不安定な数週間の末、WinampがGitHubのソースコードリポジトリを削除
(arstechnica.com)- Winampは古いデスクトッププレーヤーのコードを公開し、外部からの貢献を期待していたが、1か月もたたないうちに GitHubリポジトリ全体を削除 し、協業の試みは揺らいだ
- 公開されたコードは Winamp Collaborative License 1.0.1 の下で配布され、改変版のソース・バイナリ配布を禁じており、一般的なオープンソースのやり方とは距離があった
- 元のWinamp中核開発者だった Justin Frankel はこのライセンスを「completely absurd」だと見なし、フォークを妨げるような条件にもかかわらず、リポジトリは公開時点基準で 少なくとも2,600回フォーク された
- 開発者による検証の過程で、他プロジェクトのコード、SHOUTcastサーバーのソース流出の可能性、Git履歴に残った削除ファイル、Intel・Microsoftの独占的パッケージが含まれている可能性が相次いで明らかになった
- Winampは毎月数千万人のWindowsユーザーを根拠に年2回の主要公式バージョンを計画していたが、リポジトリ削除と論争により開発者コミュニティの信頼を失った
公開から1か月もたたずに削除されたWinampのソースリポジトリ
- Winampのベルギー拠点の所有会社 Llama Group は9月24日、「Legacy Player Code」のソースを公開した
- 開発者が専門性、アイデア、情熱を持ち寄ってWinampを発展させることを目的としていた
- その後1か月もたたないうちに、WinampDesktop GitHubリポジトリが丸ごと削除された
- 削除前のリポジトリはいくつもの問題に直面していた、あるいはそれらに抵触していたように見えた
- 異なるコードライセンスが混在していた
- オープンでないソフトウェアパッケージのソースコードが露出していたように見えた
- オープンソースコミュニティに悪い印象を残した
「Collaborative」ライセンスの制約
- Winampのコードは9月末に公開されたが、一般的な意味での オープンソース とは言いがたかった
- Winamp Collaborative License (WCL) Version 1.0.1 は、改変したソフトウェアをソースまたはバイナリの形で配布することを禁じている
- ソフトウェアと改変版を配布できるのは公式リポジトリのメンテナーだけだった
- 誰でも貢献できるが、配布権限はWinamp側にのみ残る構造だった
- もともとのWinamp中核開発者でありNullsoftの創業者でもある Justin Frankel は、Q&Aサイトで貢献の意思を尋ねる質問を受けた
- Frankelはライセンス条件について、文面の書き方として「completely absurd」だと答えた
- 意図通りに解釈したとしても「terrible」で、「No thank you」だと述べた
フォークとコード検証で明らかになった問題
- ライセンスはフォークを妨げるように見えたが、リポジトリは記事執筆時点で 少なくとも2,600回フォーク されていた
- 開発者たちが公開直後にソースをフォークして検証する中で、いくつもの異常な兆候が見つかった
- 他プロジェクトのコード の大きな部分がWinampリポジトリに含まれていたようで、その後 削除されたように見える
- 元のWinampコードが SHOUTcastサーバーソフトウェアのソースコードを流出させた可能性 がある
- 問題のあるファイルをrebaseではなく単純削除で取り除こうとしたため、Gitの仕組みを知っている人には引き続きアクセス可能 な状態になった
- リリースのビルドツールにはIntelとMicrosoftの独占的パッケージが 含まれていたように見える
Windows 98時代のプレーヤーと現代の開発プラットフォームの衝突
- GitHubのissueスレッドでは、Windows 98時代のWinamp最盛期以降でコーディングのやり方が大きく変わっており、Winampがよく理解していないプラットフォームにコードを急いで載せたようだという反応が出た
- WinampはNapster、Limewire、Kazaaのような違法MP3ネットワークと近い時期に成長した
- 誤ったメタデータが付いた高圧縮音楽を整理して再生する、より良い手段を提供していた
- 2013年のWebサービス終了後、Winampの資産は2014年に Radionomy に買収された
- 2019年には、ローカル音楽ライブラリとポッドキャスト・ラジオのWebストリーミングを組み合わせようとする新バージョンが予定されていた
- 2022年には大きなアップデートが出たが、その時点でもアプリは多くの面で「ancient app」と評価されていた
- 2022年末には 音楽NFT対応 機能も追加された
Llama Groupの計画と残る応答の空白
- ブリュッセル拠点の Llama Group SA は、コード公開のプレスリリースで、毎月数千万人が今もWindows向けWinampを使っていると述べた
- 同社は新機能を盛り込んだ 年2回の主要公式バージョン のリリースを計画している
- Winamp for Creators は、アーティストやレーベルが複数のプラットフォームで音楽、ライセンス、配信、収益化を管理できるようにするサービスだ
- Llama Groupは従業員数を約100人と述べたが、実際は約30人に近いという反論もある
- Winampはソースコード公開時も、リポジトリ削除後も、コメント要請に応じなかった
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