グローバルOSSトラッカー oosmetrics、「WebAssembly部門1位 / Code Editor部門7位」 — rhwp
(oosmetrics.com)oosmetricsとは何ですか
https://oosmetrics.com — 「The pulse of open-source」を掲げるGitHubの
オープンソーストラッカーです。現在、約33万件(334,137件)のリポジトリを追跡して
おり、サイト説明によれば「ここに載ったプロジェクトは数週間後に Hacker News に
登場する傾向がある」とのことです。
既存の GitHub Trending や OSS Insight との違いは評価指標です。
単純にスター(★)の数ではなく:
- Daily growth (7d avg) : 1日あたりの平均スター増加率(%)— 7日平均
- Stars/day : 絶対的なスター増加数(大きなリポジトリに有利)
- Acceleration : 今週は先月より速いか?(Surging/Steady/Declining/Cooling)
- Originality : 同じカテゴリ内で類似プロジェクトがどれだけ少ないか
- 等級 (S, A, B, C, D, F): 全33万リポジトリに対するパーセンタイル — S等級 = 上位1%
各カテゴリはドメイン(AI/ML, Web, DevTools, Systems, Security, Data,
Cloud/Infra, Mobile/Desktop, Educational)と、その下位サブカテゴリに分かれています。
類似のツールとしては OSS Insight、Star History、GitHub Trending がありますが、
oosmetrics が最も差別化されている点は「Acceleration」と「Originality」という
メタ指標です。スター数が少なくても急成長していれば上位に表示され、類似プロジェクトが多い
ドメインでは、どれほどスターが多くても Originality スコアで減点されます。
私がこの文章を書く理由
1週間ほど前に rhwp が2つの部門に同時に入り、昨日の深夜時点ではその2部門
ともトップランクに位置していました。どちらの部門も非常に競争が激しいので、正直
かなり戸惑っていて、このサイトと結果を一緒に共有します。
▸ Systems / WebAssembly 部門 — 1位
https://oosmetrics.com/?node=systems/wasm
同じページに載っているプロジェクト:
- rivet-dev/agent-os (2,719★) : Cloudflare 出身の agent OS、V8+WASM ベース
- mohebifar/tooscut (637★) : ブラウザ動画エディタ、WebGPU+WASM
- Adam-CAD/CADAM (2,141★) : オープンソースの text-to-CAD
- rivet-dev/secure-exec (846★): npm互換の sandboxing ライブラリ
rhwp 指標: 1,584★ / +44.4%/day / Acceleration: Surging (S) / Originality: 100/100 (S)
2位(+12.9%/day)とは約3.4倍の差です。
▸ DevTools / Code Editors & Plugins 部門 — 7位
https://oosmetrics.com/?node=devtools/editors
同じページの競合プロジェクト:
- Sidenai/sidex (1,501★) : Tauri で作り直した VS Code、96%軽量化
- stablyai/orca (1,441★) : コーディングエージェント向け次世代 IDE
- vibeyard, lunel, evo, dexter LSP など
同じカテゴリに VS Code 系列、IDE、LSP のような巨大インフラプロジェクトが
含まれている場所です。
この2カテゴリは、通常は同じプロジェクトが同時にうまく入る場所ではないため、さらに
意外でした。WebAssembly は wasmtime/wasmer 系のシステムインフラが集まる
場所で、Code Editors は IDE/プラグインツールが集まる場所なので、普通は
アイデンティティが重なりません。
もう1つ — なぜこれが可能だったのか
私にも正確な理由はわかりません。ただ、仮説があるとすれば、この2部門に同時に
入っていること自体が、rhwp がある技術的選択をした結果なのだと思います。
- コアを Rust + WASM の単一モジュールで作り(Systems/WASM のアイデンティティ)
- その上にウェブエディタ UI を載せる(DevTools/Editor のアイデンティティ)
同じコードベースが2つのカテゴリに自然に分類される構造です。
このパターンは他の方々の参考にもなるかもしれないと思い、あわせて書いておきます。
所感
oosmetrics は日本ではほとんど知られていないようです。(私が検索した限りでは
日本語資料は見つかりませんでした。もしすでに使っている方がいればコメントで
教えていただけるとうれしいです。)
長所:
- スター数が少ない新規プロジェクトでも Acceleration/Originality で発見可能
- カテゴリ分類が細かく、ドメインごとの比較がしやすい
- 「Rising」タブでは GitHub に作成されて3日以内のプロジェクトだけを別表示
短所:
- カテゴリの自動分類が時々直感と異なる
(rhwp も最初は「Mobile/Desktop」に分類されていました) - 日本語検索はあまり強くありません(Smart Search は英語中心)
自分のプロジェクトがどのカテゴリに入っているか、一度確認してみることを
おすすめします。サイトで自分の GitHub アカウントで sign-in すると watching 登録も
可能です。
参考までに、rhwp は Rust + WASM ベースのオープンソース HWP/HWPX ビューア/エディタです。
過去の GeekNews でも何度か紹介されているため、この文章では詳しく説明しませんでした。
気になる方は https://github.com/edwardkim/rhwp を
参照してください
2件のコメント
おお…こんなのがあったんですね
埋もれた宝石のようなオープンソースを見つけるのに役立ちそうですね
最近急増している量産型のバイブプロジェクトでは、Star数だけのランキングの抜け穴を利用するケースが多いため、新しい測定方法であるOriginalityが追加されました。ここでrhwpは2つの部門で100/100の満点を獲得し、トップランキングに位置することになりました。Star数では中国には勝てません……