- a16zが出資するデータインフラ企業 Fivetranとdbt Labsが全額株式交換による合併 を発表し、年間売上高約 6億ドル規模の統合企業 が誕生する見込み
- 取引は 売上高と成長率に基づく交換比率 で行われ、合併後の企業価値は両社の直近の非公開市場での評価額を上回ると見込まれる
- Fivetran CEO ジョージ・フレイザー が統合企業のCEOを務め、dbt Labs CEO トリスタン・ハンディ は共同創業者兼社長として参加する予定
- Fivetranは データ移動の自動化、dbt Labsは データ変換と準備(オープンソースのdbt) の分野に強みを持つ補完関係にあり、顧客の80〜90%が両社製品を併用 している
- 今回の合併は、AI時代のデータインフラ再編 の中でオープン性と相互運用性を強調する重要な市場統合事例であり、将来的なIPOの可能性も示している
合併の概要
- Fivetranとdbt Labs は全額株式交換方式(all-stock deal)で合併する
- 交換比率は 両社の売上高および成長率指標 を基準に算定
- 合併後企業の 価値は市場で最終決定 される予定
- Fivetranは2021年に 56億ドル、dbt Labsは2022年に 42億ドル とそれぞれ評価され、Andreessen Horowitz(a16z) などが主要投資家として参加している
経営体制と財務状況
- 合併後のリーダーシップ体制
- ジョージ・フレイザー(Fivetran): CEO
- トリスタン・ハンディ(dbt Labs): 共同創業者兼社長(President)
- 合併は 「対等な統合(merger of equals)」 の形で進められる
- 両社の取締役会がともに参加する 共同ガバナンス体制 を構成
- キャッシュフローはほぼ損益分岐点レベル に達している状態
技術および製品シナジー
- Fivetran: データ移動自動化プラットフォーム。さまざまなソースから中央データウェアハウスへデータを 自動抽出・転送・格納(ETL) できるよう支援する パイプラインソリューション を提供
- dbt Labs: オープンソースのデータ変換ツール dbt を開発し、データ分析の前処理とモデリングに強みを持つ
- 両社は AIアプリケーション向けのデータインフラ最適化 という共通目標を持つ
- フレイザーは「AIの文脈でビジネスデータを活用するためには、オープンなインフラと相互運用性 が中核だ」と述べた
- Fivetran顧客の約 80〜90%がdbtを併用 している
- dbt Coreのオープンソース版は既存のライセンス体系を維持 する予定
市場での意味と見通し
- 今回の取引は データツール市場における大型統合事例 と評価される
- AI時代における企業データインフラ再編の加速の中で、データ収集・変換・活用の全工程を統合したプラットフォーム の構築を目指す
- 統合規模と製品ポートフォリオの拡大を通じて、今後の上場(IPO)基盤の強化 が見込まれる
- 取引は 1年以内に完了 する予定
3件のコメント
こちらもだんだん統合して規模を拡大し始めているんですね(笑)
Hacker Newsの意見
この領域の統合は以前から予想されていたことで、今回の合併は、さまざまなデータツール同士の連携がうまくいかず、複数のツールを無理やりつなぎ合わせるしかなかった現状を裏づけていると思う
Fivetran はすでに多くの企業のデータインジェストを担っており、Snowflake や Databricks と競うためにマネージドデータレイク製品まで準備している
データ流入経路(Fivetran)と変換レイヤー(dbt/sqlmesh)の両方を押さえようとする動きだ
こうした組織が現在のツール、特に dbt core のセルフマネージド方式に継続して投資し、保守してくれるなら、データコミュニティにとって助けになると思う
ただ売上拡大だけを目的に、ユーザーを不便にさせないでほしい
今この市場で独立して存在している数少ない企業の一つとして働いているのは、興味深く意義深いことだ
こうした企業がデータレイク領域(エンジニアリング面でも運用面でもはるかに複雑)まで狙うには、多くのハードルがある
むしろ今回の合併は、重複機能を整理して顧客体験を改善するのが目的だと思う
「モダンデータスタック」市場では、データウェアハウス/レイクを除けば市場規模はそれほど大きくない
Fivetran が最大手だが、売上はまだ 5 億ドル未満なので、他領域を買収し、自社でマネージド Iceberg データレイクも提供しようとしている
Snowflake は 2 年前から Fivetran に似たコネクタを提供し始めており、今後さらに強化すると見ているし、Databricks 側も同様だと思う
Microsoft も最近 Fabric を出したが、私の経験も含めてレビューは非常に悪かった
各社は結局、自前の統合データスタックを持つようになると思う
待つのが退屈なら、私たちが作った「modern-data-stack-in-a-box」ソリューション(https://www.definite.app/)を見てもよい
大半は失敗したし、今回は AI バブル崩壊の兆候を見始めているのではないかと疑っている。ポートフォリオ内の二社同士の合併というのも気になる
Fivetran が同じペースで成長するなら 2025 年には約 4 億ドル、dbt は 2 億ドルの売上見込みで、dbt にとってはかなり良い実績だ
データ Observability やカタログ(Monte Carlo、Atlan など)も候補だ
Modern Data Stack という流れは、もうほぼ死んだか、買収・合併された状態に見える
Fivetran の IPO 準備に何がさらに必要なのかも気になる
Airbyte は 2023 年に 1 億 5000 万ドルを調達したが、今回の合併が Airbyte にどう影響するのか興味深い
データベース/ウェアハウスや分析ソリューション(analytics)を買収する可能性が高い
あるいは逆に、より大きな企業が Fivetran 自体を買収し、コネクタやデータモデリング機能を増やそうとする可能性もあると思う
ただ、dbt から Liquibase で DB DDL/DML のデプロイを進めていたが、完全な CICD 型データスタックにするには、pre-conditions、post-conditions、変更コードのみのデプロイなどの機能が不足していると感じた
もしかして dbt にこうした機能があるのを見落としているのだろうか
dbt Cloud は魅力的ではなく、Fivetran は便利ではあるが高すぎる
これで dbt core の開発も Fivetran のマーケティング費用にすぎなくなった
みんなが「モダンデータスタック」から離れてほしい
dbt は、SaaS 製品導入と分散ソフトウェアアーキテクチャを深く考えずに急速導入したことで生じたデータモデル不一致やデータ分散の問題を一時的にふさぐ絆創膏にすぎないと思う
さらに気になるのは、最近 Fivetran が dbt 競合の SQLMesh を開発する Tobiko を買収したことだ
Tobiko チームは、Fivetran 顧客の大半が変換レイヤーに dbt を使っているので、dbt 互換性に注力すると言っていた
おそらく今回の契約直前に競合を消すための措置だったのではないかと疑っている
わざわざ似た二つの製品を同時に持ち続けるとは思えない
私たちは SQLMesh のオープンソースとクラウドサービス(Tobiko Cloud)を併用しているが、今回の買収で dbt 互換性が優先され、私たちのロードマップ機能が後回しになるのは残念だった
それでもまだしっかりサポートしてくれているので安心している
今回の発表で、結局私たちも dbt への移行を強いられるのではないかと心配だ
オープンソースの dbt を積極的に支援し、閉じたエコシステムを作るつもりはない
Fivetran と dbt はどちらも相互運用性を重要な価値だと考えており、ユーザーにとっては、好きなツールを大切にしてくれる一つのベンダーに任せられるという点が大きな変化だ
もう少し詳しい内容はここで見られる: https://www.fivetran.com/blog/the-era-of-open-data-infrastructure
5年くらい前にYouTubeの録画をしながら fivetran+dbt を説明していたのですが.. いよいよ本当に合併することになるんですね
https://www.youtube.com/watch?v=IdVO1dC4bM8