キャロンの語源
(en.wikipedia.org)ラテン文字に付けて、通常とは異なる発音(café の最後の e は、この記号がなければ黙字になっていたはずです)を示す記号を diacritic と呼びます。一般には「発音区別記号」と訳されますが、発音の違いがない場合もあるので曖昧ですね。ともあれ、diacritic の中でも V 字のように尖った形をした ˇ という記号は、キャロン(caron)やハーチェク(háček)、あるいは形になぞらえてウェッジ(wedge)と呼ばれます(これは上下反転した ^ にも使われる語なので、一般的な表現ではありません)。
ハーチェクはチェコ語に由来しますが、英語圏でより広く使われているキャロンという語の語源ははっきりしていません。意外なことに、1967年の文献が最古とされているそうです。どれほど唐突かというと、キャレット(^)とマクロン(¯)を半分ずつ混ぜて作ったという冗談のような語源説が最有力なくらいです。実際、冗談と呼ぶのも微妙で、ハーチェクという語も語源こそ明確なものの、初出はたかだか 1951 年にすぎないため、誰かが適当に付けた名前が定着した可能性も高そうです。ともあれ、この出典不明の名前は Adobe を通じて Unicode に取り込まれ、今では由来に関係なくこの記号はキャロンです。面白い話ですね。
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