Amazon Kindle Direct Publishingのディストピア的な悪夢
(news.ycombinator.com)- あるKDP利用者は、紙の本を Ingram Spark、電子書籍を Kindle Direct Publishing で出版した数日後に、電子書籍のブロックとアカウント終了を経験した
- KDP Content Review Team は、その本が購入判断を妨げる 誤解を招く顧客体験 を生み出しているとして、著者名・タイトル・表紙・説明文の類似性などを問題候補として列挙した
- 利用者は、似た本・著者名・説明文はなく、表紙の逆画像検索の結果も Amazon 上の自分の本だけだったとして、自分の紙の本が盗作対象として誤検知された可能性を疑った
- 異議申し立ては 5 営業日で審査すると案内されたにもかかわらず、2 週間後に却下され、その後も「misleading metadata」と「negative customer experience」という同じ文言だけが繰り返された
- Executive Customer Relations Team にまで連絡したものの、アカウント終了は維持され、自動化された判断と曖昧な理由が組み合わさった KDP の手続きが出版社にとって大きなリスクになっている
電子書籍のブロックとKDPアカウント終了
- 利用者は紙の本を Ingram Spark、Kindle 電子書籍を KDP で出版した
- 電子書籍は審査を通過し、数日間販売された
- 紙の本は Author Central ページでクレームし、Kindle 版と並んで表示された
- 2 つの版は 1 週間ほど待てば自動的にリンクされる可能性があり、そうならなければ Amazon サポートにメールを送るよう案内された
- その後、電子書籍がブロックされ、KDP Content Review Team はその本が「顧客が適切な購入判断を下す能力」を妨げ、misleading customer experience を生み出していると通知した
- 問題の可能性として、他の著者との寄稿者名の類似、既存の本とのタイトルの類似、既存の本との表紙の類似、内容と一致しない表紙のテキスト・画像、内容と一致しないタイトル・サブタイトル、既存作品との説明文の類似を列挙した
- 対象の本は
Land Without a Continent: A Road Trip through Mexico and Central Americaだった
- 利用者は、自分の本と似たタイトル・説明文・著者名はないと回答した
- 表紙について 逆画像検索 を行い、結果は Amazon に掲載された自分の本だけだったという
- 利用者は、Amazon の AI ベースの不正検知システムが自分の紙の本を盗作対象として誤判定したと見ている
曖昧な異議申し立て手続きと繰り返される回答
- 翌日、KDP アカウントが終了され、利用者は異議申し立てを行った
- 自動返信では、審査に 5 営業日 ほしいと案内された
- 実際の返信は 2 週間後に届き、異議申し立ては却下された
- 却下理由は、「表紙を含む misleading metadata のあるタイトルを出版し、それが negative customer experience を生み出している」という文言だけだった
- 最初に提示された 6 つの可能性のうち、どれが実際の問題だったのかは再び触れられなかった
- その後も複数回メールを送り非公式に異議申し立てを重ねたが、同じ文言で却下された
jeff@amazon.comにもメールを送った
- Executive Customer Relations Team の Robert からメールを受け取ったが、その翌日にはアカウント終了がそのまま維持された
- 理由は以前と同じ曖昧な文言だった
- 今回が最後の異議申し立てだという趣旨の強い表現も含まれていたという
類似するKDP苦情事例
- 関連事例として、次のリンクがあわせて提示されている
1件のコメント
Hacker Newsの意見
約1年前にPrimeの購読を解約した。Amazonの低品質商品の問題への対処方法が、かえって低品質商品を売る業者に有利に働いている
こちらもAmazonで理由もなくBANされた。Amazonを避けるために必要なあらゆる手続きを取るつもりだ
ISBNを購入し、自費出版と配布を選んだ。本はよく売れており、収益を諦めるとしても満足している
KDPを通じて自費出版している友人がいるが、ほとんどのインディー作家はKDPを嫌っている。KDPの競合が現れる可能性はある
作家たちの挫折と怒りは理解できる。KDPを使わないのは賢明かもしれない。しかし問題の根本は、KDPを詐欺プラットフォームとして利用する人たちにある
会社が何を間違えたのかを明確に説明できず、曖昧なリストだけを提示するとき、その会社は失敗している
FTCが独占の事例を作りたいなら、こうした話を集めるべきだ
技術/ソフトウェアのモデル自体が問題なのかもしれない。すべてが自動化されていて、失敗してもそのまま放置される
デジタル市場で無力な農奴として生きる世界へようこそ。アプリストアや広告販売アカウントなどでも同じことが起こりうる
正しいことをしているなら、ソーシャルメディアでバズることが唯一の希望だ。この投稿は良い出発点だ。多くの企業が顧客サービスを放棄している