13 ポイント 投稿者 GN⁺ 2025-10-08 | 1件のコメント | WhatsAppで共有
  • 写真、動画、メッセージ、位置履歴、ソーシャルメディアのコンテンツ、連絡先などあらゆる個人データを1か所に集め、時系列で整理するローカルタイムラインアーカイブツール
  • Google Takeout、iCloud、Facebook、Twitter/X、Strava、Instagram など各種サービスのデータを取り込み、SQLiteベースのデータベースに自動整理
  • 地図・3Dビュー・会話統合ビュー・エンティティ認識などの視覚的な探索機能を備え、メッセージ・写真・位置情報など異なるデータ同士の関係を結び付けて表示
  • すべてのデータはクラウドではなく個人のPCに保存されるため、外部流出のリスクがなく、元ファイルをそのまま閲覧可能
  • 個人の人生を視覚的に再構成し、家族間でのデータ共有やデジタル遺産の保存へと拡張できるデジタル自分史プロジェクト

概要

  • Timelinizeは、個人のさまざまなデジタルの痕跡を1つの統合タイムラインとして構成するローカルデータ統合ツール
  • 写真、動画、会話、ソーシャルメディア、位置履歴、連絡先などを収集し、時間・空間・人を軸に再構成する
  • 自分や家族の日常を細かく記録でき、従来の写真ライブラリや日記アプリよりも、より完全で深いストーリー探索が可能
  • ブラウザで動作し、オフラインでもアクセス可能な形で機能
  • 既存の各種アプリやサービスを置き換えるのではなく、ユーザーが扱うすべてのデータの永続的で個人的なバックアップを用意する
  • Timelinize は既存の利用環境の**「裏側で」動作し、ユーザーの生活を邪魔しないバックグラウンドアーカイブ**の役割を果たす

主な機能

  • 多様なデータソースに対応
    • Google Takeout、Apple iCloud、Facebook、Instagram、Twitter/X、Strava などの GDPR データエクスポート形式を直接取り込み
    • .zip や .tar を展開しなくても自動認識して整理
  • 視覚的な探索インターフェース
    • タイムラインビュー: 日付ごとにすべてのデータ項目を統合表示
    • 3D地図ビュー: 位置データに基づき、時間の流れに沿って移動経路を可視化
    • バブルチャート: 1日の中で時間帯ごとに最も多く残したデータ種別を分析
  • エンティティベースのデータ構造
    • 人・動物・組織などのエンティティを中心にデータの関係を整理
    • 同一人物や同一団体を自動認識し、必要に応じて手動で統合可能
  • 会話の統合
    • 異なるプラットフォームのメッセージを1つのConversationsビューで連携
    • Facebook Messenger と SMS メッセージを1つにまとめ、会話の文脈を復元
  • ギャラリー統合
    • 写真ライブラリだけでなく、メッセージや SNS 投稿画像、ミームなども一緒に表示
    • 多様なフィルターでメディア別・テーマ別の探索を支援

構造と動作原理

  • データはローカルディスク上で日付ごとのフォルダ構造に整理され、メタデータは SQLite DB に保存される
  • HTTP API と CLI を対称的に提供し、同じコマンドを Web とコマンドラインの両方で実行可能
  • JSON ベースのスキーマにより、コマンド引数と HTTP フォームフィールドを自動変換
  • Dev Container 環境を提供し、Docker ベースの開発環境を構築可能

プロジェクトの思想とビジョン

  • プロジェクトの中核目標は個人データの自律的な保存と解放
    • 中央集権型クラウドサービスが消滅するリスクに備え、データを個人が直接管理できるよう設計
    • 個人の人生を定量化された形で可視化し、デジタル自伝・家族史の記録へと発展可能
  • 長期的には、個人ごとのタイムラインを統合して**「人類全体のタイムライン」**を構成できるという理想を掲げる

開発とインストール

  • Linux/macOS/Windows 各プラットフォーム向けに最新リリースをダウンロード可能
  • VSCode + Docker 環境で Dev Container による開発が可能
  • プロジェクトはAGPL ライセンスで配布され、商用での再加工を制限

プロジェクトの歴史

  • 2013年に個人プロジェクト「Photobak」として始まり、Google Photos、Facebook、Twitter のバックアップツールへと拡張
  • その後、複数人対応や位置データ統合などを経て進化し、現在の Timelinize の形に発展
  • 作者はCaddy サーバーの開発者でもあり、個人データ主権のための長期的な実験としてこのプロジェクトを進めている

1件のコメント

 
GN⁺ 2025-10-08
Hacker Newsのコメント
  • 素晴らしいサービスだと思うが、これがもっと拡張されて Nextcloud や Zotero まで置き換えられるようになってほしい。自分が追加・閲覧・修正したあらゆる文書や本、自分が書くすべてのノート、開いたブラウザタブ、コピー/ペースト、さらにはキーストロークまで記録して、「2週間前の今日、自分は何をしていたっけ?」のような質問にすぐ答えてくれる機能が必要だと思う。しかもそれらすべてが検索可能で、必ずセルフホストできなければならない。監視ソフトウェアにしたいわけではない。Obsidian で手動リンクシステムを使っている人たちを見ると、時間という観点のほうがもっと重要だと思わされる。今日 Wikipedia で何かを検索したなら、その時点で似た情報を探したり関連する作業をしたりしている確率が高いという点で、大きな意味がある

    • 昔 Microsoft に、何をしていたかを Recall するのに役立つ製品があったように記憶している

    • 正確な URL は見つけられなかったが、すべてのオブジェクトが純粋に時間ベースで存在し、それ以外はフィルターでのみアクセスするコンピューティングシステムのアイデアを誰かが出していたのを思い出した。もう一度探してみたい

    • Nextcloud や Zotero の代替、そしてあらゆるノート保存、ブラウザタブ、クリップボード、キーストロークまで記録するところまでは、長期的に本当に有用そうだと思う。ただ、ブラウザタブやキーストロークなどまで行くと細かすぎるとも感じる。そのレベルまでは必要ないが、データで自分の人生を記録し理解しようとする試みは必要だと思うし、このアプリもそうした問題意識から出発している

  • mholt は Web サーバー Caddy を作った人として有名なので、Timelinize への興味がさらに高まる

  • この10年間、まさにこういう製品が必要だったので、2〜3分おきに GPS データを記録してきた。とても興味深く感じる

    • どうやって GPS の記録を取っているのか気になる
  • Timelinize は entity-aware なシステムなので、座標データがなくてもエンティティごとに時間的に近い情報を地図上に表示できる。Google が Android/Chrome/Gmail/Maps/Timeline を基に、どれほど多くの自分のデータを結び付けられるのかを実感させられる。気象データを実際にどう活用する予定なのか気になる。たとえば位置情報のあるエンティティと過去の天気データを連携させることを考えているのか、という質問

    • そう、そのように使う予定。気象やニュースなどの公開データも追加で連携して、タイムラインに文脈を加えられる
  • 本当に素晴らしいアイデアだと思うが、データを追加するたびに Google Takeout を実行しなければならないなら面倒すぎる。リアルタイム更新ができれば本当にキラーアプリになりそうなのに惜しい
    Google フォトのデータソース文書

    • これは本当に大きな障害。Chrome ヘッドレスで自動化しようとしたが、実際には10分ごとに物理的に認証しなければならず、事実上自動化は不可能。普通は年に1〜2回 Takeout をしていて、Timelinize を使わないとしてもデータをバックアップする目的でやっておくのがよいと思う
  • このサービスにとても興味がある(そして Caddy にも感謝している)。
    データの更新・修正をどう処理しているのか気になる。半構造化データを取り込んで、たとえば "jog" イベントが "light run" と "intense walk" に細分化され、それが過去データにまで遡って適用されるような場合、データを重複して取り込む必要が出てくる。FAQ では additive import にしか触れられていないが、データ構造が変化し続ける状況で SQL の更新に悩まされたくないので、今はプレーンテキストと git でバージョン管理している。こうすると個人でも時間旅行をするようにデータの変化をたどれてよい

    • Caddy を気に入ってくれてありがとう。
      高度なインポートオプションで、アイテムの一意性や重複判定を指定できる。重複の扱い方も自分で選べる。デフォルトでは重複をスキップするが、更新も可能で、どの値を優先するかも指定できる。ただし更新は UPDATE クエリなので元に戻せない。純粋に additive なスキーマも試したが、複雑さやエラーのリスク、探索性能の低下など現実的な問題があった。ただ、タイムラインを時間単位で変化に沿ってさかのぼれるという点で、可能性はあると考えている
  • このサービスは金融記録(たとえば銀行データ)やローカル LLM と組み合わせれば完璧になりそう。
    正確にどう使うかは分からないが、メッセージ記録や位置情報などを基にカード決済履歴を分析して予算カテゴリに分類し、さまざまな統計を見せられる。
    Tesla などクラウド接続の車があれば、出張/私用の走行距離や経費なども自動分類できて、税務目的にも役立ちそう。
    まだ体験していないローカル体験のおすすめや、時間管理にも便利そう

    • ledger.txt(plaintextaccounting.org)、g-cal 統合、Home Assistant がみな似た方向に集まっている

    • こういう話は本当にしょっちゅう聞くし、金融情報と LLM の統合には大きな期待を持っている。とても興味深く有用だし、個人データ保護の観点からも個人アシスタントとして十分使えると思う

  • プロジェクトは素晴らしい。timelinize という名前が気に入らないなら、ラテン語の名前も検討したことがあるのか気になる。たとえば Temperi のような候補もある。
    それと、GPS、写真、テキストなど多様なデータを持つ FindPenguins のサポートもあるとうれしい

    • ラテン語の名前は何度も提案されたが、たいてい綴りが難しく発音もしづらいので、あまり意味のある改善ではなかった。FindPenguins もよいサービスだと思う。自分では使っていないが、誰でもデータソースを自分で実装して追加できる
  • 最近、位置記録ツールがますます閉鎖的になっていることにもどかしさを感じていたが、このプロジェクトはデータの本当の所有権を取り戻すうえで重要な前進だと思う。ぜひ使ってみるつもり

    • 共感する。自分もまったく同じ考えだ
  • 本当に素晴らしく見えるし、自分が無意識に求めていたサービスのようだ。
    いくつかアイデアがある。

  • 個人情報の機微性が高いので、できれば自宅で Wireguard や Tailscale のような VPN の背後に直接セルフホストすべきで、Ente.io のような E2E 暗号化アプリケーションであってほしい

  • インデックスと保存バックエンドを分離して、写真などは既存の場所(Immich、Ente.io など)に置いたまま重複保存を防げるとよい。Timelinize があらゆる種類のデータを全部置き換えることはできないので、それぞれのデータを最もよく扱う専用アプリと併用したい

  • Polarsteps の旅行履歴インポートや Signal バックアップにも対応すると、ずっとよくなる
    Signal バックアップツール GitHub

    • 良い質問とコメントをありがとう。
    • 自宅の個人用コンピュータで運用するモデルが想定されている
    • 外部でホスティングする場合、実際のハードウェア所有者がいつでも物理的にアクセスできるので、本当の意味でのプライバシー保護は難しいと考えている。リアルタイム暗号化 DB のようなものも考えたが、処理の過程でどうしても復号が必要になるため、論理的に不可能か、非常に煩雑で脆弱になる。自分が間違っているかもしれないが、実用的な代替案はないように思う
    • データ重複については、意図的にこのタイムライン内へデータを複製して取り込むのが目的。バックアップの役割も兼ねており、一貫性・信頼性・可用性を保証する。PhotoStructure など他のアプリはインデックス化だけでデータのコピーは作らないが、Timelinize はこの方式を強く採っている
    • Polarsteps / Signal を含め、さまざまなデータソースをサポートしたい。Signal のデータは形式が頻繁に変わり、暗号化もされているので、信頼性のあるインポートが難しかった。ただ、誰でも新しいソースを自分で追加できるし、今後はインポート API も用意する予定。外部スクリプトやアプリから Timelinize にデータをプッシュできるようにしたいと考えている
    • 最終的に Timelinize の目的はデータを実質的に確保することなので、ある程度のデータ重複は受け入れる価値があると思う。ストレージ容量もますます安くなっているし、高価だとしてもそれに見合う価値がある