- Claude Codeを活用して、業務、個人プロジェクト、さらにはテキスト編集までこなした体験談
- Cursor、Cline、Zedなど複数のツールを試したが、ターミナル・vim中心のワークフローに自然に溶け込んだのはClaude Codeだけだった
- 単なるモデル性能だけでなく、反復ループや条件処理などの設計方式のおかげで、少ない入力でも生産性が高かった
- さまざまな実験的プロジェクトを短期間で実装でき、HackerNewsコメントランキングプラグインやポスター制作ツールなど、長く先延ばしにしていたアイデアを素早く完成させることができた
- ファイル名変更やデータ統合などの非開発業務の自動化でも高い効率を示し、テキスト編集体験は柔軟性と生産性の両方を向上させた
Claude Codeを活用した高速なプロジェクト実装
- この記事では、Claude Codeを使って筆者が実装した複数の小規模プロジェクトと体験を詳しく紹介している
- ほとんどは実験的なものであり、大規模な実運用コードベースでは結果が異なる可能性があるという報告もあるが、適切な文脈と入力が与えられれば十分に有用に使えるだろう
- 数か月から数年にわたって先延ばしにしていたさまざまなアイデアを、Claude Codeの助けで数分から数時間で完成させられたことに驚いている
Claude Codeの主な使用体験
- 初期印象と料金プランの変化
- インストール直後に既存のGPTサブスクリプションを解約し、Anthropicへ移行
- 数日で月額$100のMAXプランへアップグレードし、Opusモデルの利用と制限解除を目的とした
- Claude Desktop・モバイルアプリはやや遅く無骨だが、ターミナルツールがワークフローによく合っていたため使い続けている
- 中核となる利用原則
- 常に
--dangerously-skip-permissionsで実行して完全な権限を与える
- 可能な限り多くの入力を与える → 詳細な文脈と具体的な要求が結果品質を大きく向上させる
- 主にテキストモデルだが、UI設計能力も意外なほど高い
プロジェクト事例
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Vibe CodingとSmartSplit
- Vibe Coding: コードを直接書かず、モデルとの対話でアプリを作る方式
- SPEC.md(約500語)をベースにSplitWiseクローンを制作
- PHP版: 単一のindex.php、SQLite、フレームワークなしで900行のコードで完全動作
- JS版: Node.jsのクライアント+サーバー構成、500MBの依存関係、基本機能すら動作せず
- 同じ仕様でも、実装指示をどれだけ単純化するかが結果品質に大きく影響した
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自律スタートアップビルダー
- Hetzner VPS + root権限 + 無限ループの指示
- 独自プロンプトを作成し、アイデアを評価した後にサーバー監視SaaSの制作を試行
- Nginx設定・証明書発行などフルスタック構成まで自動化
- Anthropicの利用ポリシーに抵触し、自動宣伝機能はブロックされたため、HUMAN_INPUTファイルによる人間の承認手順を追加
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実サービスのマイグレーション
- ZATech Slackコミュニティ付属サービス(Sboj)のLaravel/PHP + MySQLプロジェクトを低コストVPSへ移行
- Claude Codeで依存関係・インストールガイドを自動生成
- DB復元、Cloudflare Turnstile設定、メール送信サービスの切り替え(Brevo)まで支援
- 手作業と比べて16〜32時間の節約が見込まれた
その他のトイプロジェクト
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HackerNewsコメントランキングプラグイン開発
- HackerNewsのコメントのうち、記事と関係のない**「ノイズ」コメント**を読み飛ばしたいという必要から始まった
- 以前にも試みたが中断しており、今回はClaude Codeを使って再び開発に着手
- HTML構造やバッジ表示など、実装過程で何度か試行錯誤があったが、豊富なフィードバックを与えることで望む結果を得られた
- 期待以上にすっきりしたUIが生成され、設定ページなどの細かな機能も充実して実装された
- コメントランキング自体はOpenAIベースで動作しており、プロンプト最適化や例の追加によって性能改善の余地がある
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Poster Maker - ミニマルなCanva代替サイト開発
- AIを活用したポスター制作が一般化する中、既存ツールにはAI機能不足、複雑なUXなどの限界があった
- 画像とテキストを簡単に組み合わせてA4 PDFを書き出せるシンプルなインターフェースを目標に設定
- Claude CodeはUI関連の知識に優れた面(例: フォント選択)を見せた一方で、配置など一部ではユーザー視点への配慮不足も確認された
- 繰り返し構造を指定し、フィードバックを重ねることで意図に合う成果物を作れた
- PDF書き出しは何度もの試行の末に、プレビューと同等の完成度を達成
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Claude Codeによる事務作業の自動化 : 銀行明細処理
- 銀行取引明細ファイル名の一括変更など、単純な非開発業務もClaude Codeで自動化できることを確認
- 正確なファイル名を推定して一括変換する作業から、複数のExcelファイルの結合、費用カテゴリ分類といった複雑な事務処理まで迅速にこなした
- 特定チームメンバーの役割定義など、少し情報を与えるだけで詳細なデータ加工も一度で可能
- こうした自動化は、AIツールと会計のような既存職種との関係変化も予感させる
Claude Codeをテキストエディタとして活用
- これまでは主にvimを使っていたが、Claude CodeによってMarkdown、HTML、CSS、JavaScriptの記述やレイアウト実装作業の幅が大きく広がった
- 執筆フローが非常に自由で、下書きと指示文を混ぜて入力しながら、Claudeを通じてリアルタイムで校正・整形・UX生成が可能
- 文章の大半は人間が直接書いているが、Claude Codeの生産性強化と反復作業自動化の効果を実感している
- 最新のLLMは長文要約や構造化データ編集には強みがある一方、創造的なテキスト生成には依然としてプロンプトの精緻化が必要
- Simon Willisonの「word calculator」という比喩のように、現在のLLMの主な用途はコンテンツの再構成と編集である
結論
- Claude Codeは単なるモデル性能を超えて、文脈豊かな入力 + 反復的な相互作用によって高い生産性を提供する
- 大規模システムよりも、個人・小規模プロジェクトや反復的な非開発業務の自動化で独自の強みを発揮する
- 依然としてユーザーの具体的なフィードバックと明確な設計が重要だが、コード作成・設定・自動化の参入障壁を大きく下げ、生産性革新に大きく貢献する
- LLMが真の創作者なのかという議論は残るものの、実務上の有用性は明らかだ
1件のコメント
Hacker Newsの意見
この文章から感じられる実験精神と楽しさが本当に好き。VPSにClaudeを入れて「自由にやってみろ」と任せるのは、すごく独創的で面白いアイデアだと思う。こういう試みこそが、AIに対する自分の期待を持ち続けさせてくれる理由。ツールをいじって遊びながら、初めてコーディングを学んだときの「これをどうやるかさえ分かれば何でもできそうだ」という感覚をまた味わえて嬉しい
「これをどうやるかさえ分かれば何でもできそうだ」という感覚に、今回は「やり方を知っていて、しかもClaude APIの利用料を払えれば」という条件が加わる。AIの利用がますます一般化するほど、参入障壁が知識ではなく金銭になっていく点があまり議論されていないのは残念。お金のない若い世代ほどAI活用能力を身につけにくくなる気がする。手作業でのコーディングはまだ可能だけれど、AI中心が標準になると、初心者向けのガイドやチュートリアルも減っていくかもしれない
自分はClaude CodeのようなAIツールにはあまりうまく適応できない。依然として、自分が主導権を持つ対話型インターフェースのようなやり方を好むし、直接コードを書く過程も好き。だから管理職にもなりたくなかった。こういうエージェント型システムは、外交的で定型発達寄りの人向けに思える。業界がこうしたエージェント中心に完全に変わるなら、自分は別のキャリアに転向すると思う
こういうふうにAIを自由に実験してみるのが、本当に正しい使い方だと思う。「これできるかな? やってみよう」という姿勢で、変で面白いことをいろいろ試すのがいい。なぜうまくいかないのかから学べることは多い。AIの誇大宣伝は一部の領域に限られている。何が実現するかも分からないまま投機的に金を使う人たち、未来の変化を想像して語る話、それらを誇張するメディアもある。いろいろな会社が大した理由もなくAIを入れようとするのも、積み重なれば誇大宣伝の結果だと思う。実際に自分に影響するのは、不要なところにAIを無理やり押し込まれて味わう苛立ちだけ。メディアはただ .ai という話題で対立を煽っているように見える。他人が自分の金でハイリスク・ハイリターンの賭けをしようと、自分には関係ない。ただ、「過剰なAIバブル」を過度に心配する議論は、実際にはあまり見かけない少数意見に偏っている気がする。試して楽しさを見つけよう。面白いものがあれば共有しよう。「自分はこれはやらない、理由はこうだ」みたいな不要な否定的説明はいらない
一方では子どもっぽい実験に面白さを感じるけれど、他方では、そうした実験が fellow human たちの集まる空間に自動化スパムをばらまくことでもあるように感じる。この手の楽しさは、他の人にとってはもうとっくに面白くなくなっているのではないかと心配になる
Claudeがprodサーバー上を好き勝手に動き回るのは少し怖いが、外出先でClaude Codeを使えるようなやり方には興味がある。自分の無料OCIサーバーにKASM workspacesを入れて、どう動くか試してみるつもり
KASM Docker Hubリンク
最近のAIコーディングブームは本当に怖い。数か月前、うちのチームが新しいエンジニアを採用するとき、9人中2人しかAIなしで技術面接を通過できなかった。残りはAIがないとアプリ構成も組めないし、基本的なSQLクエリも書けなかった(うちはPhoenixアプリを使っている)。AIで実装されたコードの長所と短所について聞いても、たいてい全然分かっていなかった
最近は若いプロのエンジニアでも、SQLそのものを知らない人がかなり多いことに驚く。マイクロサービスのようにデータベースを直接触らない特化した役割や、NoSQLの影響もある。5年前には、SQLがここまで忘れられるとは思わなかった
AIを活用すれば、新しい知識をずっと速く学べる。結局はただのツールの一つ
自分も似た経験をした。6人の候補者のうち、基準を満たしたのは1人だけだった。自分もclaude codeはよく使うが、結果が気に入らなければその理由も自分で説明するし、必要なら自分でやる
LLMツールが登場する前からこうだった。幅広い分野に通じた人を見つけるのは昔から難しかった。ある文脈では優秀な人が、別の文脈ではひどいこともある。採用では技術力だけでなく、チーム文化との適合性も見るべき。SQL程度の基礎ならすぐ学べる。文化的適合性は後から学べるものではない
GoogleもLSPもコンピュータそのものも全部取り上げられて、CTEを鉛筆で手書きしろと言われたら本当に困る(誇張だけど)。とはいえ、今どきAIを本当にうまく使える人なら(つまり雑に使う人でなければ)、単に手でコードを書くのがうまい人より採りたい
自分は5か月間Max x20プランを契約しているけれど、ここ4日ほどAnthropicのカスタマーサポートに完全に無視されていて、それまでのClaude Codeへの宣伝意欲が完全に冷めた。新しいソフトウェアで遊ぶのは楽しいが、絶対に返事をくれない会社に依存してはいけないという教訓になった。Amazonでもここまではしない
自分がセキュリティ担当なら、権限チェックもないコーディングエージェントを本番サーバーに載せるなんて絶対に許さない。自分たちのチームが直接書いたものではないエージェントも好まない。もし本当にprodサーバーにYOLOモードのエージェントを載せたら、自分の怒りと裁きを免れないだろう
著者自身も本文で「重要なリソースでも常に 'dangerously skip permissions' で動かすべきだと主張している。infosec担当者なら、ここで読むのをやめた方が健康にいいかもしれない」とそれとなく忠告している
注目を集めるには多少盛る必要があるからね(笑)。最近の自分の基準では、インターンやジュニア開発者に自分の目の届く範囲で権限を与える程度なら、Claudeにもそのくらいの権限は与えられると思っている。Infosec担当者は、現実的な影響やリスクを十分に考慮できていないことが多いのが残念。ボーイング737の着陸管制塔に載せるなら別だが、単純なCRUDアプリ程度ならトレードオフは合理的かもしれない
著者が「間違ったやり方」で使っていたとしても、Anthropicは5日前にClaude Codeのセキュリティ機能を強化したので、追いつくのに忙しいのかもしれない
セキュリティレビュー関連の案内
PRやコミットの前には /security-review コマンドを必ず入れるとよい。
実際、このプロンプトは大半の開発者より高いセキュリティ水準のコードを生み出してくれるだろう
サンプルプロンプト
別途、KusariやSnykのようなツールも併用を勧める。実際、こうしたツールはセキュリティの専門性を持つエンジニアより優れていることが増えてきている
fly.ioのような会社では「カウボーイ文化(無謀さを受け入れるスタイル)」をしばしば感じるので、こういう助言には特に気をつけるべきだという認識
これは
IS_SANDBOX=1 claude --dangerously-skip-permissions
と短くできる。この場合、直後のコマンドにだけ環境変数が設定されるので、たいていはこちらの方が便利。
Claudeにファイル名を全部変えてくれと頼めば、人間がやりたくない反復作業でも疲れずに全部やってくれる。ただ、こういう作業はトークンを大量に消費するだけなので、自分は手作業の出力が見えたら、プログラムを自分で書くよう指示する。たとえば100個のJSONファイルの形式を変える必要があるとき、Claudeは一つずつ変えようとして3個で止まったので、スクリプトで一括処理するようにさせた。30秒で終わった
もっと汎用的にするなら
env IS_SANDBOX=1 claude --dangerously-skip-permissions
のように使うべき。すべてのシェルが FOO=bar の接頭辞をサポートしているわけではないが、fish shellではこのやり方が有効
&& と env 変数を一緒に使うと、実際にはうまく動かない。上で説明したやり方が正しい
rm -rf / みたいにもっと短く(?)もできる
トークンを無駄遣いしているのが笑える、という反応を楽しく読んだという感想もある
この文章は、AIと人間が会話するように書かれた感じがする。もう少し人間の編集が入っていれば、もっと明快で構成も良くなったと思う。今のままだと追うのがかなり大変
最近HNではこういう文章がよく上がってくるが、面白い情報は1つか2つ程度で、実際にはAIとの会話をそのまま引っ張ってきて記事にしたように見える。不要な冗長さを削って核心だけを抜き出すのが文章を書くということの本質
すごく同感
タイトルが少し大げさすぎる感じがする。記事に出てきたプロジェクトの規模は決して「all」を意味しない。
自分はむしろ、LLMは会話ウィンドウの中だけで使って、全体の方向性やアーキテクチャのアイデアを得る程度の使い方を好む。細かいコードまで全部LLMに任せるのは危険だと思う
タイトルはChatGPTの元ネタ論文である「Attention Is All You Need」から取った言葉遊び
Attention Is All You Need論文
Claude-Codeはかなり有用だと思う。特に反復的だったり退屈だったりする作業では時間を節約できる。でも、本当に難しいプロジェクトや巨大なプロジェクトにはほとんど対応できない。工程を何百個にも分解しても同じ。たとえば、ある言語で書かれた大規模コードベース全体を別の言語にポーティングしたくても、複数のフォルダやガイドを渡した程度ではまともにできない
最近は大半のharnessにPlan/Actモードがある。Planモードでまず大きな流れを議論し、それを plan.md などに保存して、後でActモードでその通りに実行し、進捗も plan.md に更新していくやり方
「All」という言葉が大げさすぎる気がする。Claude Codeは安くもないし、サービス継続もその企業次第だ(最近はrate limitingもさらに厳しくなっていた気がする)。「All you need」という言い方は、普通は何か一つあればそれで十分というニュアンスだが、Claude Codeはそこまでではない。それでも今回の記事の実験を見ると、自分も一度使ってみたくはなる。直接コーディングの代わりにはならないだろうが、プロトタイピングには面白いかもしれない
続編記事「Claude Code considered harmful」を待っている
「モデル製造元(Anthropic)が同時に警察の役割もしている」という節を読んで驚いた。こういう状況を本当に問題ないと思っているのが不思議。北朝鮮体制でもあるまいし……