7 ポイント 投稿者 GN⁺ 2025-11-28 | 1件のコメント | WhatsAppで共有
  • 2026年版のDIY NAS構築記で、小型フォームファクタ、低消費電力CPU、6基以上のドライブベイ、ホームラボ拡張性を中核基準として設計された個人向けNASを構成
  • マザーボードにはTopton N22 (Intel Core 3 N355 CPU) を採用。8基のSATAポート、2基のNVMeスロット、10GbEおよび2.5GbEネットワークポートを提供
  • ケースはJONSBO N4を使用し、6基の3.5インチと2基の2.5インチドライブをサポート。騒音問題を解決するためNoctua NF-A12x25ファンを追加
  • OSにはTrueNAS Community Edition (25.10 Goldeye) を導入し、ストレージプールを構成、アプリおよびVM用のSSDを活用し、SMB/NFS/SSHサービスを有効化
  • 全体で約**$1,189**の費用がかかり、市販NASと比べて高い性能と拡張性を提供

DIY NASの背景と設計基準

  • 14年前、個人ストレージ容量の限界をきっかけにNASの自作を始めた
  • 毎年新しいDIY NASビルドを公開し、小型化・拡張性・電力効率を主要基準として維持している
  • 主な設計基準
    • 小型フォームファクタ: 省スペース
    • 6基以上のドライブベイ: 拡張性の確保
    • 低消費電力の統合CPU: 24時間365日稼働を想定
    • ホームラボでの活用性: VM・コンテナの実行が可能
  • 各ユーザーは自分の環境に合った基準を立てるべきだと強調

部品価格の動向とビルド時期

  • HDD、SSD、RAMなど部品価格の上昇傾向により、NAS構築の時期に悩む
  • Intel CPUおよびToptonマザーボードの価格上昇も予想
  • 「今より後のほうが悪くなるかもしれない」という判断で2026年版ビルドを進行

マザーボードとCPU

  • Topton N22 (Intel Core 3 N355) を選択
    • 8コア8スレッド、15W TDP、Intel Quick Sync Video対応
    • 8x SATA3、2x NVMe、10GbE + 2x 2.5GbEポート構成
  • 前世代のN18と比べてSATAポートが2基増加し、PCI-e x1スロットも追加
  • メディアストリーミング、ホームオートメーション、ゲームサーバーなどホームラボ活用性を強化

ケースと冷却

  • JONSBO N4ケースを使用
    • 6基の3.5インチ、2基の2.5インチドライブをサポート
    • 一部ベイはSATAバックプレーン非対応で、交換が不便
    • 価格が低くコストパフォーマンスに優れる
  • 標準ファンの騒音問題を解決するためNoctua NF-A12x25 PWMファンを装着
    • マザーボードのSYS_FANヘッダーに接続し、BIOSでRPM調整が可能

メモリ

  • Crucial DDR5 32GB 4800MHz SODIMMを使用
    • 以前のビルドで余った部品を活用
    • 48GBへのアップグレードは価格負担のため保留
    • VMおよびアプリ稼働時に十分な容量を確保

ストレージ構成

  • ブートドライブ: Silicon Power 128GB A55 SATA SSD 2台
  • アプリ/VM用NVMe: Silicon Power 1TB NVMe SSD 2台 (PCIe 3.0 x1制限)
  • 大容量HDD: 既存保有の8TB HDDを再利用
    • RAIDZ2など2ドライブ冗長構成を推奨
    • 購入時は製造ロットの分散、バーンインテストを推奨
  • SATAケーブル: SFF-8643 → 4x SATAブレークアウトケーブルを使用して配線を簡素化

電源ユニット

  • SilverStone SX500-G (500W SFX, 80 Plus Gold) を選択
    • 小型フォームファクタケースと互換性あり
    • 電力効率の基準を満たす

OS: TrueNAS Community Edition

  • TrueNAS 25.10 (Goldeye) を導入
    • SMB、SSH、NFSサービスを有効化
    • flashプール(NVMe SSD)とrustプール(HDD RAIDZ2)を構成
    • ScrutinyアプリでS.M.A.R.T監視
  • 長期運用時の推奨設定
    • Let’s Encrypt証明書、UPS連携、メール通知、バックアップ複製、スナップショット、S.M.A.R.Tテスト

組み立てとBIOS設定

  • Mini-ITXボードを装着しても内部空間には余裕あり
  • SATAバックプレーンのない4基のベイ設置時にケーブル接続の不便さが発生
  • BIOSの主な設定
    • GMT時刻設定
    • ファン速度の手動調整 (PWM 180)
    • 電源復旧時の自動起動
    • ブート順序の指定

バーンインテスト

  • Memtest86+ でRAMを3回以上テスト
  • Spearfoot Disk Burn-in ScriptでHDDを検証
  • 過度なテストよりも適切な水準の信頼性確保を重視

ベンチマーク結果

  • FIOおよびCrystalDiskMarkテストを実施
    • flashプール: 最大1214MB/s読み取り、548MB/s書き込み
    • rustプール: 最大544MB/s読み取り、368MB/s書き込み
    • SMB共有速度は10GbEネットワークをほぼ飽和させる水準
  • 多くの場合、ネットワークがボトルネックになることを確認

消費電力

作業 平均消費電力 総消費量
起動 120W 0.02kWh
アイドル 66.7W 0.20kWh
RAMバーンイン 91.7W 1.65kWh
HDDベンチマーク 85W 0.68kWh
合計 平均66.5W 7.17kWh

EconoNAS代替案

  • 部品価格の急騰により低価格NASビルド(EconoNAS) の中止を検討
  • コスト削減案
    • N18/N150ボードに変更 (-$180~$224)
    • RAM 16GB (-$39)、低価格ファン (-$26)、低価格PSU (-$104)、ブートドライブ冗長化の削除 (-$22)
  • 合計**$400以上の削減が可能**

完成後の活用と販売

  • 個人NASの置き換え候補として検討したが保留
  • 完成品はeBayの予約なしオークションで販売予定
    • 最高入札者が落札

最終評価

  • Topton N22ボードの8基のSATAポートにより容量が33%増加
  • Intel N355 CPUはNAS用途にはやや過剰だが、ホームサーバー拡張性に優れる
  • JONSBO N4ケースはバックプレーン非対応の不便さはあるが、価格競争力を確保
  • 総費用約$1,189で、QNAP、Asustor、UGREENなどの市販NASより性能・拡張性で優位
  • RAM、ボード、ケースなど部分アップグレードの可能性がDIY NASの長所
  • 2026年は自作NASを構築するのに適した時期だ

1件のコメント

 
GN⁺ 2025-11-28
Hacker Newsの意見
  • NASはアイドル時でも、自分のUNAS Pro(4x8TB HDD、2x8TB SSD)とMac mini M1、2TB Samsung T7 SSD、4台のAP、4台のProtectカメラを合わせたものより電力を多く消費する
    UNAS Proは10Gネットワーキングをサポートし、4 HDD RAID5構成で約500MB/s、SSDでは1GB/sまで出せる
    ネットワーク機器全体(ファイアウォール、スイッチ、PoE機器、Hue/Tado/Homey Proブリッジ、UPSなど)を含めて合計96W消費しており、家族で使うには十分な性能である

    • ドライブが回りっぱなしなのか気になる。NAS本体が約40W、Mac miniが7〜10W程度だとすると、残り20Wで4台のAPとカメラを動かしていることになり、かなり低い数値に見える
    • 実際にはそうではないと思う。各HDDはアイドル時に約5W使うので、NAS本体は約37W程度のはずだ。UNAS Proはドライブ込みで約40Wなので、NASより17W低いことになる。だがMac miniと4台のAP、4台のカメラが17W以下で動作するというのは物理的に不可能
      省電力を望むなら、500W PSUの代わりに250〜300W級へ交換した方がよい。低負荷時は効率が落ちるためだ
    • 「クラウドに保存しているから大丈夫」というのは、結局コストを外部化しているだけだ
  • NクラスCPUビルドも検討したが、自分には合わないと感じた
    保存専用で低消費電力重視ならよいが、PCIeレーン不足のような隠れたトレードオフが多い
    NVMeが1/8の速度で動いているのを見て、結局eBayでAM4ベースのビルドに切り替えた。ECC、より強力なCPU、より多いSATA、安い価格、標準ファン互換性など利点が多い
    関連動画 を参照

    • いい指摘だ。ただ、こうした制約は演算中心のワークロードでしか体感しないのでは?
  • NAS用マザーボードをAliExpressで買うのは気が進まない
    立派なケースとNoctuaファンを使いながら、中核となるボードをAliExpressで買うのは信頼性の優先順位がおかしく見える
    趣味用機材ならともかく、NASの中核部品は実績のあるメーカー製を好む

    • それでもTopton公式ストアで買えばメーカー直送なので、AliExpressそのものよりは安全だ
      Jonsboのケースも中国ブランドなので、むしろAliExpressの方が安くて入手しやすい
  • TrueNASの代わりにFreeBSDを直接使うことを勧める。設定が簡単でメンテナンスしやすい

    • 自分も最初はTrueNASを使っていたが、宣言的設定管理を好むのでNixOSへ移行した。ハードウェア交換時も設定を再適用するだけですぐ復旧できる
    • ちなみにTrueNASはもうFreeBSDではなく、Linuxベースへ完全移行している
    • FreeBSDベースの軽量代替としてXigmaNASもある。もともとFreeNAS開発者たちが作ったプロジェクトで、単純なストレージ用途には素晴らしい
    • ただし、このビルドで使われているボードのドライバ互換性は少し心配だ
    • TrueNASがもうFreeBSDではないのは残念だ
  • 毎年NASを新しく作るというのは驚きだ。1年物のハードウェアで信頼性をどう検証しているのか気になる

    • ブログ執筆者だが、いい質問だ。実際には毎年置き換えているわけではない。新しいハードウェアが出るたびに、それに合わせたコストパフォーマンス比較用コンテンツとして作っている
      個人的には信頼性検証よりも、新しくNASを構築しようとする人に「何かを始めるきっかけ」を与えるのが目的だ
    • クリックを稼ぐための戦略かもしれない
    • 人によってはNAS制作が趣味だ。ブログに人気があればアフィリエイトリンク収益も無視できない
    • ドライブは再利用しているのかと思ったら新しく買っていた。HDDは寿命が長いのに毎回新品を買うのは非効率に見える
  • 同じケースでNASを作ったが、標準ファンはPWM制御ができず交換した
    Thermalright TL-B12に変えたらHDD温度は37度で安定した。ファンノイズもほとんどない
    ケースにはロープロファイルGPUも搭載可能だ

    • 自分もTP-Linkスイッチで似た問題に遭遇した。ファンが0%か100%でしか動かない
      OpenWRTをしばらく入れてみたらファン制御はずっと良くなった。なぜこんな基本的な温度連動ファンカーブを実装しないのか不思議だ
  • HDD、SSD、RAMの価格が上がっているのは残念だが、Seagate Barracuda 24TBを4台でZFSプールを組んだ
    $10/TB水準なので悪くない。Barracudaの年間使用時間制限は2400時間だが、再生品のExosも同じだ
    OPが安価な中国製ボードを使いながら高価なNoctuaファンを使っているのは興味深い。Thermalright TL-B12も性能は似ている
    SFXフォームファクタの低消費電力PSUが少ないのも残念だ。Delta flex 400WモジュラーPSUは静かで効率的だと聞いた
    ドライブリンク, データシート を参照

    • ブラックフライデー級の価格だ。24TBが1台あるだけでも写真、メディア、バックアップを全部カバーできる
      Makerbeamでケースを自作し、5950XベースのサーバーでZFSプールを構成した。CUDA作業用に1080tiも入れた
    • ZFSプールにRAMをどれだけ積んだのか気になる。1TBあたり1GBルールに従ったのか?
    • Raid-Z2で組んだのかも気になる。Resilver時間が長すぎそうだ
    • $10/TBなら本当に良い価格だ。余裕があればすぐ買いたい
    • 一度Noctuaを使うと元には戻れない
  • Odroid H4シリーズを勧める。N97/N355 CPU、2.5GbEデュアル、4 SATA、アイドル時2W、拡張ボードでルーター化も可能だ
    Hardkernelは回路図まで公開している

    • インバンドECC対応が最大の利点だ。Alder Lake-N系SBCの中でUEFIに露出しているのはこれだけだ
    • 自分もOdroid H4+でNASを作っている。3Dプリントケースデザイン を参照
    • 昔のHC4を使っているが今でも安定している。ARMベースは起動が厄介だが、Armbianが救世主だ
    • 1年以上H4を使っているが問題ない。カスタムケース も自作した
    • H3も素晴らしかった。電力効率と安定性に優れ、M.2 SSDで構成すれば省スペース効果も大きい
  • Jonsbo N3ケース(8x 3.5")の方がより小さい設置面積で済む。ただしSFX PSUが必要だ
    PCIe x16スロットを4つのM.2 x4に分岐できるITXボードを使えば拡張性が高まる
    M.2 SATAカードで全ベイを埋め、残りのポートはNVMeに使える

    • 自分もこのケースでビルドした。空間に余裕があり仕上がりも良い
      ただし、8ベイをすべて使うならボード選びが重要だ。GPUなしCPUを使わないとPCIeスロットをSATA拡張用に活用できない
  • NASをパントリーに設置したが、ほこり問題が深刻だ
    ヒートポンプのある空間なのでフィルターが必要だ。MERV 11級の防塵フィルターとファンアップグレードがあるとよい