2 ポイント 投稿者 GN⁺ 2026-02-07 | 1件のコメント | WhatsAppで共有
  • CIAは1971年から運用してきた**公開情報データベース「The World Factbook」**の公開を停止し、ウェブサイトを閉鎖した
  • サイト全体が302リダイレクトに切り替えられ、既存コンテンツと過去版アーカイブの両方にアクセスできない状態となった
  • この資料はパブリックドメインとして公開されており、単に「保守終了」のバナーを表示する方式の方がよかったのではないかとの指摘が出ている
  • 2020年までは毎年サイト全体のZIPアーカイブ(384MB)が公開されており、これはInternet Archiveで今も確認できる
  • ある開発者が2020年版データをGitHubリポジトリとGitHub Pagesを通じて再公開し、歴史的記録への継続的なアクセス性を確保した

CIAによる「The World Factbook」の閉鎖

  • CIAは、自らの最も古い公開情報出版物の1つであるThe World Factbookの運用を終了した
    • 1971年から発行されており、1997年以降は公共インターネットにおける主要な情報源として定着していた
  • 終了理由についての公式な説明や手がかりはまったくない
  • CIAはサイト全体を削除し、すべてのページを**閉鎖告知へのリダイレクト(HTTP 302)**にした
    • 筆者はこれを「文化的ヴァンダリズム」と表現している

アーカイブと公開アクセス性の問題

  • The World Factbookはパブリックドメインとして配布されてきた
    • そのため既存コンテンツを維持したまま、「今後は更新されない」というバナーだけを追加する方法も可能だった
  • CIAは2020年まで毎年、サイト全体のZIPファイルアーカイブを公開していた
    • これらのアーカイブは現在もInternet Archiveからアクセスできる
    • 2020年版のファイルサイズは384MBと記されている

GitHubによる復元の試み

  • 筆者は2020年版のZIPファイルをダウンロードし、**GitHubリポジトリ(simonw/cia-world-factbook-2020)**にアップロードした

The World Factbookの編集事例

  • 2020年12月10日付の**「What’s New」ページ**には、エベレストの標高変更が含まれている
    • ネパールと中国が合意した新しい標高は8,848.86メートルで、従来の数値より約1メートル高い
    • Factbookはこれを8,849メートルに四捨五入し、データベース全体に反映した

意味と影響

  • The World Factbookは数十年にわたり、公共情報アクセスの中核資料として活用されてきた
  • CIAによる突然の閉鎖は、公共データの保存とアクセス性の観点から大きな損失と評価されている
  • GitHubとInternet Archiveを通じた復元は、デジタル記録の継続性を確保する取り組みとして注目されている

1件のコメント

 
GN⁺ 2026-02-07
Hacker Newsのコメント
  • 事実が敵の役割を担うようになる世界のように感じる
    10代のときに『1984年』や『華氏451度』を読みながら、「アメリカがこんなふうになるはずはない」と思っていたが、今ではそれが単なる小説ではなかったと感じる

    • どちらの本も 西洋社会 を背景に書かれている
      『1984年』はオーウェルがBBCでプロパガンダを作っていた経験をもとにしており、『華氏451度』はアメリカの マッカーシズム と検閲の空気の中から生まれた
      実際、こうしたことはすでにアメリカとイギリスで起きていた。作家たちが投獄されないために、少し 虚構の装い を施しただけだ
    • 『1984年』の一節を思い出す — 「党はお前の目と耳の証拠を否定せよと命じた…」
      歴史が消され、記録が改ざんされ、ただ 現在だけが存在する世界 を描いたあのくだりが、今ではいっそう現実味を帯びて感じられる
    • レーガン時代を経て、世界がだんだんこういう方向へ進むのを見てきた
      Appleの 1984年CM は今見ると皮肉だ
      人々はメディアが作った 大衆主義的ユートピア へ駆け込み、宗教とは結局「物語で権威を作る者」に従う行為にすぎないのではないかと思う
    • 「ブーツが人間の顔を踏みつける未来」というオーウェルの文章を思い出しつつ、
      むしろそうした ディストピア的対比 が、開かれた社会を志向させる力になるのだと思う
    • 人口密集地を歩いていて誰もいない通り、
      あるいは人々が 光る画面の中の顔 とばかり話している様子を見ると、『1984年』の世界がすでに来ているような気分になる
  • アメリカの ソフトパワーの弱体化 が必ずしも良いことには思えない
    CIAとDEAは20世紀半ば以降、世界で最も強力な 犯罪的ネットワーク の一つだった
    今の変化は「より悪でなくなろう」としているのではなく、単に ハードパワー の方が効率的だと信じているからのように見える

    • だが私は彼らが間違っていると思う
      ソフトパワーは抑圧体制を安定して維持 するのに、はるかに有利だ
      今の露骨な抑圧は長続きしない気がする。アメリカ人は国家暴力に非常に敏感に反応する
    • 現政権が「情報」や「知性」をどれほど重視しているのか疑問だ
      真実はトランプにとって であり、彼は自分だけが唯一の権威であることを望んでいた
    • 今は完全に「力こそ正義」の方向へ進んでいる
      Palantir化されたデータ が監視だけでなく反体制派の特定にも使われそうだ
      これからさらに奇妙で荒っぽい世界になる気がする
    • 実のところ ソフトパワーはハードパワーの増幅器
      単なる無能ではなく、意図的に権力を解体して 空白を作ろうとする戦略 に見える
    • 他国についての見解を公にすること自体が一種の ソフトパワー行為
      どう描写するかそのものが影響力を行使する方法だからだ
  • 大学時代、CIAの World Factbook をよく使っていた
    旅行や研究の前に参照するのに完璧な資料だったので、こんなリソースが消えたのが信じられない

    • この資料は 移民訴訟 でもよく引用される
      政府が反論しにくい 公式の事実根拠 として使われていたからだ
    • 単なる国家情報の提供を超えて、公共サービスとして天才的なアイデア だった
    • 90年代に中学生だったころも、そのURLを覚えていて 学校の課題の参考資料 として使っていた記憶がある
  • World Factbookは移民申請の際にもよく活用されていた
    紛争や軍事関連の情報を確認できる 信頼できる情報源 として使われていた

  • 今CIA内部で起きていることは 氷山の一角 にすぎない気がする
    ロン・ワイデン上院議員が最近、CIAの活動について 疑問を呈する公開書簡 を送った
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    • こうしたミステリーには 科学的アプローチ が必要だと思う
      たとえば「CIAが記者をハッキングして政府の情報源を追跡している」という仮説を立て、
      実際に内部告発者の露出が増えれば、その仮説を 支持する証拠 になりうる
    • ワイデンの懸念は今回が初めてではない
      2022年にも AP記事 で同様の問題を提起していた
  • 今回の措置は 予算削減 とはほとんど無関係に見える
    むしろ、どんな事実を公開するかを選ぶことで 世論を形成するソフトパワー を失うことになる

    • 政府が不都合に思う 事実が国外退去審理で引用 されるようになったため、それを避けようとしているように見える
    • 現政権は ソフトパワーの価値 を理解していないようだ
  • これは本当に 公共の損失
    高校時代にModel UNでも使っていた素晴らしい資料だった

  • 私も高校時代、Wikipediaよりアクセスしやすくてよく使っていた
    後になって見ると、記事の後半には 執筆者の偏り が表れており、
    各国の薬物問題のようなテーマではアメリカ的な視点が強く反映されていた

  • 「突然中止された」といった クリック誘導型の見出し は気に入らない
    CIAの公式発表はずっと淡々としていた
    HN元スレッド
    Simon Willisonのミラー版 を見ればわかる

    • ただ、実際に 突然中止されてアーカイブが削除 されたのなら、そう表現するのも事実ではある
    • 以前にも似た議論があった
      関連スレッド 参照
      HNのタイトルでよく使われる クリック誘導的な副詞 を思い出す
    • なぜタイトルに「suddenly」という単語が入ったのか気になる
  • バイデン政権時代、ウェブサイト刷新 で多くの歴史資料が消えた
    たとえばCIA内部の歴史家が書いた イランのモサデク政権転覆事件 の書評も削除された