21 ポイント 投稿者 GN⁺ 2025-06-05 | 8件のコメント | WhatsAppで共有
  • コンピュータサイエンス(Computer Science、計算機科学)専攻は米国の大学生・卒業生に人気の専攻だが、最近は失業率6.1%で上位に位置している
  • 最近のビッグテック企業による大規模なリストラと採用縮小により、この専攻の就職面での魅力が低下している
  • 現場の期待値と卒業生の能力のミスマッチにより、新卒就職がさらに難しくなる現象が起きている
  • 卒業生の供給過多によって専攻者同士の競争が激化し、市場での報酬と機会の減少が起きている
  • 企業はより高い熟練度と実績を求め、学歴・経歴・ポートフォリオ重視の採用へ移行している
  • 参入障壁が強化され、無給インターン、低賃金、自動化、海外アウトソーシングなどにより若手の就職はさらに厳しくなっている

コンピュータサイエンス(Computer Science)専攻、高失業率の現実

最近の専攻別失業率の動向

  • コンピュータサイエンスは大学生や最近の卒業生の間で一貫して人気のある専攻の一つである
  • 米国Federal Reserve Bank of New Yorkの資料によると、コンピュータサイエンスは全専攻の中で失業率6.1%で7位に当たる
  • 実際に物理学(7.8%)、**人類学(9.4%)**など一部の基礎科学系に次ぐ高い失業率を記録している
  • 同じ系統の**コンピュータ工学(Computer Engineering)**は7.5%で、失業率はさらに高く集計されている

産業動向と専攻選択

  • COVID-19パンデミックの期間中、技術人材需要の急増によってコンピュータサイエンス専攻の人気はさらに高まった
  • しかし、Amazon、Googleなど主要IT企業が最近リストラと人員削減を実施し、技術職の雇用減少が進んでいる
  • このため、コンピュータサイエンス専攻の就職面での魅力は以前より低くなった状況である

大学生および求職者の現状

  • Princeton Reviewはコンピュータサイエンスを大学専攻1位に挙げたが、業界内の期待値と卒業生の実質的な能力の差が表れている
  • コンピュータサイエンスの失業率が上位に入り、就職市場のミスマッチ問題が浮き彫りになっている
  • 一方、栄養科学、建設サービス、土木工学など一部の専攻は失業率が0.4%〜1%と非常に低い
  • 関連統計はThe New York Fedが2023年の国勢調査データを基に算出した
  • Gen Z世帯の失業給付受給率が1年で32%増加するなど、最近の卒業生全体の失業率も上昇傾向にある

専門家の見解と就職の現実

  • Alex Beene(University of Tennessee at Martin): 「コンピュータサイエンスなどの失業率が高いのは衝撃的だ。専攻者数そのものは増えたが、企業が求める複合的な能力と証明された実績が備わっていなければ就職は難しい。」
  • Bryan Driscoll(HR Consultant): 「コンピュータサイエンス専攻は夢と現実の乖離が大きい。優れた専攻で、熱心に勉強すれば安定した高収入が得られるという幻想が多いが、実際には卒業生の過剰供給、仕事不足、新卒年収の低下、学歴主義、学生ローン負担などが大きい。」
  • Michael Ryan(Finance Expert): 「コーディング・ゴールドラッシュで学生が殺到したが、企業はエンジニア予算を40%削減し、卒業生数は過去最高に達した。市場は供給過剰となり、結果的に賃金低下と就職難が深刻化した。」

構造的問題と今後

  • 現在のコンピュータサイエンス分野は、多数の卒業生が新卒向け職をめぐって競争する構造になっている
  • 企業は数年の実務経験、GitHubポートフォリオ、低賃金勤務など、基本的な要求事項さえ引き上げている
  • Bryan Driscoll: 「学位の乱発によって、実際の現場で求められる能力と就職システムの乖離が生じている。新卒職の減少、無給インターンの拡大、海外アウトソーシングや自動化などによって参入障壁が強化されている」
  • 卒業生は激しい競争低賃金就職機会の減少という三重苦に直面している

8件のコメント

 
ilotoki0804 2025-06-09

コロナ禍の時期は、プログラミング業界にとって二度と来ない高値だったんじゃないかと思います...

 
ahwjdekf 2025-06-07

フレームワークを使える人材だけが急増していて、そうしたフレームワークを作れるわけではない。これが問題の核心ではないでしょうか

 
mhj5730 2025-06-05

就職は厳しいですよね。別の見方をすれば、1人サービスを作るには最適でもあるんですが…。

 
savvykang 2025-06-05

2025年のある日..

A: Spring、React、Android、iOSを一人でやる人を採る
B: それぞれ一人ずつ、合計四人採ればいいですよね?
A: 一人採れって言っただろ
B:

 
ifmkl 2025-06-05

C: DBA+BackEnd+Middle Ware+Linux Engineer+Cloud Architectureもできますが、乗ってもいいですか!?

 
ahwjdekf 2025-06-07

A: さっき1人乗せろって言ったじゃないですか

 
felizgeek 2025-06-05

韓国も似たような状況だと思います。生物学+コーディング能力のように、むしろ他専攻+コーディングのほうが就職には有利な気がします。さまざまなフレームワークやクラウドの発達、LLMツールの登場によってコーディングへのハードルが下がったぶん、(昔のアセンブリ→C言語→Pythonのように)コーディング能力以外にも別のことができなければ、採用市場に参入するのは難しいように思います。

 
GN⁺ 2025-06-05
Hacker Newsの意見
  • 私は15年のキャリアを持つCS教授だが、この20年間でコンピュータサイエンス専攻者が急増したのは、本質的にコンピューティングへの純粋な関心のためではなく、高給を追い求める風潮のためだと感じている。準備のできていない学生が押し寄せ、大学は彼らをつなぎとめるためにカリキュラムをどんどん易しくする方向に変わっている。もし給料だけを見て来た学生たちが自然にふるい落とされるなら、本当に学びに情熱のある学生たちと、再び骨太なコンピューティング教育ができるという意味では、むしろ歓迎すべきことだと思う
    • CS学科や大学側にもこの現象への責任の一端があるという見方。本当はコンピュータサイエンスに興味のない学生まで無理に受け入れ、卒業までさせる構造になっている。真のCS教育が目的なら、ソフトウェア開発、エンジニアリング、アプリケーションデザイン、UXなどに学科を多様化し、大多数の学生をそちらに送るべきだという考え。本当にコンピュータサイエンスを学びたい人だけをCSカリキュラムで深く扱うほうが、皆にとってよりよい選択だという確信
    • 20年前に私が大学に通っていたころも、ゲーム感覚でCSを選ぶ学生は多かったという回想。しかし最初の学期から形式論理を学び、その次には gdb でセグメンテーションエラーを追ううちに、大半が専攻を去っていくのが現実だった。今では C++ の代わりに、学生が入りやすい Python 中心で授業を進めるところが多いと実感している
    • 複数のコードキャンプ出身の応募者を面接してきた結果、ほとんどが給料しか見ていない姿勢だった。コンピューティングそのものへの情熱や深い知識はほとんどなく、表面的なレベルにとどまりながら、初任給から6桁年収を要求する。15分もかからない簡単な課題を出すだけで、サンプルコードをコピペしてきただけの応募者はすべてふるい落とされるという経験を共有したい。わざとパフォーマンス問題を含めておくことで、ソースの原理を本当に理解していなければ、遅すぎて通過できない
    • この話を共有してくれてありがとうという立場。2010年代以降に急増したこの手の入門者たちのせいで、ソフトウェア業界ならではの楽しさやイノベーション、好奇心、発見の文化がすっかり死んでしまったように感じる。最低限の要求だけを受動的に満たす、いわゆる「チケット・コンプリター」が増え、本質的な議論にはまったく関心がない雰囲気になっている。ハッカーや変わり者のほうが、むしろ金塊のように貴重になった。CSの人気が落ちるきっかけになるなら、むしろ歓迎したいという態度
    • 給料だけを見てCSに入ってきた人がふるい落とされるとしても、現実はそう簡単ではないという見方。私は本当に興味があって上級科目も多く履修し、15年前のカリキュラムはとても良かったと感じていた。別の学校でMSISも取ったが、学部課程より進度が速いだけで、特に難しいわけでもなくコーディング量も少なかったという印象だ。かなり長く業界でうまくやってきたが、今は失職の危機にあり、今後IT分野で働き続けるのは難しそうで、Walmartのような場所で働くことになるかもしれないという率直な話
  • 2000年と2009年にも似た状況を経験したという回想。この業界は常にブームと不況を繰り返す構造だ。景気が悪くなると、いつも「もう二度と立ち直れない」と言われるが、結局は乗り越えてきた。私はコロナ期に採用担当として働き、本当にひどい履歴書をたくさん見た。Webブートキャンプを修了しただけで6桁年収を要求する応募者があふれ、この分野にまったく向いていない人まで簡単に採用されていた。低金利で資金が回りやすかった時期だったことが背景にある。もともとこの職業は高給が期待できたが、最近は会議に座ってフレームワークを寄せ集めるだけで高額の年収を得るという異常な現象まであった。今はレイオフが進み、優秀な人材まで打撃を受けているが、結局は本当に実力のある人が戻ってきて、そうでない人は自ら去っていくだろう。AIを恨むのはやめて、本当に難しいAIを学ぶのが賢明な選択だという助言
    • 2000年、2009年にもまったく同じことがあったと念押しする意見。まったく実力のない人がIT Directorの座に就くのも見てきたし、そんな現象は長く続かないとも確信していた。不本意な状況でも誇りを失わず、技術力が本物なら時代に左右されず価値を発揮するという実体験の共有。ChatGPTが簡単に答えをくれるとしても、それを本当にうまく使うには根本原理を理解していなければ意味がないという忠告
    • 失業の主因はAIではなくアウトソーシングだという主張。東欧でさえ、プロジェクトがさらに安いインド、ベトナム、フィリピンなどへ移っているという現実認識
  • 元記事の統計出典として ニューヨーク連銀の研究リンク が示されている。栄養科学専攻の失業率が0.4%だとしても、その数字は全員が栄養士として就職したことを意味しないし、学位と無関係な単純職も含まれるため、失業率よりも45%以上が「不完全就業」の指標に該当する点を指摘している。逆に人類学のように失業率が9.4%でも、全員の生活が苦しいわけではなく、家計の支えがある場合や、専攻の性質上そもそも仕事自体が少ないことも考慮すべきだという説明。IT専攻は失業率は高めでも不完全就業率は非常に低く(下位5位)、統計の解釈は単純ではないという意見。記事にあった「今どきの子どもたちはノートPCさえあれば第2のZuckerbergになれると思っている」といった類いの表層的な引用句には、それほど大きな意味はないという批判的視点
    • ITの失業率は高いが不完全就業率は低いという点が非常に重要だという同意。失業率6%の分野は、不完全就業率60%(刑事司法、舞台芸術、医療技術など)の分野より、経済的にははるかに良い環境だという意見
  • IT専攻の失業率増加の原因についての分析
    1. 過剰供給: 今では人文系寄りの小規模大学でも15〜20%がコンピュータサイエンス専攻だ。「コーディングを学べば就職に有利」という助言があまりに多くの人へ広まった結果
    2. AI... はまだ完全な代替手段ではないが、経営陣は人件費削減の誘惑から、性能に関係なく押し進めている。期待水準は上がり続け、チームは縮小し、ジュニア職は消えつつある
    3. 業界イメージの失墜: 2009年にはウォール街と違って「善良な金持ち」のイメージだったが、今では世界の諸悪の根源のように扱われる空気さえあり、業界リーダーの責任も大きい。大手テック企業は依然として強いが、「データサイエンティスト」や開発者への需要は以前ほどではない
    • 「コーディングを学べ」という助言自体は素晴らしいと思う。ただし、コーディング能力ひとつで良い仕事を簡単に得られると信じるのは間違いだという主張
    • 現場感覚として、ジュニア開発者の職が消えているのは現実に見えるという意見。AIだけが原因ではなく、シニア人材が市場に多く出ているため、わざわざジュニアを採用する理由がなくなったと見る。ブートキャンプなどで量産されるジュニア開発者は、今では実際に賢明な選択とは言いにくいという傾向
    • すべての人に「コーディングを学べ」という助言は依然として有効だと強調。たとえば生物学専攻者でも、自分でクエリを書ければ研究生産性が飛躍的に上がるという例
    • 核心的な問題は結局1番の過剰供給だという見解。20年近く「CSさえ専攻すれば誰でも高年収を得られる」という認識が広まり、親や大学が無理に学生を引き込み、粗雑なプログラムと高い卒業率で利益を得た結果、面接で for ループすら書けない卒業生が量産されたという指摘
    • 「コーディングを学べ」という助言さえ、実は「プログラマー不足」という虚構を解消するためのマーケティングだったという主張。実際に流行させた教育コンテンツの技術も、HTMLCSSJavascript のような自動化に最も弱い分野が中心だった。コロナ前のWeb開発者の過度な超高給現象は持続不可能なのが明らかだったという回顧。今では「金儲け」だけで集まってきたインフルエンサーたちも静かになっている状況
  • 「ノートPCを持っている連中はみんな自分がZuckerbergになれると思っている。でもデバッグひとつまともにできない」といった類いの発言は、繰り返し見てきたクリシェだという主張。また、就職率統計では専攻と無関係なアルバイト(例: McDonald's)も就業として数えられる現実がある以上、本当に専攻関連職への就職統計を別に見るべきだという主張
    • 専攻と無関係にアルバイトをしていても、それは「不完全就業」の概念に当たる。「失業」とは積極的に仕事を探しているのに見つからない場合であり、「不完全就業」は専門性を十分に活かせていなかったり、希望労働時間より少ない時間しか働けていない場合を指す
    • こうした数値は本質的に測定が非常に難しいという点。本人も専攻職種(工学系)で実際に働いた期間は短かったが、専門家的な基準で「不完全就業」だと感じたことはほとんどなかったという経験の共有
  • 17年前にソフトウェアエンジニアリング業界を離れ、高校教師として働き始めた本人の話。高校のコンピュータサイエンス教師として勤務していたとき、すでにCS人材不足が深刻だという話を教育界で何度も聞いていたが、現場では実際には仕事がそれほど多くなく、離れた経験を語ると、周囲の同僚たちはむしろ自分を変わり者のように見ていたという逸話
  • この業界は本質的に好況と不況を繰り返す構造だ。大企業の大規模採用パーティーの多くは広告収入に支えられているが、景気が悪化すると広告予算が最初に削られるため、現在の景気状況はさらに悪化する見通し
  • 20年前: とにかくCSを専攻しろ、今いちばん人気だ! 10年前: 最低でも修士がなければ応募するな 2年前: 人材は飽和、新規採用なし 1週間前: とにかくMLを勉強しろ、今いちばん人気だ!
    • 市場というものは、もともとこのように絶えず変動するものだという洞察を短く明快に付け加える
  • 特別な技術的興味もなく「楽して稼げる金」だけを狙って参入した人たちが、現実の厳しさに初めて直面しているという観察
  • 卒業生のかなりの部分が、学位の紙の価値さえ恥ずかしくなるほど準備不足だという批判的な声。そのため採用プロセスは長大化し、検証も複雑になり、何百人をふるいにかけても平均以下しか残らず、何千人の中からまれに本物の人材を見つける構造になっている。仕事がまったくないわけではないが、卒業証書だけで就職が保証される時代ではもはやない。AI採用ツールのせいで応募者側でも不正行為が増え、過度なフィルタリング過程の中で優れた人材まで埋もれてしまうという皮肉。結局、ネットワーキングと口コミ推薦が最も信頼できるものになったが、これがキャリア初期の人々にはかなり不利に働いているという苦い現実認識