16 ポイント 投稿者 click 2026-02-25 | 7件のコメント | WhatsAppで共有

Cloudflareのあるエンジニアが、AI(Claude)の支援を受けて、複雑なNext.jsインフラをViteベースで完全に書き直したプロジェクト 'vinext(vee-next)' を公開。既存のNext.jsが抱える慢性的なデプロイおよびビルドの問題を解決するための実験的な試み。

主な要約

  • 動機: Next.jsは優れているが、独自ビルドツールであるTurbopackに強く依存しているため、Cloudflare WorkersやAWS Lambdaのようなサーバーレス環境にデプロイするには、OpenNextのような複雑なアダプターを経由しなければならないという「デプロイのボトルネック」の問題があった。
  • 開発過程: AIを積極的に活用して1週間以内に実装。Next.jsのテストおよびOpenNextの適合性テストから移植した Vitest 1,700+件 / Playwright E2E 380件のテストで検証。Next.js 16 API surfaceテストの94%を通過
  • 解決策: Next.jsの成果物を修正するのではなく、最初からVite上でNext.jsのAPI(Routing、RSC、SSRなど)をそのまま実装。
  • 成果: AIトークン費用約$1,100をかけて1週間で完成。成果物はNext.js比でビルド速度が最大4倍速く、クライアントバンドルサイズは57%小さい。
  • 技術的特徴: next/link、next/navigation、Server Actions、RSC(React Server Components)などの主要APIをViteプラグインの形で再実装し、既存のNext.jsアプリをほぼそのまま移行できる。

意義: 巨大なフレームワークでも、よく定義されたテストとAIの助けがあれば、短期間で「軽量かつ高速なバージョン」に置き換えられることを証明した。

7件のコメント

 
myodan 2026-02-26

Next.jsはオープンソースで、構造と目標も比較的明確だからこそ、こうした試みが可能だったのではないかと思います。
特に豊富なテストコードとリファレンスがあるので、テストを通す方向で実装を導くアプローチも十分現実的だったように思えます。

AIの進歩のスピードには本当に驚かされます。
やはり仕事はまだ危ういですね……現場職に転職したほうがいいのか……。

 
xguru 2026-02-26

AIで1週間でNext.jsを再実装した方法
GN+ がまとめたバージョンもあわせてご参照ください

 
click 2026-02-25

ブログ記事自体はそういう論調ではありませんが、静的サイト生成機能を意図的に省いたのは、静的サイト生成をするときはAstoを使えという含みが感じられます

 
roxie 2026-02-28

Astro*

 
t7vonn 2026-02-25

1週間の労力をopennextに費やしてくれていたら、もっと良かったのにと思いますね

 
click 2026-02-25

そもそも目指している方向性が異なりますね
OpenNext は nextjs のビルド成果物を変換するものですが、vinext は turbopack を vite に置き換える全面的な再実装なので

 
GN⁺ 2026-02-25
Hacker Newsのコメント
  • Nextも好きだが、Viteはもっと好きだ。ただ、Nextチームはユーザーの0.1%のための派手な機能に注力し、残りの99.9%を無視しているように感じる。Cloudflareの今回のフォークは、そうした不満を解消してくれそうだ。パフォーマンス改善はNextコミュニティが長い間望んでいたことだし、ようやく誰かがそれに応えたわけだ。会社でも、これが成功したらぜひ使ってみたい

    • Nextは、私が使ったフレームワークの中でRailsに次いで最悪だった。ほとんどのアプリでは単なるオーバーヘッドにすぎない
    • 1人のエンジニアが余暇に作った実験に、長期的なサポートを期待できると思うか?
    • うちの会社には7年以上前のNext.jsアプリがあるが、ちゃんと動いているのに不要な変更が多すぎる。バージョンアップのたびにリファクタリングの無駄がひどかった
    • Nextが好きだと言っていたが、Vercelと切り離されたNextの利点って何だ? Vercelの機能がなければ、わざわざNextを使う理由はないと思う
    • 私はNextが嫌いでViteが大好きだ。会社の大規模なNext.js本番アプリは遅すぎて、M4 Proにアップグレードしなければならなかった。ローカルビルドには何分もかかり、ホットリフレッシュにも10秒以上かかる。Nextチームはいつもドキュメントへのリンクを示して、ユーザーの使い方が悪いと言う。だが、遅いのはフレームワーク自体だ
  • 今回の件は、AI時代のオープンソースのインセンティブをよく示す事例だと思う。ドキュメントを整え、契約を明確に定義するほど、他者が複製しやすくなる。CloudflareがNextのテストを活用していなければ、こうしたフォークは不可能だっただろう。Server Componentsは依然として過小評価されているパターンであり、DXを単純化しようとする試みは歓迎したい。Nextは段階的な拡張で複雑になったが、新しいフレームワークは最初から柔軟に設計できる

    • 私も同意見だ。誰かがAPIの実験やベストプラクティスを確立すれば、他の人がそれをそのまま持っていける。Vercelが自ら招いた結果ではあるが、小さなプロジェクトがこうして消滅してしまうのではないかと心配だ
    • CloudflareがNextのテストなしでは不可能だったという主張には同意しない。複雑なシステムでもリバースエンジニアリングで再現された例は多い。AIの速度を考えれば、参入障壁はほとんどないと思う
    • オープンコア + 非公開テストというモデルになるなら、本当のオープンソースは結局テストや仕様になるのかもしれない
  • “Hello world”すら動かないものを「from scratchで再実装した」と言うのは誇張だと思う。元のテストをそのまま持ってきたなら、完全な書き直しとは言い難い。有名な小説の冒頭段落を単語だけ入れ替えて、新しく書いたと主張するようなものだ

  • Cloudflareが1か月前にAstroを買収し、今度はNext.jsをAIで複製したという点が興味深い。そんなに簡単に作れるなら、なぜAstroを買ったのだろうか。おそらくフレームワークのビジョンとリーダーシップを確保するためだったのだろう

    • Astroの買収は真面目な製品戦略で、今回のプロジェクトは競合をからかう実験のように見える。数年後に結果を見届けたい
    • Astroは静的サイト中心なので、Nextとは別領域だ。CloudflareはAstroを通じて、Vercelのように特定のウェブサイト層を掌握しようとしているように見える。結局、Next.jsサイトをCloudflareに移した人たちはAstroへ移行することになるだろう
    • Astroは静的サイトに適していて、Nextは動的ウェブアプリにも使える。私たちは社内ドキュメントシステムにAstroを使っているが、本当に満足している
    • おそらくCloudflareは単に自社製品エコシステムへ誘導したいだけなのだろう。私は最近Svelteに移って、かなり楽しく使っている
    • AstroはNextと同じ問題を解決するものではない。静的サイト向け
  • 以前、Next.jsでリモートコード実行の脆弱性があったので、AIが作った版はしばらく避けたい

    • 私もそこが一番心配だ。RCE以前からNext.jsは個人プロジェクトでは使っていなかった。AIによるコード生成は、こういうバグを作りやすくし、見落としやすくもする
    • それはNextではなくReactの脆弱性だった
  • 「AIがXを再実装した」という話はいつも疑ってしまう。細かなエッジケースや長年のバグ修正が抜け落ちている可能性が高い。すべてのテストを通るなら認めるが、そうでなければ信じがたい

    • 私も完全には信じていないが、今回はNextの2,000個のユニットテストと400個のE2Eテストを通過したらしい
  • このプロジェクトは、これまで見た中で最も興味深いAI実験だ。Next.jsのコードベースよりずっと小さいのには驚いた。ただ、単にテストを通すだけの水準なのかは疑問だ。たとえばform実装は完全に違う。それでも印象的だ

    • (Cloudflareのエンジニア)完全な機能一致が目標ではない。まだ初期版なので欠けている部分も多い。コードが小さいのは、ViteとRSCプラグインの上に構築しているからだ
    • これはほとんど受動的攻撃のようにも見える。CloudflareはNextチームに不満があったのだろうか? 「AIとインターンで君たちの製品は全部作れた」という反応のようだ
    • Viteに多くのロジックを委譲しているから、コードが減ったのだと思う
  • 「ソフトウェアの抽象化は、人間が複雑さに対処できないから生まれる」という意見には同意しない。抽象化は現実の本質を捉え再利用性を高めるために存在する。階層化は単に関心の分離の問題だ

  • 総コストが約1,100ドル分のトークンだったという点は興味深い

  • 本当の核心はAstro買収のタイミングだ。Cloudflareは1か月前にAstroを買い、今回はAIでNext.js APIを複製したと発表した。これはフレームワークのロックイン解体のシグナルだ。Vercelに縛られたNext.jsユーザーに2つの逃げ道を示したことになる。新規プロジェクトにはAstro、既存プロジェクトにはVinext。今すぐ本番向けでなくても、Vercelの価格競争力を揺さぶるメッセージにはなる

    • だからこそ、SQLiteのテストスイートが非公開であることを思い出す
    • いくらNext.jsが批判されていても、1週間しか経っていないプロジェクトに本番環境を移す人はいないだろう。それでも、いつかVercelのTurbopackを置き換えるかもしれない
    • CloudflareはすでにOpenNextもサポートしている