3 ポイント 投稿者 GN⁺ 2025-08-03 | 2件のコメント | WhatsAppで共有
  • Anthropicは、OpenAIが自社のサービス利用規約を違反したとして、ClaudeモデルへのAPIアクセス権を停止した
  • OpenAIはClaudeを自社の内部ツールにAPIを統合し、自社モデルと機能・安全性を比較評価する中で、競争を禁止する規定を違反した
  • AI業界では競合他社へのアクセス制限が頻繁に発生しており、Salesforceをはじめとする他の大手企業も同様の措置を実施した経緯がある
  • OpenAIはAnthropicの決定を尊重する一方、自社APIがAnthropicにも引き続き開放されていることを残念がった
  • Anthropicは、今後も業界標準に沿ってベンチマークおよび安全性評価目的の限定的なAPIアクセスは許可する方針だと明らかにしたが、実際の影響範囲は不明確

Anthropic、OpenAIのClaude APIアクセス停止の概要

  • Anthropicは現地時間7月30日、OpenAIのClaudeモデルAPIアクセスを停止した
  • 複数の情報筋によると、利用規約違反が理由で、OpenAIに停止の事実が通知された

サービス利用規約違反の内容と経緯

  • Anthropic広報担当のChristopher Nultyは「Claude Codeは開発者の間で好評であり、OpenAI所属のエンジニアもGPT-5公開前にそのコーディングツールを使用していた」と述べた
    • 最近、OpenAIはGPT-5の公開準備を進めており、このモデルがコーディング性能が高いとされている
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  • その行為は、Anthropicの商用サービス利用規約に明記された「競合製品・サービスを開発する目的での使用、またはリバースエンジニアリング、あるいは複製行為の禁止」条項を直接違反した
  • OpenAIは通常のチャットインターフェースではなく、専用開発者向けAPIを活用してClaudeを内部評価ツールに統合した
    • これにより、コーディング創造的な文章作成、さらにCSAM・自傷・名誉毀損など安全性に関するケースへの反応を自社AIモデルと比較した
    • この結果、OpenAIは自社モデルの挙動特性を他社との比較条件で比較分析し、アルゴリズム改善に活用した

業界の慣行とOpenAIの立場

  • OpenAI側は「他社AIシステムをベンチマークし、安全性の改善を目的に評価することは業界標準だ」と明らかにした
  • OpenAIの広報責任者Hannah Wongは、AnthropicのAPI中断決定を尊重すると述べる一方、反対にOpenAIのAPIがAnthropicにも引き続き開かれていることに、相互主義の観点から遺憾があると指摘した

競合他社へのアクセス制限と業界の流れ

  • 競合企業間のAPIアクセス権制御は、以前からIT業界で繰り返される戦略である
    • FacebookがTwitter系サービスVineのAPIアクセスを遮断し、反競争行為の疑惑が提起された事例、
    • 最近ではSalesforceが競合のSlackデータアクセスを制限した事例などがある
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  • Anthropicも過去にAIコーディングスタートアップのWindsurfへのアクセスを一時的に制限し、この件はOpenAI買収の噂とも関連していた(その買収は取り下げられた)
  • Anthropicの科学責任者Jared Kaplanは「ClaudeをOpenAIに販売するのは異例だ」との発言をしていることがある

APIアクセス制限の追加背景

  • OpenAIのClaude API停止の前日、AnthropicはClaude Codeの急増する利用量と一部の規約違反発生を理由に、新しい使用量制限ポリシーを発表した

結論および業界への影響

  • Anthropicは、業界標準に従って「ベンチマークおよび安全性評価目的」にはOpenAIが限定的でもClaude APIを使えるよう維持することを約束した
  • ただし現時点で、この作業が正確にどのように進められるかについては、明確な立場がない状態である

2件のコメント

 
kaydash 2025-08-03

「AIさん、あの子がうまいから、あの子を真似して。」と学習

 
GN⁺ 2025-08-03
Hacker Newsの意見
  • 「OpenAIが特別な開発者アクセス(API)を通じてClaudeを社内ツールに接続した」という表現は、実際にOpenAIが社内で使っていたClaude APIのことならまだしも、Wiredの書き方はかなり大げさに感じる。まるで「OpenAIがClaudeのAIメインフレームをハッキングしたが、Sonnetがファイアウォールを閉じた」かのような雰囲気がある。なぜ単なるAPIアクセスを「特別な開発者アクセス」と呼ぶのか、本気で気になる。実際、セキュリティの測定基準としてどこまでが許容で、どこからが盗用なのかについては意見の分かれがあるとは思う。最適な脆弱性検出法とは何か、考えさせられる。ちなみにAnthropicは自分を含め、かなり多くの人をAPIから締め出しているようだ。個人的に受け取った手紙を読めるか試しただけなのに、問い合わせても返答がなかった。どうせOpenRouterを使えば制約はあまり意味がない
    • その表現が大げさに聞こえるのは確かだと思う。ただ、筆者が混同した可能性もある。API業界では、一部の顧客しか使えない「特別API」が実際に存在する。もし誰かがそれを「特別な開発者アクセス」と呼んでも、完全に間違いとは思わない
    • 「なぜAPI利用を特別な開発者アクセスと呼ぶのか」という主張に対して、そもそもAPIは一般ユーザーが使うものではなく、開発者が書いたプログラムがそれを使ってClaudeにアクセスするためのものだ。SDKを「開発者向け専用ツールキット」と呼ぶのと似た理屈だと思う
    • Anthropicに、自分のアカウントが利用規約違反だとして説明なしに永久凍結された。自分はただClaudeに音楽やSF本のおすすめを3〜4回聞いただけなのにこうなった。本当にルール違反をしたことはなく、普通にUIからアカウントを作って少し使っただけだった。今はたまにテスト目的でopen routerを使う程度だ
  • Anthropicの商用利用規約では、「競合製品・サービスの構築、競合AIモデルの訓練」目的での利用を禁じている。自分は利用ライセンスに制約のないツールの方を好むので、今後もそういうものを使うつもりだ
    • こうした反競争的な条項は、Google、Microsoft、Metaなど主要AI企業で業界標準のようになりつつある。モデル開発はますます閉鎖的エコシステム(ウォールドガーデン)に収束している
    • Twitter Firehoseにも、サードパーティ製Twitterクライアントの再現を禁じる条項があった
    • 自分も対象に入るのか気になる。Claudeを使ってSNNベースの言語モデルを実験しているのだが、実際にはうまく動いていないものの、理論上は競合モデルの実験ではある。単に面白半分で学んでいるだけで、まだ成果物はない
    • 以前OpenAIもDeepSeekに不満を述べていたことがあるので、ある意味ではお互い様の公平さとも言える
    • 昔はMicrosoftの開発ツールでワープロやスプレッドシートを作るのもライセンス違反だったし、Oracleは他社DBとのベンチマーク結果の公開も禁じていた。ベンダーと競合したり競合他社を利するなら、そのベンダーが親切に対応してくれると期待しない方がいいし、顧客として維持してもらえることさえ期待しない方がいい
  • 記事の内容を見る限り、実質的に新しい話はなく、ただ相反する視点を並べているだけだ。
    1) OpenAIの技術者がClaude CodeをAPI経由で使っていた(最上位料金プランではない)。
    2) Anthropicの広報担当は、OpenAIがベンチマークおよび評価目的でAPIアクセスを受け続けられると述べた。
    3) OpenAIは、APIをベンチマークに使っていると説明した。
    自分の理解では、モデルのベンチマークは許容されるが、ツールのベンチマークは一線を越えるという空気感がある。つまり、OpenAIは自社製品がClaude codeより特定の基準で優れているかを確認したかったようで、それをAnthropicが禁じたのだと思う。発覚の仕方の方がよほど印象的だ。Livebenchでsonnet 4に問題を解かせるのと、自社結果を公開していないベンチマークツールを使って迂回するのとは少し違う。これが必ず正しいと言いたいわけではないが、現状はそう見える
    • こういうことは、むしろJepsenのような第三者ベンチマーク専門家がやってくれた方がよい。競合企業同士が直接互いを評価しようとするとぎくしゃくするのは理解できる
  • Anthropicが「OpenAIによるベンチマークおよび安全性評価目的のAPIアクセスは引き続き保証する」と発表したのは、非常にうまいPR戦略だと思う。「うちの製品はOpenAIですら使うほど優れている」という印象を与えたい意図が見える。OpenAIが公式アカウントでなければ、本気になれば再登録できることもAnthropicはよく分かっている
    • 数百億ドル規模の企業がブロックを回避してこっそり使うのは難しく、発覚すれば法廷闘争に巻き込まれる可能性が高い
  • OpenAIの利用規約にも、「顧客はOpenAIと競合する人工知能モデルの開発に出力を利用してはならない」と明記されている。因果応報だ
    • 多くのAI企業は実際には、著作権法、商標法、名誉毀損法、契約法、さらには各種倫理問題に至るまで、法律を無視する事例が多く、実際これまでかなり逃れ続けている
  • https://archive.is/m4uL7
  • 「OpenAIの技術スタッフがGPT-5公開前にまず我々のコーディングツールを使っていた」という報じ方は、むしろ安っぽいPR攻勢のように感じる。APIを訓練に使ったことと、開発者がコーディングに使ったことでは意味がまったく違う
  • 以前、OpenAI関係者が、実際にはさまざまな研究所が互いに協力しているが、公式には明かしていないと言っていたような記憶がある
  • 自分の予想では、少なくとも評価目的に限れば、すべてのAI企業が他社モデルのAPIを「特別な開発者アクセス」の形でツールに統合して使っているのが普通だと思う。むしろAnthropic側がこういう形でアピールする方がマイナスイメージだ