1 ポイント 投稿者 GN⁺ 2024-11-10 | 1件のコメント | WhatsAppで共有

この科学者は研究室で培養したウイルスで自身のがんを治療した

  • ウイルス学者ベアタ・ハラシー(Beata Halassy)は、研究室で培養したウイルスを自身の乳がんに注入して治療に成功し、自己実験の倫理をめぐる議論を引き起こした。
  • ハラシーは2020年に乳がんの再発を発見し、化学療法の代わりに実験的な治療法を選んだ。
  • 彼女は自ら培養したウイルスを使い、腫瘍に直接注入する治療法である腫瘍溶解性ウイルス療法(OVT)を試み、その後4年間がんは再発していない。

新たに注目される治療法

  • OVTは、ウイルスを使ってがん細胞を攻撃し、免疫系を刺激する新しいがん治療分野である。
  • これまでOVTは主に末期がんに用いられてきたが、近年では初期段階のがんにも研究が広がっている。
  • ハラシーは2種類のウイルスを連続して用い、自身の腫瘍を標的にしたが、これらは既存の臨床試験で使用されていたウイルスである。

倫理的ジレンマ

  • ハラシーは自身の研究結果を公表する責任を感じていたが、自己実験に関する倫理的問題のため、複数のジャーナルから掲載を断られた。
  • 研究者による自己実験の倫理を研究しているジェイコブ・シャーコウ(Jacob Sherkow)は、自己実験が他者に同様の試みを促す可能性があると懸念した。
  • ハラシーは、自身の経験が研究の方向性を変える前向きな経験だったと語っており、動物のがん治療に向けたOVT研究への資金提供も受けた。

1件のコメント

 
GN⁺ 2024-11-10
Hacker Newsの意見
  • 「Right to try」はごくまれな状況でのみ必要であり、危険な治療法が成功する可能性があるときに議論する価値がある。慢性疾患を抱えた友人が二人、極端な治療法を試したが、結局すぐに亡くなった

  • 倫理的には問題ないと思うが、理論上の害を出版の利益と比較すると、過度に慎重なアプローチではないかと疑っている。科学史にはすでに多くの自己実験者がいて、出版が大きな影響を与えることはないだろう

  • がんと診断された患者はすでに実験的治療を試みようとする動機が強く、自己実験の機会は限られている。集団レベルの害への懸念が、個人の治療を追求する権利を上回ることが多い

  • 専門知識や技術が医療判断の倫理的な風景を変えるのか、という問いが提起されている。個人の限界や知識不足によって効果の低い治療を選ぶ場合、倫理的な重みが変わるのかという複雑な問題だ

  • 特定の治療が適応外使用である場合、リスクが受け入れ不可能でない限り注目されない。治療が有望であるなら、倫理的懸念がそのリスクを上回るのかという問いがある

  • 命を脅かす病気に直面したとき、個人の社会的責任と自己治療の倫理的含意の境界が曖昧になる時点がある

  • 自己治療を試みること自体ではなく、出版によって他人が危険な選択をするよう促される可能性が倫理的問題なのだとすれば、出版プロセスと肯定的な結果に対する選択バイアスこそが問題の核心である

  • 生物教師が、妻のがんを治療するために自己治療を試みた人を知っており、これが標準治療にならなかったのは不思議だ

  • 科学者による成功したがん治療実験に対する倫理的懸念を議論する理由がわからない。彼女の選択は健康と幸福に寄与しており、これは明らかに前向きなことだ

  • 「Halassyは、この非公式で烙印を押され、倫理的に複雑な実践に参加した科学者たちの長い列に加わった」という一文は、倫理学研究を真剣に受け止めにくくさせる