1 ポイント 投稿者 GN⁺ 2023-12-08 | 1件のコメント | WhatsAppで共有

23andMe、強制仲裁条項の更新でユーザーの権利を制限

  • 23andMeは、セキュリティ侵害事件への対応として強力なセキュリティ対策を講じるのではなく、法的な防護壁を選んだ。
  • ユーザーは、紛争解決のために裁判所ではなく仲裁を受けるよう求める規約変更に直面している。
  • 仲裁では、第三者の仲裁人が双方の主張を聞き、証拠を検討したうえで、最終的かつ法的執行力のある決定を下す。

仲裁条項の主な内容

  • 初期紛争解決期間: 23andMeのサービスに問題がある場合、法的手続きに入る前にカスタマーサポートへ連絡し、迅速な解決を試みる必要がある。
  • 裁判の代わりに仲裁: 問題が60日以内に解決しない場合、裁判ではなく仲裁手続きに進むことになる。
  • 仲裁人の決定: 仲裁人の決定は最終的なものであり、法に従う必要があり、裁判所が下せるいかなる判断も下すことができる。
  • 仲裁の例外事項: 知的財産紛争や少額訴訟など、一部の状況では裁判所に持ち込むことができる。
  • 集団訴訟の禁止: 他の人々と共同で集団訴訟や集団仲裁を提起することはできない。
  • 可分性: この紛争解決セクションの一部が法的に執行不能であっても、残りの部分は引き続き適用される。

ユーザーへの通知と規約変更に対する選択権

  • 23andMeは、メールを通じてユーザーへの規約変更通知を開始した。
  • ユーザーには、メール受信後30日以内であれば新しい規約に同意しない権利がある。
  • メールには規約に明記された住所とは異なる "legal@23andme.com" が含まれているが、強制仲裁を拒否するには "arbitrationoptout@23andme.com" 宛てにメールを送る必要がある。

仲裁の問題点

  • 仲裁は消費者に不利であり、企業は仲裁人の選定において情報面で優位に立っている。
  • 仲裁人は、企業寄りの判断を下した場合に将来の案件でも選ばれる可能性が高まることを理解している。
  • 23andMeは、このような仲裁条項を通じて将来のセキュリティ侵害事件に対する防御を強化しようとしている。

強制仲裁を拒否する方法(メールテンプレート)

  • セキュリティ侵害の影響を受けたユーザーは、強制仲裁を拒否するためにメールテンプレートを利用できる。
  • メールは "legal@23andme.com"、"customercare@23andme.com"、"arbitrationoptout@23andme.com" 宛てに送信し、強制仲裁条項の変更に同意しないことを明記する必要がある。
  • 拒否の意思を明確にし、後日の証拠として利用できるよう、返信を保存し、拒否が確認されたことを明示的に求めるべきである。

GN⁺の見解

この記事で最も重要なのは、23andMeがユーザーの権利を制限する規約変更を実施しており、その結果、ユーザーが法的紛争の解決方法に大きな変化を経験することになるという点だ。こうした変更は、消費者に不利な仲裁を強制し、集団訴訟の可能性を遮断するものであり、ユーザーが自らの権利を守るために積極的に対応しなければならない状況を生み出している。これは個人情報保護と消費者の権利に関する重要な問題を扱っており、多くの人にとって興味深い内容だ。

1件のコメント

 
GN⁺ 2023-12-08
Hacker Newsの意見
  • サービス利用規約(TOS)を読めば読むほど、ソフトウェアサービスに対する「コモンロー」が必要だと感じる。たとえば、情報提供者、ソーシャルネットワーク、現実世界のインターフェースなど、あらかじめ定義されたカテゴリーと、クライアントがソーシャルネットワークをハッキングしようとしてはならない、あるいはソーシャルネットワークの所有者がデータを第三者に再販売してはならないといった、事前に設定されたルールが必要だ。現在のシステムは、企業がTOSの中で可能な限り多くの法的権利を主張するよう促しており、その結果、法の支配が弱まり、利用者は不利な交渉上の立場に置かれている。
  • 23andMeの最新の利用規約変更には同意せず、更新されたTOSからオプトアウトしたい場合の正式な依頼メールの例を提示している。
  • 利用者の確認や同意なしにサービス利用規約を変更することが、法的に有効または執行可能なのかという疑問を呈している。
  • セキュリティ問題が発生した後で、損害を減らそうとしてTOSを変更する試みへの疑問を示している。優秀な弁護士ならこれに異議を唱えられるだろうという意見。
  • データ漏えいによる紛争が起きることを見越して、類似の主張が複数提起された場合に仲裁手続きを簡素化しようという意図があるように見える。
  • TOSに同意していない親族がデータ漏えいによって法的権利を持つ可能性があり、その結果、巨大な集団訴訟につながるかもしれないという推測。
  • 母親がこのサービスを使って親族の名前を入力したが、結果は期待外れで、自分のDNA情報がこの会社のデータベースに保存されているうえ、それに対して何の手立てもないことへの不満を表している。
  • 強制仲裁が課された場合、何千件もの個別案件を処理できない企業にとって、これが逆効果になり得るという前向きな側面に言及している。
  • ユーモラスな助言として、DNAを変更し、すべての細胞で2段階認証(2FA)を有効にしろという冗談。
  • 欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA)/欧州自由貿易連合(EFTA)で強制仲裁が認められるのか、フランスやドイツの顧客の場合はどうなるのかという質問と、理解しにくく執行不能な契約を作ることは違法であるべきだという意見を示している。