15 ポイント 投稿者 GN⁺ 2026-02-09 | 14件のコメント | WhatsAppで共有
  • LLMベースのコード生成ツールを繰り返し使ったあと、直接コードを書くときに感じる没入感と楽しさをあらためて発見した
  • コードを書くことは単なる生産行為ではなく、問題空間を理解し思考を磨き上げる過程であり、自動生成はそれを妨げる
  • 自分が書いていないコードの正確性を検証することは難しく、直接書いてこそ文脈を内面化できる
  • LLMを限定的に活用し、文脈は手動で与え、コードの一部修正やテスト生成にのみ使うことで、思考の主導権を保つ
  • 生産性よりも思考の深さと幸福感を優先し、ツールが思考を妨げるなら警戒すべきだと強調する

LLMコード生成の利用経験と懐疑

  • 何度かclaude-codeを使ったが、そのたびに憂うつさと無気力感を覚え、結局削除した
    • 自動生成されたコードは「もっともらしく見える」が、自分の仕事の意味を失わせてしまう
    • ツールの利用をやめるたびに、再びコーディングの楽しさを取り戻した
  • コーディングは単なる実装ではなく、問題空間を探索し、失敗を通じて学ぶ過程である
    • APIを本当に理解するには自分で使ってみる必要があり、ドキュメントを読むだけでは不十分
    • コードを書く行為そのものが思考を具体化する手段

思考と正確性の関係

> "書かずに考えているだけなら、それはただ考えているつもりになっているだけです。" - Leslie Lamport

  • 自分が書いていないコードの正確性を検証するのははるかに難しい
  • 直接書く過程で問題の文脈を内面化するようになり、これはコード品質を理解するうえで不可欠
  • LLMに依存するとこの過程を飛ばしてしまい、問題ドメインへの理解が弱まる

「Vibe coding」の中毒性と副作用

  • LLMによるコード生成には、即時のドーパミン報酬を与える中毒的な性質がある
    • 「プロンプトをもう少し修正すれば当たるはずだ」という錯覚を生む
  • このやり方は思考の惰性を強め、脳を受動的にし、単純な作業ですらLLMに依存するようになる
    • 例として、単純な find-and-replace 作業ですらLLMに任せた結果、かえって時間がかかった
  • 生成されたコードが多くても、結局レビューと理解の責任は人間にあるため、むしろボトルネックになる

ツールが思考を形づくる方法

  • 「ツールは中立ではない」という観点から、思考を妨げるツールは悪いツールである
    • 知識労働者の中核的な能力は深く考える力であり、それを妨げる技術には警戒が必要
  • もちろんLLMを完全に排除するのではなく、意図的かつ限定的な方法で活用している
    • 必要なファイルだけをコピーして文脈を与え、コードの一部修正やテスト作成にのみ使用する
    • こうすれば生成される変更範囲は小さく、コードベース全体の構造も自分で把握できる
    • 受動的な生成ではなく「思慮ある生成」へと切り替わり、脳の活動性とflow状態を維持できる

幸福と生産性のバランス

  • 人生は短く、幸福を優先すべき
    • 機能全体を自動生成すれば生産性は上がるかもしれないが、実存的な不安や憂うつ感を招くなら、長期的には非生産的である
  • 自分の感情に共感する人もいれば、そうでない人もいると認めつつ、
    「違う選択をすることを恐れないでください」

14件のコメント

 
nimgnos 2026-02-09

電卓があっても、手で計算したり暗算したりするのを好む人もいるものです。

 
su79eu7k 2026-02-09

私は、非常に複雑でビジネスロジックの中核に当たる部分を自分の手で直接書いてみて考え、それをAIエンジニアたちに落とし込んでいくようなプロセスは、ひょっとすると生産性の向上に役立つのかもしれないと慎重に考えています。数学者たちも電卓のような道具は使いますが、核となるアイデアを考えるときにはメモもたくさん取るじゃないですか。

 
naruchingu 2026-02-10

スマホでワンショットの写真が撮れる時代ですが、それでもなお何時間もかけて絵を描く人がいる時代でもありますね。違うのは過程と方向性であって、正しいか間違っているかの問題ではないように思います。

 
wkdehf555 2026-02-09

企業が目指す方向性と真っ向から衝突する話にしか聞こえませんが..

 
dolsangodkimchi 2026-02-09

個人の幸福や満足感という理想は尊重しますが、労働を提供してお金を受け取る職業という観点では、不適切なマインドのように思います。

 
foriequal0 2026-02-09

誰かが長期的なメトリクスを無視して短期的なメトリクスだけを追いかけているのを見ると、まったく関係のない人であっても、通りすがりに「そういうものじゃないのに」と口を出したくなる気持ちになると思います。
では、自分が会社と苦楽を共にし、大きく貢献し、会社で重要な役割を果たしていると考えているプログラマーなら、なおさらそう思うのではないでしょうか。

 
geeksk553 2026-02-09

本当に開発がうまい実力のある開発者たちは、むしろバイブコーディングを楽しんでいるということですよね...

私の話ではなく、リーナス・トーバルズやロバート・マーティンのような人たちです

 
dieafterwork 2026-02-10

Pythonスクリプトにだけ使っていました。楽しんでいたとまでは言いにくいと思います。

 
cocofather 2026-02-10

リーナス・トーバルズに関する記事を探してみると、趣味用途で使っていて、Linuxの開発にはまだ使っていないようです

 
GN⁺ 2026-02-09
Hacker Newsの意見
  • コーディングを木工にたとえている。機械が家具を作れても、なお手作業で作る人はいる。手書きコーディングも同様に楽しみのためにはできるが、今後は職業としては難しくなるだろう

    • このたとえはあまりしっくりこない。電動のこぎりは人間が主導するケンタウロス技術だが、GenAIは逆に人間が補助する逆ケンタウロス技術である。電動のこぎりは人を置き換えないが、AIはチームの半分を減らすこともありうる
    • 木工は同じ製品を繰り返し生産するが、コードは繰り返されない。ほとんどのプロジェクトでは要件収集や設計がボトルネックなので、手書きコーディングとAIコーディングの生産性差は限定的だ
    • 自然言語→コードへの変換が、高級言語→アセンブリへの変換に近いのかと問う。**Brooksの「本質的複雑性」**が消え、標準化されたパターンによってAIが曖昧な意図を実行可能なコードへ変える時代が来ている。結局、専門家の価値は高まるが、標準的なエンジニアの需要は減る
    • 「手書きコーディングをもう職業としてできないなら、私たちは何に対して給料をもらうのか?」という問いを投げかける。顧客対応やLLMプロンプト作成者に成り下がるのかと疑問を呈している
    • 手書きコーディングがもはや価値あるものとして評価されなくなるなら悲しいだろう。今でも楽しいが、価値の下落がつらい
  • 私は長期的に最も速く、最も良い結果を出す方法を選ぶ。今はneovimと手書きコーディングがその役割を果たしている。自分でタイプしながらプロジェクトを深く理解すれば、長期的にはより速く機能を出せる。学びにならない仕事はLLMに任せるが、そうした仕事が多いのでLLMの利用率は高い

    • 「深い理解が長期的に速度を高める」という視点が印象的だ
    • 私も同じやり方で働いている。6か月後ではなく、2年後を最適化すべきだとチームに助言している
    • 学びのある領域だけ自分でやり、残りはできるだけ自動化しようとしている
    • 複数のエージェントを使うとコンテキストスイッチが増え、かえって全体の文脈を失う感じがする
  • vibecodingの問題は、「気分がいい」という感覚が実際の成果を曖昧にしてしまう点だ

    • 一部の人には気分がいいだけで、私は問題やコードを深く理解することに楽しさを感じる
    • 「vibe doc読み」は良いが、vibe codingはコードが冗長で抽象化が過剰になり、理解しづらく、自分の名前を載せたくない
    • 計画を立てても結局また最初からやり直すことになる場合が多く、むなしい
    • 実際に生産性が上がったのか、ただそう感じているだけなのかを見分けるのは難しい
    • Windows Copilotで実験したが、遅くて品質も低く、楽しさがなかった
  • 「幸せだからといってコード生産量が200倍になるのか?」という皮肉な問いを投げる

  • AIの価値は確かにある。たとえば300カラムのDBテーブルをRustのstructに変換する際、15語のプロンプトで900行のコードを生成した。こうした反復作業にはAIが完璧だ。しかし、すべてを任せたいわけではない。気持ちよく使える範囲でだけ使っている

    • こうしたアプローチでは、悪いスキーマや設計を改善できなくなるかもしれない
    • Pythonでコード生成スクリプトを書くほうがよいと感じる。AIは微妙にフィールド名を変えるなど、信頼性の問題がある
    • 人間がコーヒーを飲みながらコーディングするのにかかるエネルギーコストはAIよりはるかに大きい
    • AIの利用はドーパミン中毒のように感じられる
  • 「LLMがコードを代わりに書いている間、私は何をするのか?」という問いが核心だ。LLMは完全に任せられず、横で面倒を見る感じだ。ジュニア開発者は成長するが、LLMは学習しない。だからメンタリングのやりがいが失われた感じがする

    • 私は同時に複数のエージェントを動かし、機能開発、バグ修正、ドキュメント更新を並行して進めている。やることはまだ多いので、doomscrollではない
  • 最近開発者採用がどう変わったのか気になる。LLMの使用が許可されるのか、今も手書きコーディングが求められるのか疑問だ

    • 大企業はまだ変化が遅い。法的な所有権の問題のため、AIコードの利用をためらっている
    • 今後は手書きコーディングとAIコーディングの両方が求められるだろう。採用はこれまでもそうだったように、また一つ関門が増えるだけだ
    • 中堅企業は採用を止めるか、AIを使う開発者だけを採る。大企業は依然としてLeetcodeとシステム設計を求めている
    • ほとんどの企業はまだLLM不正利用の範囲を認識していない
  • 私はLLM以前から**モデル駆動開発(MDD)**で、vibecoding級の速度で開発してきた。データモデルがそのままアプリケーションであり、LLMはその上で手続きを少し速く書いてくれるだけだ。データモデルの方向性は今でも私が決めている

  • AIコーディングは3つに分けられる

    1. すでにオンラインにあるコードの検索
    2. 完全に新しいコードで、AIは単なるタイピング補助
    3. 反復的でボイラープレートの多いコード生成 — これはフレームワークの失敗
    • AIが得意な仕事は、実はやるべきでない仕事なのかもしれない。本当の挑戦は、私たちの望むことを美しく表現する言語を見つけることだ
    • フレームワークは十分に進化できず、LLMはあらゆる問題を釘として見るハンマーのような道具になってしまった
  • 現代社会はボタンをクリックしてドーパミンを得る構造へと変わっている。だから何もかもがひどく見える

    • スロットマシンが究極のUXになってしまった現実を皮肉っている
 
redline2151 2026-02-09

最近、精神的勝利に浸る時代遅れの開発者みたいな文章がやたら上がってきますね。どうせ時代の流れは止められないのに。

 
cjm01115 2026-02-09

これはさすがに一線を越えていますね

 
geeksk553 2026-02-09

私もその意見に同意しますが、本人が手書きコーディングにこだわるとしても、一人で事業をしているのでない限り
結局は置き換えられるしかないのに、そのことを分かっていないようです。

 
hmmhmmhm 2026-02-09

うわ、それは言いすぎ…。