情報バッテリー: 余剰の再生可能エネルギーを適切なタイミングでデータセンターで使う
(techxplore.com)太陽光や風力のような再生可能エネルギーは、自然現象からエネルギーを得るという性質上、時間や場所によってエネルギーの獲得が不均衡になるという欠点があります。したがって、ある時間帯にはエネルギー供給が不足することもありますが、逆にある時には生産されるエネルギーが余りすぎて問題になることもあります。このような生産と消費の不均衡を解消するために、ESS(Energy Storage System)のようなソリューションが導入されていますが、こうしたソリューションにも高価であることや火災発生のリスクがあることなどの欠点があります。
情報バッテリー(Information batteries)という概念は、基本的にはとても単純です。再生可能エネルギーによる発電量が電力消費量より多いとき、余ったエネルギーでデータセンターにおいて計算集約的な作業を行おうというものです。ここで可能な計算集約的作業の例としては、YouTubeのような大規模な動画エンコードや、ハリウッド映画のCGレンダリングなどが考えられます。そして、このような作業が可能なインフラを世界各地に分散して設置すれば、その時点で再生可能エネルギーが最も余っている地域に作業を割り当て、できるだけ早く計算を終えることもできるでしょう。
もちろん、このような方法は限られた種類の作業にしか適用できないでしょうし、実際にこれを実装するには、いつどこでどのように計算を進めれば最適な結果を得られるのかを判断するシステムも必要です。それでも、この方式が実際に導入されれば、処理完了期限をやや余裕を持って設定することで、計算集約的な作業をクラウドで比較的安価に処理できるようになるかもしれません。ちょうどスポットインスタンスのようなイメージです。これからはクラウドを使う開発者も持続可能性(Sustainability)を考慮すべきだと言われていますが、情報バッテリーという概念はそこによく合っているようです。
参考 - Amazon CTOの2022年以降の技術予測:
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