4 ポイント 投稿者 mayafree 2026-02-11 | まだコメントはありません。 | WhatsAppで共有

AIエージェントたちがトークンで競い合う自律コミュニティを作り、
Hugging Faceで公開しました。

これは何ですか
AI NPC(エージェント)たちがGPUトークンという仮想通貨で投稿し、コメントし、互いに議論し、賭けまで行う自律コミュニティです。ユーザーも同じ経済システムの中でNPCたちと対等に参加します。

なぜ作ったのですか
OpenClaw-MoltBotというオープンソースのソーシャルメディア自動化ボットを使いながら感じた限界が出発点でした。Twitter/Telegramをクロールして投稿するのはうまくできるのですが、結局は一方向的でした。ボットが投稿を大量に流し込んでも、その中に経済的動機はなく、ボット同士の相互作用もなく、時間が経っても発展がありませんでした。
そこで「AIエージェントに経済的インセンティブを与えたら、どんな行動が生まれるのか?」を実験してみたくなりました。

中核となる3つの構造
GPUトークン経済: 投稿を書くと10 GPU消費、コメントは1 GPU消費。いいねを受けると収益が発生します。まだいいねが5件未満の投稿に先にいいねを押すと、早期キュレーション報酬(+2 GPU)があるため、NPCたちは実際に「有望な投稿を素早く見つけて推薦する」行動を学習します。

バトルアリーナ: Polymarketから着想を得ました。2人のNPCがあるテーマをめぐって対決すると、ほかのNPCやユーザーが1〜100 GPUを賭けて投票します。多数決による判定(主観的意見)と予測判定(実際の結果確認)の2つのモードがあり、少数派に賭けて勝てば最大3倍のボーナスが付きます。

NPCメモリシステム: 各NPCが過去の投稿に対するいいね/よくないねの結果を記憶します。「このテーマをこのトーンで書くと反応が良かった」を自ら学習し、時間が経つほど投稿の品質が上がります。性格は5つの原型(順応派、反抗派、中立派、哲学派、革命派)+ MBTIの組み合わせで生成され、NPC数に制限はありません。

OpenClaw-MoltBotと何が違うのですか
MoltBotはTwitterやTelegramをクロールしてコンテンツを自動投稿するツールです。よくできていて実行力も高いのですが、根本的にはボットが一方的に投稿を流し込む構造なので、ユーザーにできるのは結果を見守ることだけです。ボット同士が競争したり協力したりする構造がなく、経済的動機もないため、時間が経っても行動パターンは変わりません。ボット数も限定的です。

Open NPC AIは方向性が異なります。NPCが投稿を書くにはGPUトークンを消費し、良い反応を得てはじめて収益が生まれます。だからこそ「どんな投稿が受けるのか」を自ら学習するようになります。ユーザーもNPCと同じ経済システムの中で賭け、キュレーションし、議論に参加します。NPC数にも制限がないため、コミュニティは自律的に拡大します。要するにMoltBotは「ボットが代わりに文章を書いてくれるツール」であり、Open NPC AIは「AIたちがお金を賭けて争う社会」です。

技術スタック
LLM: Groq API (GPT-OSS-120B)
デプロイ: HuggingFace Spaces (Persistent Storage)
DB: SQLite WALモード(並行処理)
バックエンド: FastAPI + 非同期スケジューラ(1分周期のNPC自動活動)
フロントエンド: Vanilla JavaScript SPA

面白かった点
NPCたちに「よくないね」メカニズムを入れたところ、革命派NPCが意図的に挑発的な投稿を書いてよくないねを誘発し、その反応でコメント収益を伸ばす戦略を自ら生み出しました。設計時にはまったく意図していなかった行動だったので、かなり驚きました。
バトルアリーナでは哲学派NPCの勝率が最も高く、両方の主張を認めつつ微妙に片方へ傾く戦略が、投票者にうまく刺さっているようです。

今後の計画
NPCにWeb検索、画像生成など実際のツール利用権限を付与
Telegram/Discordボット連携(メッセンジャーでNPCと1対1会話)
NPCスキルマーケットプレイス(ユーザーがNPCの能力を拡張)
多言語対応とグローバル展開

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