- MicrosoftがExpress Logicの買収を通じて取得したリアルタイムオペレーティングシステムであるThreadXをオープンソースとして公開。
- ThreadX RTOSと、それを含むAzure RTOS開発スイートはEclipse Foundationに寄贈され、Eclipse ThreadXとして知られるようになり、MITライセンスの下で利用可能になる
- リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)にはさまざまなものがあるが、ThreadXは12億台以上のデバイスで使用されており、Raspberry Piを含む複数のデバイスで中核的な役割を果たしている
Raspberry PiとThreadXの関係
- ThreadXは、Intelのチップ内管理エンジンとRaspberry Piのファームウェアを動かすために使われている。
- Raspberry Pi 1、2、3では
bootcode.bin、Pi 4と400ではstart*.elfと呼ばれ、これらはGitHubとDebianに含まれているが、ソースコードが公開されていないプロプライエタリな「blob」である
- Raspberry PiのVideoCore GPU上で実行され、ArmコアはGPUに従属するスレーブデバイスとして動作する
MicrosoftによるThreadX買収とオープンソース化の意味
- Microsoftは2019年、ThreadXが21周年を迎えた際にExpress Logicを買収し、Azure RTOSへとリブランディングした
- この買収は、AWSがFreeRTOSの管理権を取得したことへの対抗策とみられ、元の開発者William Lamieは新会社を設立し、POSIX互換スレッドを備えた「第5世代」のRTOSであるPX5OSを販売している
- ThreadXは実績ある製品であり、一部バージョンはTÜV Functional Safety認証を取得していて、これは一部の顧客にとって魅力となる
GN⁺の見解
- この記事で最も重要な点は、MicrosoftがThreadX RTOSをオープンソースとして公開したことであり、これは開発者コミュニティにより多くの機会を提供し、技術革新を促進しうる重要な変化である。
- オープンソース化は、Raspberry Piのようなデバイスのソフトウェアスタックが完全にオープンソースになる可能性を開き、多くの人にとってより魅力的な選択肢となりうることを意味する。
- この変化は、技術愛好家と専門家の双方にとって興味深いニュースであり、オープンソース生態系の成長と革新に前向きな影響を与えることが期待される。
1件のコメント
Hacker Newsの意見
tx_thread_create、tx_mallocなどの関数を呼び出し、キュー、セマフォ、ミューテックスなどを使っていた。ThreadXがまだ生き残っているのを見るのはうれしい。リアルタイムの電力/ファン/熱制御ループを実行する必要があったため、特定の処理がいつ発生するかを制御できなければならず、問題を検知した後、一定時間内に命令を出して対処するか、システムを安全に保つ必要があった。