自分のWebサイトがブサイクなのは、自分で作ったから
(goodinternetmagazine.com)- 誰かが私のWebサイトをもっと格好よく作れたかもしれないが、そうしたらそれは私のものではなかったはず
- Webサイトの個性は、作り手の好み、執着、直接の手つきから生まれる
- シンプルさと親しみやすさを目指してCSSとJSを最小限にし、直接的なCSSの変形ルールを適用して、混沌や反復、古本屋のような感性を演出している
- サイトはユーザーのインタラクションにCSSだけで反応するよう設計されており、飾らない質感と予想外の変化が特徴
- Webサイトは変わり続け、持ち主とともに成長し変身し、それぞれの『ブサイクなもの』が生きて動くようになる
私が作ったWebサイト、そしてそのブサイクさの意味
- もし母が冷蔵庫に素敵な絵を貼りたかったのなら、Vermeer、Lichtenstein、Wyethのような有名作家の絵を複製して貼ったはず
- でも母が欲しかったのは、そういう芸術ではなく、私が描いた絵だった
- センスのあるデザイナーが私のサイトを格好よくできたかもしれないが、そうなるともう私のものではなくなる
- パンを焼くために、小麦を育て、塩を掘り、酵母を培養しようとする人もいるが、私はそうではない
- 私の未熟な味覚は、Olive Gardenのブレッドスティックを大量に食べることで満足する
- こうした好みは、個々の所有感から生まれる違いだ
- 人はそれぞれ自分なりの理由で、自分だけのインターネット空間を飾っている
さまざまな個人Webの存在
- ある人は太陽光で動くセルフホスティングWebサイトを運営している
- また別の誰かはSubstackを通じて知恵を共有し
- YouTubeで製造現場を深掘りする人もいる
- Gwernは独特な何かをやっている
- これらすべての行為は、「自分でなければできない」という内的動機と欲求から生まれている
- 私にはパンやサーバー、チップを作る動機はないが、その欲求はユーモア、システム、ソフトウェア、構造のような形で表れる
- 感情が強くなりすぎると、フィクション、HTML/CSS、しょぼいロボット、悲しい歌などとして噴き出す
- だから私のWebサイトは私のものなのだ
シンプルさと個性の共存
- 昔はシンプルさと親しみやすさだけを求めていた
- ノイズ除去
- 明暗の強調
- メニューの階層縮小
- 退屈なHTML
- CSS最小化
- JS回避 など
- 2023年の私のサイトはこんな感じだった(原文の画像参照)
混沌のデザイン、そしてCSSの話
- ある時、もっと広い横幅の空間を使うことにして問題が始まった
- 最初の計画は単純だった: ulに
flex-wrapを適用すること - ところがテキストまで折り返されるので、各リンクの区切りがわかりにくくなった
- inlineとして読む人もいれば、inline-blockのように感じる人もいた
- 余白をもっと増やしたり、各リンクに枠線をつけたり、リンクの間にドットを入れたりも試したが、気に入らなかった
-
そこでリンクに変化をつける方法を選んだ
-
ホームページの混沌は、実は少数のシンプルなルールから生まれている
li:nth-child(4n + 0) { transform: rotate(1deg); } li:nth-child(4n + 1) { transform: rotate(-0.6deg); } li:nth-child(4n + 2) { transform: rotate(0.5deg); } li:nth-child(4n + 3) { transform: rotate(-0.75deg); } li:nth-child(6n + 0) { font-family: Times; } li:nth-child(6n + 1) { font-family: Helvetica; } li:nth-child(6n + 2) { font-family: Georgia; } li:nth-child(6n + 3) { font-family: Times; } li:nth-child(6n + 4) { font-family: Arial; } li:nth-child(6n + 5) { font-family: "Trebuchet MS"; } -
もともとはもっと多くの変化を出すために**互いに素な整数(coprime integer)** を使っていたが、繰り返しパターンの微妙さがかえって気に入った
- 私はミニマリズムを愛しているが、冷たい感じは嫌いだ
- 「古本屋」のような温かい感性を表現するために、いくつかのCSSの驚き要素を加えた
li:nth-child(5n + 2) { font-weight: 100; } li:nth-child(7n + 2) { letter-spacing: -1px; } li:nth-child(41n + 31) { transform: rotate(181deg); }
- Webは今でもインタラクティブなメディアなので、JSなしでもカーソルの動きに反応してほしかった
- 次のCSSによって「草に触れる感覚」を演出している
li:nth-child(2n + 0):hover { transform: rotate(-2deg); } li:nth-child(2n + 1):hover { transform: rotate(2deg); } - これによりカーソルの動きへのリアルタイム反応を実装した
- そしてスクロールジャッキングなしでスクロールの感触を強調したくて、テクスチャ背景でページを「紙」のように見せた
- css-doodleを使ってテクスチャを合成
svg { viewBox: .5 .5 10 10; fill: #000; circle*1000 { cx, cy: @r(10), @r(10); r: @r(.005, .01); } } - ライトモードでは紙のほこり、ダークモードでは夜空の星のような感じを表現した
- 2024年の私のサイトはこのように変わった(原文の画像参照)
変わっていく私、変わっていくWebサイト
- 近いうちに私のWebサイトはまったく別の姿に変わる予定だ
- なぜなら私が自分のWebサイトの持ち主であり、私自身も変わり続けているからだ
- あなたも変わっていくだろう
- あなたの情熱と価値観は別の何かへと広がっていくだろう
- ブサイクに見えても、あなた自身の創作物は生きて動き続ける
筆者のTaylor Troeshは、taylor.townの市長であり、scrapscriptの作者で、しょぼいものを味わう人でもある
3件のコメント
見てみたけど、本当に難解ですね...
https://taylor.town/
本文の内容に深く共感します。私もひどいデザインセンスを隠すために、デザイナーの方々が苦心して作ってくださったフレームワークを使いながら頑張っていますが、それでも愚直にここまで続けてきました。
毎回より良いデザインを考えながら、あれこれ直して作って運営していく楽しさがあります。
こうした活動のおかげで、より愛着も湧き、楽しさも感じているのだと思います。笑
Hacker Newsの意見
makeでビルド)、プライベートな場所にファイルをアップロードするシェルスクリプトもいくつも動かしている。favicon も大学生のときに作ったピクセルアートだ(リンク)。自分専用のフォントも作ろうとして諦め、Naruto にインスパイアされたフォントを適用した。view-page-source機能でソースコードを見ると、また別の楽しさも感じられる。自分のサイトを見ると、自分のソフトウェアエンジニアとしての成長の軌跡が詰まっているように感じられて、このシンプルな作品がとても大切なんだ