AIエージェントのワークフロー3つのパターン、いつ何を使うべきか
(claude.com)Anthropicが実際のプロダクション経験をもとに整理した、AIエージェントのワークフローで実務で最もよく使われる3つのパターンと、いつどれを選ぶべきかの要点を簡潔にまとめたもの。
核心メッセージ
- エージェントが増えるほど、構造(ワークフロー)がより重要になる
- パターンを誤ると → レイテンシ↑、コスト↑、信頼性↓
- パターンとは自律性をなくすことではなく、自律性の範囲を設計すること
1. 逐次ワークフロー (Sequential)
- 段階ごとに1つずつ順番に実行する (A → B → C)
- 適している : ステップ間の依存関係が明確なとき
例: マーケティングコピー → 翻訳 → レビュー
文書データ抽出 → スキーマ検証 → DB投入 - 長所: 各エージェントが1つのことに集中できる → 精度 ↑
- 短所: 待ち時間のためレイテンシが長くなる
- ヒント: むやみにマルチステップへ進まず、まず単一エージェントで十分にテストすること
2. 並列ワークフロー (Parallel)
- 独立した作業を複数のエージェントに同時に割り振り → 結果を集約する (fan-out → fan-in)
- 適している : 複数の観点を同時に評価する必要があるとき
例: コードレビュー(脆弱性の種類ごとに分担)
文書分析(トピック・感情・ファクトチェックを同時に実施)
多角的な品質評価 - 長所: チームごとの関心事項を分離しやすく、個別最適化が可能
- 短所: 同時API呼び出しが増えてコスト ↑、結果をまとめるロジック(多数決? 重み付け? 専門家優先?)の設計が必須
3. 評価者-最適化ワークフロー (Evaluator-Optimizer)
- 生成エージェント ↔ 評価エージェントが反復的にフィードバックをやり取りする
- 生成 → 評価 → 修正 → 評価…(品質基準を満たす、または最大反復回数に達するまで)
- 適している : 品質が非常に重要な作業
例: APIドキュメントの自動生成
顧客コミュニケーション(トーン・ポリシー順守)
セキュリティが重要なSQLクエリ作成 - 長所: 生成と評価を専門化できる → より高い完成度
- 短所: トークンと時間を多く消費する → 停止条件(最大反復回数 + 品質しきい値) を必ず設定
実務適用の原則(重要!)
- 最も単純なものから始める
単一エージェントで十分 → それで終わり
逐次で解決できる → それで終わり
最初の結果が基準を満たす → それで終わり - 必要なときだけアップグレードする
- 3つのパターンは組み合わせ可能(逐次の中に並列を入れる、評価ループに並列評価者を入れるなど)
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