する場合を見通している
  • JavaScriptという名称が皆のものとなり、"™記号をもう使わず、ライセンス上の懸念なしに自由に使えるようになる" と言及
  • ウェブを動かすプログラミング言語の名称を、すべての開発者が共同で自由に使えるようになる

1件のコメント

 
GN⁺ 2025-06-29
Hacker News のコメント
  • Oracle が JavaScript という名前やブランドからまったく利益を得ていないと分かっているにもかかわらず、この訴訟を続ける理由が理解できないという意見。この機会に JavaScript の商標権を開発者コミュニティに寄付すれば良いイメージを残せるはずなのに、あえて利益にもならないものを守ろうとする態度は本当にばかげていると思う
    • Bryan Cantrill の言葉を引用しつつ、Oracle に対して心を開く必要はないという助言。Oracle と Larry Ellison を人間のように考えるのではなく、ただの芝刈り機のように見なすべきだという話で、芝刈り機には感情がなく、手を入れれば指を切り落とすだけだという比喩の紹介。関連 YouTube リンク https://www.youtube.com/watch?v=-zRN7XLCRhc&t=1981s
    • Oracle が ZFS と GPL を統合できるように CDDL を少し更新するだけでも、ブランドイメージの 90% は回復できるだろうと思う。実際、大きなコストもかからないはずだと考えるが、結局こちらが芝刈り機を人間のように見てしまっているのが間違いだと認める
    • Oracle はもはや本質的に技術企業/ソフトウェア企業ではなく、「法律事務所」だという見方。彼らが存在する理由は、所有しているもののライセンスをできるだけ長く売り続けることだけなので、実際の価値とは無関係にあらゆるものにしがみつこうとするのは自然だという視点の共有
    • 芝刈り機に「善意」という概念はそもそも存在しない、という比喩の繰り返し
    • Oracle には弁護士たちが自分の年俸を正当化する必要があるので理由が必要であり、見返りもなく何かを手放すのは市場原理に合わないという主張
  • Oracle は過去には技術エコシステムに価値を加えたこともあったが、今では巨大でレントを吸い上げる存在になってしまったのが残念だという声。2025 年になっても Oracle が所有する IP のせいで新しいことができない現実が嫌だという不満と、企業がブランド名に安住した結果こうなった事例への批判。そういう時代はもう終わってほしいという願い
    • Sun Microsystems が間違いなく非常に大きな価値を加えた会社だった点、対して Oracle の貢献は買収した成果を除けばはっきりしないという指摘
    • 企業のインセンティブ構造そのものが従業員をリスク回避的にしてしまうため、そういう時代は実際にはまず終わらないだろうという現実的な見方
    • Oracle が技術エコシステムに実際いつどのような価値を加えたことがあるのか疑問だという問い
  • Oracle の組織構造を説明した漫画が本当にぴったりの比喩だと思う、という感想。リンク共有 https://newsletter.pragmaticengineer.com/p/code-review-on-printed-paper-an-excerpt
  • みんなが “JavaScript” を単にひとつの言語を指す名称として使っている、という観察。Oracle は寄生虫のようだという批判
    • Kleenex のように、ある単語があまりにも一般的に使われるようになった場合に関連する法律があるのか、という疑問
    • JavaScript に商標権があることをまったく知らなかったという告白。ただのプログラミング言語の名前だと思っていて、Oracle と関係があるとも知らなかった。この会社がこんな商標権を持っていることが本当に驚きだと感じる
    • もし Oracle が勝ったら、言語名を JS に変えようという提案。JS は何の意味もない略語だという発想
  • Deno が「JavaScript は Java とは何の関係もありません(法廷闘争を除けば)」というスローガンでキャンペーンを始めたらいい、という提案。自分も寄付する意思があるという話
    • JavaScript と Java は、単なる文法上の類似だけでなく、ランタイム上で相互互換性のないオブジェクト指向データモデルを最初に強制した言語でもあるという話。また、この 2 つの言語がワールドワイドウェブ初期の注目によって大衆的に急成長した点も共通しているという背景情報。似た部類の例外としては Perl くらいしか挙がらないとのこと
  • JavaScript 関連情報サイトのリンク紹介 https://javascript.tm/
    • トラフィックが集中していてアクセスしづらいという体験の共有
  • Oracle が javascript 商標権を java 商標権側に移したら何か危険だと感じているのではないか、という推測
  • 「Larry Ellison Script」という言語を作って商標登録してみたらどうか、という冗談まじりのアイデア
    • 自分は弁護士ではないが、理論上は可能なのではないかと思う
  • 人間社会がこんな問題を抱えている様子を見ると、人類は本当に終わりに向かっていると感じる、という悲観的な感想
  • ただ言語名を typescript や webscript などに変えて呼び始めれば済む話で、こんな消耗的な論争に時間を無駄にするべきではないという意見