13 ポイント 投稿者 davespark 2025-11-02 | まだコメントはありません。 | WhatsAppで共有

Tiger Dataチームは、6週間で社内従業員の50%が毎日使うSlack AIエージェント「Eon」を構築し、その全工程をオープンソースとして公開しました。デモレベルではなく、実際の本番環境での安定性に焦点を当てており、LLM呼び出しそのものではなく、実運用上の課題(コンテキスト維持、APIダウン、同時リクエストなど)を解決した点が核となります。

1. 時間を理解するメモリ(Time-Based Memory)
  • Slackは単一のメッセージしか送信しないため、過去の会話コンテキストがありません。「あれ、どうなった?」のような質問を処理しにくい。
  • 解決策: すべてのSlackメッセージをタイムスタンプ付きでTimescaleDBにリアルタイム保存。SQLクエリでコンテキストを把握 → API制限なしで高速かつ安定。
2. 汎用MCPサーバーの落とし穴を避ける(Custom MCP Servers)
  • MCP(Model Context Protocol): エージェントがGitHub、Linearなどの外部ツールにアクセスするための標準。
  • 問題点: 公式サーバーには不要なツールが多く、トークンを浪費し、API呼び出しも複雑(複数回必要)。
  • 解決策: 独自に最適化したMCPサーバーを作成(例: tiger-linear-mcp-server)。単一ツールですべての情報を一度に取得 → コンテキストエンジニアリングで効率化。
3. 本番環境は失敗を前提に設計する(Failure-Resilient Design)
  • クラッシュ、APIダウン、トラフィック急増への対応が必須。
  • 解決策: tiger-agents-for-work フレームワークを開発。
    • イベントをまずPostgreSQLに記録 → 損失防止。
    • 自動リトライ(最大3回、10分間隔)。
    • 固定ワーカープール → 並行性を制限し、キューを処理。
    • 非同期シグナリング → ミリ秒単位の応答。
オープンソースと導入ガイド
  • 全コードを tiger-eon として公開。インストールスクリプトにより10分でSlackエージェントをデプロイ可能。
  • モジュール式: Slackメモリ、MCPサーバー、フレームワークは個別利用可能(例: tiger-docs-mcp-server によるドキュメント検索)。
  • 中核メッセージ: AIエージェントは特別なインフラではなく、耐障害性のあるイベント処理 + 構造化メモリ + 特化ツールによって、PostgreSQLベースで構築できる。

まだコメントはありません。

まだコメントはありません。