Zig、メインリポジトリをGitHubからCodebergへ移行
(ziglang.org)- Zigプログラミング言語のリポジトリが、10年間利用してきたGitHubを離れ、Codebergへ移行
- GitHubのパフォーマンス低下とバグ、特にActionsの不安定さと放置が主な要因
- GitHubのAI中心の方針とCopilot機能の強制的な露出が、Zigの**「no LLM / no AI」ポリシー**と衝突
- GitHub Sponsorsは依然として大きな収入源だが、依存リスクがあると判断し、Every.orgへの支援移行を推奨
- Codebergへの移行は、非営利・公共性重視のエコシステム強化という意味を持つ
GitHubからCodebergへの移行背景
- Zigプロジェクトは、10年前の
git init以来GitHubでホスティングされてきた- GitHubがMicrosoftに買収された後、プラットフォームの品質が悪化したと評価
- GitHubのエンジニアリング文化と優先順位の崩壊により、遅くバグの多いJavaScriptフレームワークのようなものに変質したと記述
- GitHub Actionsには「容認できないバグ」があり、保守もほとんど行われていないと明記
- CEOの「AIを受け入れるか、去るか」という発言以降、Actionsがランダムにジョブを実行する「vibe-scheduling」現象を示したと説明
- 手動介入が不可能なため、CIシステムが麻痺する問題が発生
- Zigはこれらの問題を解決するため、新しいGitホスティングプロバイダーへの移行を決定
GitHubとAIに関する問題
- GitHubのCopilot機能の強制的な露出が、Zigの**「no LLM / no AIポリシー」**違反事例を引き起こしたと説明
- 関連する違反事例として、GitHubの3つのPRリンク(A、B、C)を提示
- Codebergへ移行することで、AI関連ポリシー違反の減少を期待
GitHub Sponsorsと支援構造
- GitHub Sponsorsは、Zigの初期資金調達において重要な役割を果たし、現在も収益の大きな割合を占めている
- Devon Zuegelの貢献により多くの開発者がGitHubを通じて収益を得られるようになったが、彼女の退職後はプロダクトが放置され衰退中
- Zig Software FoundationはGitHub Sponsorsを**「負債(liability)」と見なしている**
- 支援者に対して、Every.orgへ定期支援を移すよう要請
- GitHub Sponsorsの**支援者特典(ホームページへの名前掲載、リリースノートでの言及など)**は終了予定
- Every.orgを通じて同等の特典を提供する方法を準備中
移行計画と技術的詳細
- GitHubの
ziglang/zigリポジトリは、**即時に読み取り専用(read-only)**へ移行 - 公式リポジトリは
https://codeberg.org/ziglang/zig.gitへ変更 - ForgejoおよびCodebergコミュニティの支援に感謝を表明
- 特にEarl Warren、Otto、Gusted、Mathieu Fenniakの協力に言及
- GitHubの**ベンダーロックイン(vendor lock-in)**を避けるため、シンプルな戦略を採用
- 既存のGitHub Issueはそのまま維持し、CodebergではIssue番号を30000から開始
- 既存のGitHub IssueとPRはそのまま残し、修正やコメントが必要な場合にのみCodebergへ移行
- 既存のPRとIssueは今後も継続してレビュー予定
非営利エコシステムの意味
- 現代の買収・合併、弱い反トラスト規制、プラットフォーム資本主義の中で、
非営利組織が公共領域を守る最後の砦だと言及 - 記事の最後は「Happy hacking」で締めくくられている
4件のコメント
Hacker Newsの反応
Zigプロジェクトが GitHubのLLM/AI禁止ポリシー違反事例(exhibit A, B, C)に言及しつつCodebergへ移行したのを見て、思わず笑ってしまった
特に、exhibit Aの問題提起 をした人物が、数日前にHNのフロントページに載っていたのと同じ人物だという点が興味深い
今では「コーディングはAIで書いてもよいが、エンジニアリングはだめ」に変わった
しかも zquic issue では他人を混乱させている
数分後に PRリンク が投稿された場面だった
後で面接で「最大の業績は何ですか」と聞かれたら、「ZigをGitHubから追い出した張本人です」と答えるのではないかと思う
GitHubの「Copilotでissueを作成」機能が AIポリシー違反 を助長しているという指摘には同意する
また、多くの開発者が プロフィールを見栄えよくして就職確率を上げたい動機 でGitHubを使っているとも思う
自分の経験では、リクルーターや面接官はGitHubプロフィールをほとんど見ない
たとえば torvalds/linux のように、issueやPR機能を使わずミラーとしてのみ利用できる
ZigがGitHubではなく Codebergへ移行 した理由がICE(米移民税関捜査局)顧客問題だというが、
Codebergも PayPalを利用 しており、PayPalはICE関連組織の一員だ
この種の 『純粋性スパイラル(purity spiral)』 は、結局は自らを孤立させる結果になる
単に 倫理的配慮を含んだ実用的な選択 というだけだ。GitHubからCodebergへ移るのは大きな負担ではなかった
可能な範囲で 害を減らそうとする努力 には依然として意味がある
今回をきっかけに「GitHubより良いプラットフォーム」を作ることもあるかもしれず、期待している
完璧な代替はなくても、よりましな選択をするのは十分理解できる
Codebergのインフラ状況を見ると、不安定なハードウェア をコミュニティの寄付で運用しているらしい
公式ブログ記事 を読むと、
安定した本番環境というより 趣味プロジェクト に近く見える
まるで Chaos Monkeyがリアルタイムで動いている環境 のようだ
ただ、その1台のサーバーを維持する技術力は印象的だ
とはいえZigリポジトリは自分のサーバーにもミラーしておくつもりだ
GitHubから移るだけでも大きな変化なのに、安定性の面ではその方が安全な選択だったかもしれない
GitHub Actionsを「サルが作った最高の無料CI」とまでこき下ろすのは行き過ぎだ
Zig Foundationのように 数百万ドルの予算 がないプロジェクトにとっては大きな助けになる
しかしGitHub Sponsorsを「負担」と呼ぶのも誇張だ
自分たちは 自前のCIマシンを運用 しているので、無料ランナーには意味がない
また「数百万ドル」は事実ではない。大半は チームメンバー宅の民生用ハードウェア で運用している
GitHub Sponsorsは、Microsoftがいつでも 手数料を引き上げたり終了したりできるリスク があるためEvery.orgへ移した
ドキュメントも不十分で、正規表現の扱い ですら不明瞭だった
関連issue を参照
ForgejoとCodebergの コントリビューターが直接助けてくれたこと が最も印象的だった
名前が挙がっていたEarl Warren、Otto、Gusted、Mathieu Fenniakといった人たちの献身が感じられる
Microsoftを擁護し 代替コミュニティを非難する空気 がHacker Newsに見られるのは苦々しい
昔のハッカー精神とはかけ離れている
今は広告とAI熱で再び 後退した姿 を見せている
Codebergへの移行を歓迎する。SourceHutも良いが、Codebergの方が より安定した長期的代替 だと思う
自分もGitHubを去った
GitHub、GitLab、SourceHut、Codebergなど、たいていの機能は似ている
中央集権化の利点もあったが、競争が生まれたのは前向き だ
複数のリポジトリを持つ大規模プロジェクトには不便だ
GitHubのICE関連の言及より、「残った人たちは バグだらけのJSフレームワーク を押し付ける」という一文の方が、
むしろ書き手の性向をよく表しているように思える
責任を負わない非公開組織 を支持することなど絶対にできない
Linusに近い気質で、彼のMastodon投稿 と
自己反省のポスト を見ればわかる
Codebergは現時点で 視覚障害者向けアクセシビリティ が不足している
画像ベースのCAPTCHAのため、スクリーンリーダー利用者は登録できない
手動手続きはあるが、処理期間は不明だ
CAPTCHAのアクセシビリティ問題を認識し、削除を計画している という内容がある
Wikimediaの対応速度を根拠にCodebergを批判するのは不適切だ
AIがアクセシビリティを改善する可能性はあるが、逆に ユーザーへの負担を増やす のではないかと心配でもある
なぜ有効化していないのか疑問だ
AWS離れ、LLVM離れ、GitHub離れ……本当にヒップですね……
こうしてまとめてみると、すごいですね
Windowsを離れてLinuxとmacOSだけになれば完璧…
実のところ、この方面では SQLite のほうが一歩先を行っています。
自前のWebサーバーでホームページをホスティングし、自前のVCSでソースを管理しています...