Claude Code、ダイナミックワークフロー機能を公開
(claude.com)- Claude Codeが、単一エージェントでは処理が難しい大規模・複雑なエンジニアリング作業を、数十〜数百の並列サブエージェントに分散処理
- 1つのセッション内でオーケストレーションスクリプトを動的に作成して並列サブエージェントを実行し、結果をユーザーに渡す前に自己検証
- Jarred SumnerがBunをZigからRustへ移植した事例では、約75万行のRustコードを11日で作成・マージし、既存テストスイートの99.8%を通過
- Max・TeamプランおよびAPIユーザーはデフォルトで有効化、Enterpriseは管理者による個別の有効化が必要で、Claude Code CLI、Desktop、VS Code拡張のすべてでサポート
- 通常のClaude Codeセッションと比べてトークン消費が大幅に増加するため、まずは範囲が明確な作業から始めることを推奨
Dynamic Workflowとは
- 単一エージェントによる単発処理では対応が難しい作業、特に複雑でレガシーなコードベースにおけるバグ探索、数百ファイルにまたがるマイグレーション、多角的なストレステストを処理するための機能
- Claudeがプロンプトをもとに動的に計画を立案し、作業をサブタスクへ分解したうえで、並列サブエージェントに分散
- 各エージェントは独立した観点から問題にアプローチし、別のエージェントがその結果への反証を試み、答えが収束するまで反復実行
- 進行状況はリアルタイムで保存されるため、作業が中断しても最初からやり直さず中断地点から再開できる
- 対話の外側で調整が行われるため、作業規模が大きくなっても計画が逸脱しない
対応プラットフォームと利用方法
- リサーチプレビューとしてClaude Code CLI、Desktop、VS Code拡張で提供
- 対応プラットフォーム: Claude API、Amazon Bedrock、Vertex AI、Microsoft Foundry
- 対象プラン: Max、Team、Enterprise(管理者が有効化した場合)
- 開始方法は2通り:
- Claudeに直接ワークフロー生成を依頼する(例: "Create a workflow")
- Claude Code専用設定
ultracodeを有効化 — effortメニューからアクセスでき、effortレベルをxhighに設定すると、Claudeが自動でワークフローを使うかどうかを判断
- 最適な体験のため、auto modeの有効化を推奨
- 初回のワークフロー実行時には、Claude Codeが実行内容を表示し、ユーザーに確認を求める
- 組織管理者はmanaged settingsでワークフローを無効化できる
- Enterpriseプランはリリース時のデフォルトで無効となっており、管理者がClaude Code設定から変更可能
主な活用事例
- コードベース全体のバグ探索・プロファイラベースの最適化監査・セキュリティ監査: サービスやリポジトリを並列探索した後、すべての発見事項を独立に検証し、認証チェック・入力バリデーション・安全でないパターンを網羅的に点検
- 大規模なマイグレーション・モダナイゼーション作業: 数千ファイルにわたるフレームワーク置き換え、API廃止対応、言語移植をエンドツーエンドで処理
- 二重検証が必要な重要作業: 誤答コストが高い場合、独立した試行と、結果を意図的に崩そうとするアドバーサリアルエージェントによって検証
Bun再実装の事例
- Jarred Sumnerがダイナミックワークフローを活用して、BunをZigからRustへ移植
- 約75万行のRustコードを作成し、既存テストスイートの99.8%を通過、最初のコミットからマージまで11日を要した
- ワークフローごとの役割分担:
- 1つ目のワークフロー: Zigコードベース内のすべてのstructフィールドに適したRustライフタイムのマッピング
- 2つ目のワークフロー: すべての
.rsファイルを.zigファイルと同一動作の移植として作成し、数百のエージェントが並列作業、各ファイルにレビュー担当2名を配置 - 修正ループ: ビルドとテストスイートの両方が通るまで反復
- 移植完了後はオーバーナイトワークフローが不要なデータコピーを処理し、最終レビュー用のPRを作成
- 現在は本番デプロイ前の段階で、Jarred Sumnerが後日あらためて詳細を公開予定
利用時の注意点
- 通常のClaude Codeセッションと比べてトークン消費が大幅に増加する
- まずは範囲が明確な作業から始め、利用量の感覚をつかんでから拡大することを推奨
1件のコメント
モデルを自動で選んでくれるので、思ったほどトークン消費が急増するわけではないですね。