- GitHubが勝利した理由は、次の2点に要約できる
- 適切なタイミングで始まった
- 優れたセンスを持っていた
初期環境
- 2005年ごろ、ソフトウェア開発者の多くは Subversion のような集中型バージョン管理システムを使っていた
- Git と Mercurial が最初にコミットされたのもこの時期で、オープンソースへの貢献はまだ複雑で非効率だった
- オープンソースプロジェクトの数は 2005 年時点では非常に少なく、全体として集中型システムはオープンソースへの貢献に向いていなかった
Gitの登場
- Git は、既存の BitKeeper のライセンス問題を受けて Linus Torvalds が開発したバージョン管理システム
- Git の主な利点:
- ブランチとマージが非常に簡単。高速で、権限管理もシンプル
- 分散型構造により自分専用のフォークを簡単に作成でき、プルリクエストもしやすくなった
GitHubの登場
- GitHub の創業者たちは、Git ホスティングの難しさを解決するために GitHub を開発した
- ユーザー中心のアプローチにより、プロジェクト中心だった従来のホスティング方式と差別化された
- 「見た目が悪くないこと」を中核機能のひとつに据えた
- 初期の Ruby コミュニティが GitHub を素早く受け入れたことで、成長の足がかりとなった
Gitの勝利
- Git が成功した理由のひとつは、Linus Torvalds と Linux コミュニティによる PR 効果のおかげ
- GitHub は Ruby コミュニティとの強い結びつきを通じて宣伝効果を得ており、これは Git の成長にも寄与した
- 他の分散バージョン管理システムと比べて優れた Git のブランチ/マージ機能と、ユーザー体験中心のホスティングが大きな強みとして働いた
競争の崩壊
- 2011年に Google Code と BitBucket が Git をサポートしたことで、Mercurial の敗北は決定的になった
- どこも GitHub の成長スピードに追いつけなかった
- 2015年、Google Code はサービスを終了し、GitHub への移行を推奨した
Google Codeが勝利できなかった理由
- 既存の大手ホスティングサービスは収益モデルと配布に重点を置いていた一方で、GitHub は開発者体験を最優先で考えた
- Google Code や BitBucket などは GitHub に比べて「味」が足りず、開発者のワークフローを十分に理解していなかった
- GitHub は創業初期に資金支援がなくても成功しており、これはユーザー体験とコミュニティ支援の成果だった
GitHubが勝利した理由
- GitHub は新しいパラダイムが形成されるタイミングで適切に登場し、開発者体験を最優先にするアプローチが成功の核心要因となった
- オープンソースコミュニティが分散バージョン管理へ移行する中で、GitHub は開発者体験の改善に集中した
- 今後の課題は、次の開発者ワークフローの変化が何になるのか、そしてそれをうまく実装できる「味」を持つ企業がどこなのかという点にある
GN⁺のまとめ
- GitHub が勝利した理由は、適切なタイミングと優れたセンスにある
- Git の分散特性と GitHub のユーザー中心アプローチが結びつき、成功を導いた
- オープンソースコミュニティとの緊密な関係が GitHub の人気を高めた
- 競合サービスは開発者体験への関心が不足していた
- GitHub の成功は、開発者体験を重視するアプローチの重要性を示している
8件のコメント
私も最初にWeb形式でUIを提供するGitホスティングサービスを見たとき、これは市場で成功するだろうという確信が強くありました。自分なりにGitHubを初期から使っていましたが、当時も非常によくできていたことを覚えています。
個人的にはGitHubよりGitLabのほうがかなり好きだったのですが、市場競争で押されているのが不思議でもあり残念でもあります。
プロジェクトの課題管理からソースコード管理、CI/CD、Wiki、さらにインフラ管理まで、すべてを、それも見事に調和させて提供していた優れたサービスだったのに、本当に…。
GitHubが先行者利益を非常に賢くうまく活用したのは確かですが、それが競争における決定的なポイントになるとは想像もしていませんでした。
GitLabのほうがもっと人気が出てほしいです(泣)
個人的な印象ですが、GitHubはオープンソースプロジェクトとコントリビューターが自分たちの重要な顧客であることを理解していて、とても丁寧に扱ってくれているように感じました。
そういえば、SourceForge のようなサイトは、もう本当に押しやられてしまいましたね。
わあ、懐かしのSourceForge
Hacker Newsの意見
Google Codeは、SourceForgeの独占的な文化を防ぐために始まった
SourceForgeはかつてマルウェアをバンドルして提供していた
Linusの知名度がGitの勝利に寄与した
GitHubはGitの勝利のおかげで成功した
"Taste"が初期の市場支配において重要な要素だった
ビジネスに真の勝者はいない
SubversionはFTPより優れていたが、Gitはさらに良い代替手段だった
Google CodeはGoogleのオープンソースプロジェクトのためのものだった
GitHubはUXに優れていた
Gitは2005年に作られた