Anthropicの各チームがClaude Codeを活用する方法
(anthropic.com)- Anthropicの各部門(データインフラ、製品開発、セキュリティ、インファレンス、データサイエンス、マーケティング、デザイン、RLエンジニアリング、法務など) はClaude Codeを導入し、複雑なプロジェクトの自動化、作業効率化、非開発者業務の拡張 などで革新的な変化を経験している
- Kubernetes障害復旧、新規入社者のオンボーディング、大規模データ監視、財務チームの非開発ワークフロー自動化 などで、Claude Codeが実際の問題解決と生産性向上 をけん引している
- 迅速なプロトタイピング、コードベース探索、自動テスト生成、反復業務の自動化 を通じて、従来比2〜4倍の時間短縮、開発速度と品質の改善 を達成している
- デザイン、マーケティング、法務などの非開発部門でも、カスタムエージェント、Figma/Google Ads/Meta Ads連携など により、エンジニアのリソースなしで複雑な自動化やツール作成 が可能になっている
- 各チーム別に主な活用のコツを共有:Claude.mdの文書化、反復チェックポイント、具体的なプロンプト、視覚的フィードバック、チーム内ワークフロー共有 など
概要
Anthropicは社内のさまざまなチームでClaude Codeを業務に適用し、開発者・非開発者を問わず、複雑なプロジェクト処理、反復業務の自動化、学習曲線の短縮などによる 生産性革新 を実現している。本文では、10部門 が実際にClaude Codeをどのように活用しているかに加え、チーム別の効果的な使い方、導入時の検討事項、活用のヒントを詳しく紹介している。
Data Infrastructureチーム:データインフラでのClaude Code活用
主な活用事例
- Kubernetesデバッグ
- Kubernetesクラスター障害時に、Claude Codeへダッシュボードのスクリーンショットを入力し、Google Cloud UIでの問題箇所への導線案内や、解決に必要なコマンド提案を受ける
- 非開発者向けプレーンテキストワークフロー
- 財務チームなどの非開発者がプレーンテキストでデータフローを記述すると、Claude Codeがワークフローを自動実行し、入力値の確認やExcel成果物の生成などを支援する
- 新メンバーのコードベース探索
- 新任データサイエンティストがClaude Codeを使ってClaude.md文書とコードベース構造を把握し、データパイプライン依存関係の説明やダッシュボードソースの確認を行う
- セッション終了後の文書自動要約
- 各作業終了時に作業内容を自動要約させ、Claude.md文書の改善案も提示させる
- マルチインスタンス並列作業
- 複数のリポジトリでClaude Codeインスタンスを並列運用し、プロジェクト間のワークフロー状態やコンテキストを失わずに作業を切り替える
チームへの影響
- 専門家の助けなしでインフラ問題を解決
- 新メンバーのオンボーディング速度が大幅向上
- データ異常検知の自動化など支援ワークフローを強化
- 非開発部門のセルフサービス型業務処理を実現
主なヒント
- Claude.mdファイルに詳細を文書化する
- 機密データ処理ではBigQuery CLIの代わりにMCPサーバーを推奨
- チームごとに利用セッションを共有してベストプラクティスを広める
Product Developmentチーム:製品開発でのClaude Code活用
主な活用事例
- 自動化ループによる高速プロトタイピング
auto-accept modeを設定し、抽象的な問題をClaudeに任せて80%程度の結果を受け取り、最後の修正を行う
- 同期的コーディング(リアルタイム共同作業)
- コア機能開発時にリアルタイムでプロンプトやコードガイドラインを与え、Claudeが反復的なコーディングを担当する
- Vimモードなど独立機能の実装
- 自動化で70%以上を実装し、その後の反復的な補完で仕上げる
- テストケースとバグ修正の自動化
- PRレビュー段階でClaudeが書式修正、関数名変更などを自動反映する
- コードベースの迅速な探索
- 複雑なモノレポ構造やAPI側コードについても、Claudeに構造や依存関係を質問する
チームへの影響
- 複雑な機能を自動化で高速実装
- プロトタイプの反復・拡張時間を削減
- 自動テストカバレッジとコード品質を向上
- 未知のコードベース探索効率を向上
主なヒント
- 独自の検証ループを構築する(ビルド、テスト、lintの自動化)
- 非同期作業と同期作業を分けて適用する
- 明確で具体的なプロンプトを作る
Security Engineeringチーム:セキュリティエンジニアリングでのClaude Code活用
主な活用事例
- 複雑なインフラデバッグ
- スタックトレースと文書を入力すると、制御フローを追跡する
- Terraformコードレビューと分析
- Claudeに計画書を入力して、セキュリティ影響を迅速にレビュー・承認する
- 文書統合とランブック作成
- 複数文書を取りまとめて、TroubleshootingガイドやRunbookの要約を生成する
- テスト駆動開発(TDD)の実装
- pseudocode→TDD→定期点検の流れをClaudeと協働で進める
- コンテキストスイッチ短縮とオンボーディング
- Markdown仕様をClaudeに入力し、短期間でチームに貢献できるようにする
チームへの影響
- インフラ問題への対応時間を5分以内に短縮
- セキュリティ承認の待ち時間を排除
- 短期間で他プロジェクトにも貢献可能
- 文書化ワークフローの効率を最大化
主なヒント
- カスタムスラッシュコマンドを積極活用する
- Claudeに自律的なコーディングを指示する
- 文書化や出力フォーマットを明確に伝える
Inferenceチーム:推論システム運用での活用
主な活用事例
- コードベースの迅速な理解とオンボーディング
- 機能呼び出しファイルや依存関係などをClaudeに即座に質問できる
- エッジケースを含むテストの自動生成
- 機能実装後、Claudeがテストを自動生成し、人はレビューのみ担当する
- 機械学習概念の説明
- モデルごとの関数や設定をClaudeに直接質問する(Google検索と比べて80%時間削減)
- 多言語コード変換
- 望むロジックをRustなど不慣れな言語へ変換する
- Kubernetesコマンドの常時案内
チームへの影響
- 機械学習の研究・学習時間を80%削減
- コードベース探索を即時処理
- 自動テストで品質を維持
- 言語の壁を解消
主なヒント
- まず知識ベースへの質問を試す
- コード生成を指示した後で結果を検証する
- テストの直接作成を指示して負担を減らす
Data ScienceおよびML Engineeringチーム:データサイエンス・機械学習エンジニアリング
主な活用事例
- JavaScript/TypeScriptダッシュボードアプリ構築
- JS/TSの経験がほとんどなくてもReactダッシュボード全体を作成でき、RLモデル性能分析などで効果的
- 反復的リファクタリングの自動化
- マージコンフリクトやファイル構造変更などの反復作業を30分間完全自動化で処理し、成功すればそのまま導入する
- 永続的な分析ツールの開発
- 単発のノートブックではなく、再利用可能なReactダッシュボードを構築してモデル性能分析に活用する
- 依存知識ゼロの課題委任
- まったく知らない言語やコードベースでの作業もClaudeに丸ごと委任して進める
チームへの影響
- 日常的なリファクタリングを最低でも2〜4倍高速化
- 不慣れな言語でも複雑なアプリを構築
- 分析ツールを単発用途から継続利用へ転換
- モデル性能の可視化で意思決定の質を向上
主なヒント
- スロットマシン的に活用する(結果ごとに採用/再試行)
- 複雑なほど自分で介入し、単純化を促す
Product Engineeringチーム:製品エンジニアリングの現場活用
主な活用事例
- 最初の段階でClaudeにファイル一覧やパスを尋ね、迅速にワークフローを設計する
- 不慣れなコードベースで独立してバグをデバッグし、機能開発を進める
- 最新研究モデルを試すDogfooding
- コンテキスト切り替えコストの削減で作業への集中度を高める
チームへの影響
- 未知のコード領域でも独力で作業可能
- コンテキスト切り替えや回答待ちの負担を軽減
- ローテーションエンジニアのオンボーディング速度を向上
- 開発者の仕事満足度と生産性が向上
主なヒント
- 協業パートナーとして捉え、反復的に取り組む
- 不慣れな課題にも大胆に挑戦する
- 最小限の情報から始め、Claudeの案内に沿って進める
Growth Marketingチーム:グロースマーケティング自動化
主な活用事例
- Google Adsコピーの自動生成
- 掲載枠の文字数に合わせた広告見出し・説明文を生成し、大量の広告作成を自動化する
- Figmaプラグインによる大量クリエイティブ制作
- 複数の広告画像や文言をプログラム的に生成する(最大100件)
- Meta AdsデータをMCPサーバーでリアルタイム分析
- 広告キャンペーン実績や出稿金額などの分析を自動化する
- メモリーシステムを活用した反復実験ログ記録
- クリエイティブ実験結果を記録し、次回の生成に活用する
チームへの影響
- 広告コピー作成時間を2時間から15分に短縮
- クリエイティブ生成量が10倍以上に増加
- 1人のマーケティングチームでも大規模な開発・分析業務を直接処理
- 業務の焦点を全体戦略と自動化へ移行
主なヒント
- API連携を伴う反復業務から自動化を検討する
- 大きなワークフローは役割別のサブエージェントに分割する
- Claude.aiで十分にプロンプトを設計・構造化してからClaude Codeで実装する
Product Designチーム:プロダクトデザイン業務の革新
主な活用事例
- フロントエンドの視覚改善と状態管理を直接調整
- デザイナーがClaude Codeで即座にUIを改善し、状態変化を実装する
- GitHub Actionsベースのチケット化と自動コード提案
- フロントエンドやバグ修正の依頼時に、Claudeが自動でコード提案を行う
- インタラクティブなプロトタイプを迅速生成
- モックアップ画像を貼り付けると、動作するコードを即座に生成する
- エッジケース状況やアーキテクチャの把握
- システム状態やエラーフローなどを設計段階で直接探索する
- 複雑なコピー変更とリアルタイムのコンプライアンス管理
- コードベース全体で特定文言を一括修正し、法務との協業をリアルタイムで進める
チームへの影響
- FigmaとClaude Codeをベースとした業務へ転換
- 視覚面や状態管理の改善が2〜3倍高速化
- 複雑な協業プロジェクトも1週間から1時間以内に短縮
- 開発者とデザイナーそれぞれに最適化された体験
- コミュニケーションと設計の水準が大幅向上
主なヒント
- 初期セットアップにはエンジニアの支援が必要
- Custom memoryファイルで役割や説明スタイルを事前指定する
- 画像の貼り付けでプロトタイプを作成する
RL Engineeringチーム:RLサンプリングと重み管理
主な活用事例
- 中小規模機能の開発で自律+監督方式を採用
- テスト生成とコードレビューの自動化
- デバッグやエラー分析でClaudeを活用
- コードベース要約とコールスタック分析の自動化
- Kubernetes関連の質問で運用実務を支援
業務方式の変化
- 実験的なチェックポイント+ロールバック方式が定着
- 文書自動生成の時間を節約
- 中小規模PRでは約1/3の確率で一発完成
主なヒント
- Claude.mdに繰り返しのミス防止事項を明記する
- 頻繁なコミットとロールバックを習慣化する
- ワンショット→協業パターンを適用する
Legalチーム:法務チームでのAI活用
主な活用事例
- 個人向けアクセシビリティソリューションを短時間でカスタマイズ
- 家族向けのPredictive Textアプリなどを自作する
- 部門内ワークフロー自動化のプロトタイプ
- チーム別の電話接続ツリーや、G Suite連携業務の自動化
- プロトタイプ中心のイノベーション
- 素早くプロトタイプを作成し、専門家のフィードバックを集めて実利用を検証する
- 視覚中心のフィードバックと開発
- インターフェースのスクリーンショットを使ってClaudeとコミュニケーションする
セキュリティ・コンプライアンス認識
- MCP連携時に即座にセキュリティ課題を把握
- AIシステム拡大に伴い、コンプライアンスツール構築を優先的に進める必要
主なヒント
- Claude.aiでアイデアを十分に企画・構造化してから進める
- 作業段階ごと・スクリーンショットベースで依頼し、負担を軽減する
- 完成度の低いプロトタイプでも積極的に共有する
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