Starlinkの宇宙直結携帯電話サービス試験が成功
- Starlink(SpaceX)は、既存の改造されていないスマートフォンを使用し、新しいグローバル直接接続(Direct to Cell、DtC)モバイルローミングサービスの初の成功したリアルタイム試験を実施した。
- 現在このサービスは、テキストメッセージ(SMS)の送受信にのみ使用されている。
- Starlinkのネットワークは現在、地球周回軌道に約5,311基の低軌道(LEO)衛星を保有しており、2027年末までに約7,500基の追加衛星打ち上げが承認されている。
Starlinkネットワークの現状
- Starlinkネットワークは世界で230万人の顧客を抱えており、このうち42,000人が英国在住である(前年より増加)。
- 英国の顧客は「スタンダード」パッケージに月額75ポンド、ホームキット(標準ディッシュ、ルーターなど)に449ポンド、送料に20ポンドを支払う。
- このパッケージでは、25〜50msのインターネット遅延、25〜100Mbpsのダウンロード速度、5〜10Mbpsのアップロード速度が提供される。
4Gモバイル機能の追加作業
- Starlinkは2022年から、グローバル衛星メガコンステレーションに4Gモバイル機能を追加する作業を進めている。
- これにより、既存のスマートフォンを使ってグローバルローミング型の通信を確立できるようになる見込みだ。
衛星とスマートフォン接続における技術的課題
- 衛星ネットワークでは、移動する衛星と地上ユーザーの間でのシームレスなハンドオフや、ドップラー効果、タイミング遅延といった要素に対応する必要がある。
- Starlink衛星は、新しいカスタムシリコン、フェーズドアレイアンテナ、高度なソフトウェアアルゴリズムを備えており、こうした課題を克服して地上の携帯電話に標準LTEサービスを提供する。
Starlinkの今後の計画
- SpaceXは2024年に基本的なテキストメッセージ(SMS)サービスを開始するため、数百基のDtC対応衛星を打ち上げる計画だ。
- 音声、データ(モバイルブロードバンド)、IoTサービスへの対応は2025年に続く予定である(やや遅れる可能性がある)。
- 現在、英国ではモバイル事業者パートナーはいないが、サービス発表後は対応事業者の一覧が徐々に増えている。
Starlinkの技術的性能
- Starlink初のDtC対応衛星は「ビーム当たり約7Mb」のデータ速度をサポートできるが、ビームが非常に大きいため、既存の地上セルラーネットワークと競争するうえでは大きな意味はない。
- Direct to CellシステムはLTE(4G)技術を使用し、ビーム当たりそれぞれ1.4MHzまたは5MHz帯域幅のチャネルで、最大3Mbpsまたは7.2Mbpsのアップロード速度と、4.4Mbpsまたは18.3Mbpsのダウンロード速度を提供できる。
GN⁺の見解
- Starlinkの新しいグローバル直接接続モバイルサービスは、既存のスマートフォンを使ってどこでも通信できる可能性を開くことで、とくに遠隔地や通信インフラが乏しい地域において重要な意味を持つ。
- この技術は、従来の衛星電話サービスの限界を克服し、モバイルネットワークのグローバルカバレッジ拡大に寄与するとみられる。
- Starlinkの計画が実現すれば、世界的にアクセスしやすい通信サービスが提供され、緊急時対応、災害時の通信維持、国際ローミング費用の削減など、さまざまな前向きな影響が期待される。
2件のコメント
今後さらに発展して、eSIMでサービスが利用できるようになるといいですね。
国内の通信3社が結託して、見せかけの5Gサービスでせっせと金を稼いでいるありさまを見ると、いっそ
スターリンクが発展して、国内でLTEサービスだけでも使えるようになれば、圏外地域もなく、既存の通信会社よりクオリティが高くなりそうですね。
Hacker Newsの意見