2 ポイント 投稿者 GN⁺ 2026-01-13 | 1件のコメント | WhatsAppで共有
  • AppleはGoogleのGeminiとクラウド技術を活用し、今年末に公開予定のSiriアップグレードを進めている
  • 両社は複数年のパートナーシップを締結しており、GeminiがApple Foundation Modelsの基盤となる予定
  • モデルはAppleデバイスとプライベートクラウドコンピュート上で引き続き実行され、契約条件は非公開
  • 今回の協力は、GoogleがOpenAIとの競争で回復基調を見せ、市場の信頼を得ていることを示している
  • AI競争が激化する中、AppleがSiri改善を通じて主要ビッグテックとの差を縮めようとする動き

AppleとGoogleのAI協力

  • AppleはGoogleと協力して人工知能機能を強化し、今年末に大規模なSiriアップグレードを計画
    • CNBCが入手した共同声明によると、AppleはGoogleのGeminiモデルとクラウド技術を自社Foundation Modelsの基盤として採用
    • Appleは「慎重な評価の結果、Googleの技術が最も強力な基盤を提供すると判断した」と述べた
  • モデルはAppleデバイスおよびプライベートクラウドコンピュート環境で引き続き実行される
    • 契約条件は公開されておらず、GoogleはCNBCの問い合わせに対し共同声明を参照するよう述べるにとどまった

協力の背景とこれまでの議論

  • 2025年8月、BloombergはAppleがGoogle GeminiをSiriに適用する案を検討中だと報じた
    • 同年11月には、Appleが年間約10億ドルを支払い、Google AIを活用する計画だと伝えた
  • 今回の契約は、GoogleのAI戦略の加速とOpenAIへの反撃を示す事例と評価されている
    • Googleは2025年に2009年以降で最高の業績を記録し、2026年1月には時価総額が初めてAppleを上回った

Googleの市場での地位と法的環境

  • GoogleはすでにiPhoneのデフォルト検索エンジンに指定されるため、毎年数十億ドルをAppleに支払っている
    • しかし2023年、Googleが違法なインターネット検索独占を保有しているとの判決が出され、パートナーシップは一時的に脅かされた
  • 2025年9月の判決で、裁判所はChrome事業の分離命令を回避できるよう認め、GoogleがAppleのような取引を継続できるようになった
  • 協力発表後にGoogle株は上昇し、時価総額が一時4兆ドルを突破した

AppleのAI戦略の現状

  • Appleは2022年末のOpenAIによるChatGPT公開以降続くAIブームの中で、比較的慎重な動きを見せてきた
    • Amazon、Meta、MicrosoftなどはAI製品とインフラに数十億ドルを投資
  • これを受けてAppleはSiriのAI音声アップグレードを進めたが、2025年の計画を2026年に延期した
    • 当時Appleは「予想より時間がかかる」とし、機能を翌年に投入すると発表した

OpenAIとの既存の協力関係

  • Appleは現在、ChatGPTをSiriとApple Intelligenceに統合し、複雑な問い合わせの処理に活用している
    • 今回のGoogle協力が今後のChatGPT統合にどのような影響を与えるかは不明
  • AppleはCNBCに対し、既存のOpenAIとの契約に変更はないと確認しており、OpenAIはコメント要請に直ちには応じなかった

GoogleのGeminiの進展

  • Googleは2025年末にアップグレードされたGemini 3モデルを公開し、AI能力を強化した
    • CEOのスンダー・ピチャイは、2025年第3四半期までに10億ドル超規模のクラウド契約を締結したと発表した
  • これらの成果は、GoogleがAIおよびクラウド市場で影響力を拡大していることを示している

1件のコメント

 
GN⁺ 2026-01-13
Hacker Newsの反応
  • Appleがサーバー側のAI学習インフラ構築を断念した時点で、こういう結果は予見できていた
    Neural Engineのおかげでエッジ推論性能は最高レベルだが、TPU podやH100クラスターのような大規模学習インフラは存在しない
    結局Appleは**「知能のコスト構造」を認め、学習は他社に任せ、自分たちはプレミアムな「ラストマイル」配送網の役割に転じたように見える
    Googleが電力と資本を燃やして超巨大モデルを学習させ、Appleはそれを
    軽量化・量子化**して自社クラウドで動かす、という構図だ
    つまり、iPhoneはGoogleの頭脳を包む「プライバシー劇場」の端末に変わるということだ

    • LLMはもはやコモディティ化した技術であり、Appleが構築中の知能システムの中核ではない
      AppleはApp Intents、Core Spotlight、Siri Shortcutsなどを通じて、すべてのアプリのデータと機能を文脈とスキルとして露出させている
      Google依存は一時的なもので、いつでも別のモデルに置き換えられるよう設計されている
      Appleが公に語っているのは短期戦略にすぎず、実際の5〜20年計画ははるかに深い
    • Appleが独自LLMを作っても、SOTA水準には届かなかっただろう
      秘密主義の文化と官僚的な組織のせいで人材流入が難しく、社内AI組織の運営もひどかったという評価が多い
      今回の提携はむしろ、彼らの「Not-Invented-Here」病を克服するきっかけになったと思う
    • 学習コストが本当にそこまで大きいのかも疑問だ
      非営利機関のAllen Instituteは公開データで Molmo 2Olmo 3 を学習させ、Geminiに匹敵する性能を出しているし、
      AMDも OLMoモデル を自社ハードウェアで再現した
      こうした事例を見ると、「10年分のキャッシュフローを燃やさなければならない」という話は誇張に思える
    • 私もこの戦略は賢明な選択だと思う
      すでに莫大なコストをかけて学習済みのモデルが数多くあり、Appleはその中から最良のものを選んで契約すればいい
      新しいブレークスルーが出ればいつでも入れ替えられる
    • むしろ安心した
      大規模AI学習はAppleのDNAに合っておらず、会社の中核的な成功要因でもない
      わざわざ不確実な市場へ急旋回する理由はない
  • Googleが最も安定したAI研究所だからAppleは選んだのだと思う
    Geminiは十分に優れたモデルで、Googleは資本力・インフラ・企業向け理解のすべてが高い
    AnthropicやOpenAIは財務的に不安定で、リスク許容度も高く、Appleにとってはリスクが大きい

    • 今のAppleはとにかく何かを出荷しなければならない局面だ
      2年前から予告していた機能がいまだ未提供のままで、今回は成果物を示す必要がある
    • GoogleはAppleに毎年200億ドルを検索デフォルトの対価として支払っているが、
      今回の提携でAIエンジンまでおまけで得る形になるのだと思う
    • OpenAIはAltmanが解任されたのに自力で復帰するほど組織統制の問題が深刻だ
      Anthropicには自前のデータセンターもなく、AWS・Microsoft・Googleに依存している
    • AnthropicはGPU不足で性能問題が頻発し、OpenAIは社内政治とAltman問題であまりに混乱している
    • OpenAIは外から見るときれいに見えても、実際はまったくそうではない
  • AppleはGeminiモデルをPrivate Cloud Compute環境で動かす予定なので、
    GoogleがSiriデータに直接アクセスすることはないように見える
    関連リンク

    • ただし発表文のどこにも、SiriがGeminiを直接使うとは書かれていない
      「Googleの技術がApple Foundation Modelsの最も強力な基盤を提供する」という曖昧な文言があるだけだ
      おそらく契約上の微妙な表現なのだろう
  • Siriに関する問題は何層にも積み重なっている

    1. すでに「Siriはひどい」という認識が定着しており、改善されても否定的評価は続くだろう
    2. GoogleのGeminiを基盤にすれば、この評判の一部は和らげられる
    3. ただしモバイル機器におけるオンデバイスAIの限界のため、サーバー型ChatGPT並みの性能は期待しにくい
      John Gruberのようなブロガーも、こうした技術的制約を理解しないまま比較しがちだ
    • Siriがひどいのは単なる評判の問題ではない
      中核機能すら動かないことが多い
      たとえば、私が転んだとき「911に電話して」と頼んでも、認識すらしなかった
      何年もサーバー側で動いていたのに、いまだにひどいままだった
    • 私もSiriはひどいと思っているが、改善されたら喜んで認めるつもりだ
      見当違いの相手に電話をかけるレベルから「かなり良い」程度に上がるだけでも歓迎だ
    • Googleがモデルの重みをAppleに渡してオンデバイス実行を許可する可能性は低いと思う
  • 今回の提携で、今年中に新しいSiriがリリースされることを期待している
    すでにOSレベルでGemini統合を進めてきた可能性が高い

  • Appleにとってはリスク最小化戦略
    独自AIエンジン構築に必要な設備投資を避けつつ、Googleとの契約関係を維持することで法的紛争の可能性も減らせる
    AppleはAGI誇大論を信じていないが、AIサービスの価値は認めている
    今は**「自前で持つより買うほうがよい」**と判断したのだろう
    ただし長期的には、VLSIビジョンとIPR戦略を通じて最終的には自社技術へ回帰するはずだ

  • 関連記事: Apple nears $1B Google deal for custom Gemini model to power Siri
    ニュースリンク

    • 今回の発表の核心は**「ホワイトラベルではない」**という点だ
      Appleは公式にGoogleモデルがSiriの基盤であることを認めた
      これは将来自社モデルへ切り替えにくくする決定だ
    • もしかすると今回の契約も、実際には資金が動かない相殺取引なのかもしれない
      Googleが検索デフォルトの対価として支払っている金額の一部を、AI提携に振り向けた可能性がある
  • OpenAIは昨年、Siri統合でチャンスをつかんだが、その後完全に取りこぼした

    • Jony Iveをハードウェアデザインに引き込んだことも、あまり助けにはならなかっただろう
    • iPhone 16/iOS 18発表時の提携以降、双方とも沈黙していた
      一方でGoogleは安定性と十分な性能を提供できるため、Appleはそちらへ舵を切ったようだ
    • 残念ではあるが、この流れなら私もGeminiに完全移行するかもしれない
  • 消費者の立場からすると、今回の発表は最も歓迎すべきニュース
    我が家では子どもが8歳になるとHomePodを最初のデバイスとして渡すのだが、この6年間Siriはまったく進歩していない
    子どもたちはポッドキャストや情報検索を使いたがるが、Siriは役に立たず、むしろいら立たしいレベル

    • 「Siri、オーディオブックを再生して」と言っても、最後に聴いていたオーディオブックの続きから再生できない
      これは本当にありえない
    • 既存のHomePodが新しいSiriをサポートするかも不明だ
      新ハードウェアが準備中で、おそらくSiriアップデート待ちなのだろう
    • 「アルバムXYを再生して」と言うと、同名の単曲だけを再生するバグが今も残っている
      本当に笑うしかないが悲しい現実だ
  • 「Googleの技術がApple Foundation Modelsの最も強力な基盤を提供する」という文言を見ると、
    AppleのFoundation Modelsは本当の『基盤』ではないような印象を受ける