4 ポイント 投稿者 GN⁺ 2025-11-14 | 1件のコメント | WhatsAppで共有
  • Zedチーム全体がZedエディタ内で週次ミーティングを実施し、画面共有と同時編集がリアルタイムで行われるコラボレーション環境を利用
  • Zedは遅延のない応答性集中を妨げないインターフェースオフィスのように自然なコラボレーションを目標に設計されたコードエディタ
  • CRDTベースの構造により、競合のない同時編集と低遅延を保証し、GitHub認証だけですぐに共同作業が可能
  • コラボレーションパネルは、全社会議、プロジェクト別スペース、個人の集中スペースなどで構成され、仮想オフィス構造を形成
  • この構造を通じてZedチームは、実際のオフィスがなくてもZedの中ですべての会議、開発、コミュニケーションを行い、未来型のマルチプレイヤー開発環境を志向している

Zed内で行われるコラボレーション構造

  • Zed Industriesチームは毎週月曜日の正午に全体会議を行い、その全過程がZedエディタ内でリアルタイムに共有される
    • 参加者は週次スケジュール、主要指標、ユーザーフィードバックなどを同時に編集しながら記録
    • 複数のカーソルが1つのファイルを同時に修正する様子がリアルタイムで表示される
  • Zedの中核目標は応答性集中協調性の3つとして定義されている
    • コラボレーションは単なる機能ではなく、製品の中核DNAとして設計されている

コラボレーション機能の技術的基盤

  • Zedは**CRDT(Conflict-free Replicated Data Type)**構造を採用し、すべての編集が競合なくマージされるよう設計
    • ネットワーク遅延や場所に関係なく同じ状態へ収束
    • 多人数が同時に編集しても性能低下なく維持
  • GitHubアカウントでログインするだけで共同作業が可能で、別途拡張機能のインストールやリンク共有は不要
  • 音声通話と画面共有機能を内蔵し、外部ツールなしでコミュニケーション可能
  • このコラボレーションシステムは、Zedチームが自社の開発プロセスで直接使うために作った必須インフラ

コラボレーションパネルとチャンネル構造

  • コラボレーションパネルは**「チャンネル(Channel)」ベースの仮想空間**で構成される
    • チャンネルは階層構造で整理され、上位・下位チャンネルの作成が可能
    • 各チャンネルには参加者アバターノート音声コントロール画面共有機能を含む
    • チャンネルは公開(🛜)または制限付き(#️⃣)に設定でき、Guest / Member / Adminの権限体系が存在
  • ユーザーは他のチームメンバーのアバターをクリックして、カーソル追跡または画面表示に切り替えられる

Zedが作った仮想オフィス

  • Zedチームの**「オフィス」はコラボレーションパネルそのもの**であり、全社的な議論、プロジェクト協業、個人の集中スペースで構成される
  • 全社会議スペース
    • this weekチャンネルで週次計画と指標レビューを実施
    • retrospectivesチャンネルでは6週間ごとに振り返りを行い、良かった点と改善点を投票で選定
    • demosチャンネルでは毎週金曜日にチームメンバーが機能やバグ修正の結果をリアルタイムでデモ
  • プロジェクト別スペース
    • 各プロジェクト(git 1.0, edit predictions v2, delta db, cloud など)に専用チャンネルが存在
    • チャンネルノートにはチームメンバー、目標、関連GitHubリンク、進捗状況が整理されている
    • 下位チャンネルは詳細コンポーネントごとのミーティングスペースとして活用
    • 一部のチャンネルは公開されており、外部ユーザーが閲覧可能
  • 個人の集中スペース
    • peopleチャンネルの下に各チームメンバーが自分の名前で下位チャンネルを作り、個人作業スペースとして利用
    • これは「集中モード」のシグナルとして機能し、必要に応じて同僚が自由に訪問可能
    • このブログ記事も筆者の個人blogチャンネルで下書きを作成

今後の方向性とビジョン

  • 現在のコラボレーション機能は、Zed IndustriesをZed内で運営できるようにした基盤
  • 長期的には、会話、編集、洞察がコードと結びついた持続的な協業環境を目指している
  • 過去にはユーザー要望機能(エージェントツール、デバッグ、Windows・Git対応など)に注力していたが、
    今後はマルチプレイヤー開発ツールとしての完成度向上に再び重点を置く
  • コラボレーション機能は現在アルファ版で、すべてのユーザーに無料提供
  • macOS、Windows、Linux向けのダウンロードを提供し、開発者を採用中

1件のコメント

 
GN⁺ 2025-11-14
Hacker Newsの意見
  • Zedが目指している方向性は気に入っているが、基本的な編集機能の安定性が足りないのがもどかしい
    外部でファイルを修正してもプロジェクトウィンドウやgit diffに反映されず、コンテナ環境ではAI機能が壊れる
    ACPも見た目は素晴らしいが、実際にはたいていのCLIより使いづらい
    今はまたNeoVIMに戻っている。Zedが安定したら再挑戦するつもり
    関連イシュー: github.com/zed-industries/zed/issues/38109

    • 「コンテナで作業しなければならない」という話には共感する。Nixを冗談交じりに持ち出すことはあるが、実際にはコンテナベースの開発は依然としてぎこちないワークフロー
      2025年の今では、システムを汚さずに再現可能なツールチェーンを構成する別の方法も多い
    • 1.0リリースは2026年春に予定されているらしいので、その頃にまた確認するつもり
    • AI関連機能には投資が早すぎた感じがする
      以前のAgentic editingデモは興味深かったが、今ではCLIツールのほうがはるかに効率的だ
      自分は主にClaude code - plan modeで作業してからエディタで修正している。AI統合の有無はもはや大きな意味を持たない
    • 細かいことだが、1440p画面で文字がぼやけて見える問題がいちばん気になる
    • 改行折り返し(line wrap) を無効にできないのが不満だ。設定が機能せず、コード上にハードリミットがある
      大きなログファイルを見るときに非常に不便だ。エディタなら編集機能が最優先であるべきだ
      それでもグローバル検索結果をそのまま修正できる点は良い
      関連議論: github.com/zed-industries/zed/discussions/26344
  • コラボ機能はぜひ使ってみたいが、self-hostできる必要がある
    プロジェクトデータがZedサーバーを通るなら、企業環境ではSLAなしでは許可されないと思う

  • IDEにコミュニケーションツールやマルチプレイ機能が入るのは望まない
    集中するために使う空間なのに、注意を散らす要素を持ち込みたくない

    • 自分も興味はないが、どうしても使わなければならないならちゃんと動くコラボ機能は必要だ
      他のリモートペアプログラミングツールよりZedの品質のほうが良いと感じる
      IDEを選ぶ基準は完璧さよりも拡張性と柔軟性
    • コラボパネルを下部バーから外したらすっきりした。おすすめ
    • こういう機能はIDEの本質から外れた不要な気晴らしのように感じる
      ペアプログラミングはほとんどせず、深刻なバグのときだけ共有が必要だった
  • Zed Proを購読しており、統合エージェント機能が気に入っている
    ただし小規模チームでは、Zedチームが目指す「道具を作るための道具」という方向性は必ずしも必要ではない
    自分が求めているのは軽くて速いコード探索・理解・修正体験
    SwiftやKotlin対応より、ディレクトリパネルとアウトラインパネルを同時に見られるUIのほうが切実に必要だ

    • 実はそれはすでに可能だ。パネルを右ドックに移せばいい
  • 会社が統制するクラウドベースのコードエディタには不安がある
    特にZoomやSlackのようなコラボツールが統合された形はなおさら避けたい

    • とはいえ選択は自由だ。Zed、IntelliJ、VSCodeなどさまざまな選択肢があり
      すべての商用IDEを拒否するのは少数意見だろう
  • Atomの性能問題をElectronのせいにするのは責任転嫁のように見える
    VSCodeもElectronベースだが、はるかに速い。ブラウザも同じだ

    • AtomはEmacsのような拡張性が高く、VSCodeは制限されたAPIしか提供しない
      そのため性能差が生じる
    • ZedはRustで書かれたネイティブアプリなのでElectronよりはるかに速い
      Web技術は素晴らしいが、性能面では限界がはっきりしている
  • Zedの大規模コラボ機能は興味深いが、リアルタイム集団コーディングは想像するだけでも気が重い

    • ジュニア教育やコードレビューには役立つかもしれない
      即時フィードバックと生産性への刺激効果があるかもしれない
      ただし組織が強制しないのであれば、新しいパラダイムへ発展する可能性はある
    • ペアプログラミングやコードウォークスルーには良さそうだ
      画面共有よりずっと効率的だ
    • コードを芸術のように扱う職人気質が必要だという冗談混じりの意見もある
    • 混沌を受け入れようという見方もある
      バージョン管理なしでリアルタイムに修正できる環境を想像している
      Feature Toggleホットスワップデプロイによって高速なフィードバックループを作れる
      関連記事: martinfowler.com/articles/feature-toggles.html
    • 結局これはペアプログラミングの拡張版にすぎない。個人的には嫌いだ
  • 機能は興味深いが、実際に使う機会はあまり多くない
    以前PabloDrawで複数人が同時にANSIアートを作っていた体験を思い出す
    VSCodeのコラボ機能も使ったことがあるが、会社の方針上self-hostの制約が多い

  • コラボサーバーがLSPのように標準化されて、複数のIDEで互換性があるとよい
    VSCodeユーザーとも一緒に作業できるようになってほしい

    • 自分も同感だ。たいていのコラボツールは同じエディタを使う必要があるので活用度が低い
      Zedチームは社内では問題を感じないのだろうが、異種エディタ間の互換性が必要だ
    • 実際、こうした機能は20年前のSubEthaEditでも可能だった。Coda 2やTextMateとも連携していた
  • 以前のAtomのteletypeパッケージを覚えている人なら、コラボ編集の歴史を思い出すだろう
    2000年代初頭のHydraSubEthaEditがその始まりだった
    今回は組織単位の共有が「新しいアンロック要素」に見える
    関連リンク: SubEthaEditウィキ, Apple Design Awards 2003

    • 実際にはコラボ編集は1960年代から存在していた。
      「The Mother of All Demos」でも紹介されている
      最近ではCRDTs技術が成熟し、リアルタイムコラボがはるかに安定している
      参考: The Mother of All Demos, ZedブログのCRDT記事
    • SubEthaEditは小規模チームが短期間で実際の問題を解決した代表例だった
      今ではそうした「難易度の低いイノベーション」の機会が次第に減っているように感じる
      Zedの試みは素晴らしいが、次世代エディタを作るのに必要な開発リソースはずっと大きくなった
    • 2004年ごろ、国際協業にSubEthaEditを使っていた記憶がある
      今でも無料アプリとして残っているのがうれしい