T-Mobile、同意なしで位置データを販売するのは合法だと主張するも、裁判官は認めず
(arstechnica.com)- T-Mobileは利用者の同意なしに位置データを販売することは合法だと主張したが、裁判所はこれを認めなかった
- AT&TとVerizonも同様の主張を行い、2024年6月の Securities and Exchange Commission v. Jarkesy 判例を引用した
- 裁判所は、これらの通信事業者が罰金を自発的に支払い、自ら訴訟を提起したことで、陪審裁判を受ける権利を放棄したと判断した
- 通信事業者は、そもそも陪審裁判を受ける権利自体がなかったと主張したが、裁判所はこの点を認めなかった
- 裁判官らは、仮定の状況や想定に基づいて法律を無効化することはできないと明確に示した
# 事件の概要
- T-Mobileは、利用者の事前同意なしに位置データを販売する行為は合法だと主張した
- これに対し裁判所の裁判官らは、合法ではないとの判断を下した
# 通信事業者の主張と裁判所の反応
- AT&TとVerizonは、陪審裁判を受ける権利を主張し、2024年6月の Securities and Exchange Commission v. Jarkesy 判例を引用した
- しかし裁判所は、通信事業者が罰金を支払い、自ら裁判所に控訴する方法を選んだことで、自ら陪審裁判の権利を放棄したとみなした
- もし通信事業者が罰金を支払わず、政府が訴訟を提起するまで待っていれば、陪審裁判を受ける機会があったはずだと述べた
# 追加の争点と判決の説明
- 通信事業者は、FCC命令は事実上最終的なもので実際の影響を及ぼすと主張し、政府が徴収訴訟を提起した一部の管轄区域では、自分たちには判決に異議を申し立てる権利がないと強調した
- これに対し控訴裁判所は、その状況は現実化していない仮定の事例だとし、具体的な状況ではない以上、それを根拠に法律を無効化することはできないと明示した
# 結論
- 今回の判決により、利用者の位置データの販売とそれに伴う法的責任についての主要通信事業者の解釈は裁判所で受け入れられなかった
- 陪審裁判の権利をめぐる争点についても、罰金の支払いと直接訴訟を選んだことによって権利を放棄したと解釈された
1件のコメント
Hacker Newsの意見
米国の主要携帯キャリアごとの opt-out(同意撤回)方法
T-Mobile のプライバシー設定を直接確認してみたところ、大半はオフにしていたが一部はまだオンだった(例: マーケティング同意拒否設定)
MVNO(格安通信事業者)でもこうした opt-out が可能なのか気になる
私の場合は Google Fi を使っているが、Google Fi は T-Mobile 網を利用する MVNO
こうした設定が実際に効果があるのかについては懐疑的
情報ありがとう
先月、T-Mobile US の携帯で大陸横断ドライブを実際にしてみて、自分が移動するたびに、かけてくるスパム発信元の市外局番がリアルタイムで追いかけてくるのを目の当たりにして衝撃を受けた
私も最近長距離運転をしたが、自分がいる地域の市外局番からスパム電話が正確にかかってきて、不気味だった
こうしたデータ取引の経済構造が気になる
私はパンデミック時に LA 番号を SF Bay Area で使い続けたまま Mint Mobile に移った
私のスパム電話の大半は、自分の携帯番号と同じ市外局番から来る
T-Mobile を使っていたときはスパム電話がほとんどなかったのに、最近ほかのキャリアに乗り換えた途端、スパム地獄になった
米国最高裁が FCC は違法で、むしろキャリアに金を払うべきだと判決する日を期待している
記事中の「キャリアは購入者が顧客の同意を得たかどうかを検証しなかった」という判決内容について疑問がある
こうした位置情報の遮断に確実な方法があるのか、そして他のキャリアの状況はどうなのか気になる
キャリアの opt-out 以外にも、「機内モードをオンにして WiFi だけ使う」や「ファラデー袋にスマホを入れて移動する」など、物理的な遮断方法もある
キャリアの追跡は GPS ほど正確ではない
かなり前から、メイン端末をインターネット経由で遠隔操作できる Remote Desktop のような機能が欲しかった
実質的な遮断方法は、外に出てスマホを真っ二つにしてゴミ箱に捨てて立ち去ることくらいしかない
米国の携帯通信市場における寡占を崩すには何が必要なのか気になる
こうした通信インフラは「natural monopoly(自然独占)」の代表例
現在の米国大統領は王権級の権限を握っているのだから、新たな政治的再編や市場構造改革、あるいは周波数割り当ての変更が必要
EchoStar/DISH 傘下の Boost Mobile が第4のキャリア
新規プレイヤーが参入するには莫大な資本が必要
データ流出のせいで人々が強制収容所のような場所に送られるような "oh shit" 級の衝撃例でも出ない限り、目が覚めないのかもしれない
すでにほとんどの国では、携帯電話の位置情報を販売することは違法である点を忘れるべきではない