6 ポイント 投稿者 davespark 2026-03-12 | 5件のコメント | WhatsAppで共有

AIツールは生産性を高めてくれる一方で、仕事から魂や個性が失われるとして、「平均」へと収束するAIの成果物に抗い、自分自身の声を守ろうとする開発者・作家による率直な省察。

著者のXe Iasoは、AIツール(特にClaude、Cursorなど)を使うことで、コードを書く代わりに意図(intent)を説明して委任する、より高いレベルの抽象化(abstraction)作業が増えていると指摘します。

主な感情と主張:

  • AIを使うと生産性は爆発的に増加するが、成果物に対して何の感情も抱けない。まるで「身の回りで起きていること」のように感じられ、自分が直接作ったという感覚が失われる。
  • 「form letter(定型文の手紙)」のような無感覚な重さだけが残る。
  • AIは仕事を早く終えることに焦点を当てるが、品質・職人技・個性・テクスチャは大きく犠牲になる。
  • AIの出力はたいてい平均へと収束する → 画一的で、魂(soul)がない。"correctでcompetentでfine"ではあるが、この"fine"こそが自分の大切にしているすべての敵だと表現する。
  • 自分の文章スタイル(対等に会話するような、やや自信過剰で風変わりなトーン)を保つには、今や意識的な抵抗が必要になった。AIの基本トーンは権威的で平凡な説明調へ向かう方がずっと簡単だ。
  • ジュニア開発者たちがこの環境でどうやって実力を積み上げ、証明すればいいのかわからないと懸念している。AIで雑に作った成果物でも就職できてしまう状況では、「できる人」のシグナルはますますノイズだらけになる。
  • 業界のダブルシンク(doublethink): 「AIはただのツール」と言いながらジュニアを解雇し、「craftを重視する」と言いながらcraftに時間そのものを与えないという矛盾。

結論として著者は、
「高い抽象化 = より多くの生産性」という取引が本質的な何かを奪っていくと感じており、
自分の
固有の声と個性
を守るために、あえて低い抽象化レベル(より多くの直接作業)を選ぶと宣言します。

「AIのおかげでとてつもなく速くなったが、成果物があまりにも味気なく、自分のものではない感じがして嫌だ。個性と魂を手放す代償なら、むしろ遅くても自分でやりたい。」

5件のコメント

 
snisper 2026-03-12

古今東西の真理は、嫌ならやらず、他人にも求めないことだ。

 
penza1 2026-03-15

記事にもあるように、
抽象化レベルの変化ってことですね……。
nodeで書かれたコードが機械語として出てくるわけではなくVM上で動くように、
VMもまた別の基本的なstdlibの上で動いていて、
asmもあるし……。

 
hungryman 2026-03-12

コードに愛着を持つという表現をよく見ますが、
自分は昔からコードに愛着を持つべきかどうかと思いつつ、
一日たつとすぐ忘れてしまうタイプなので、正直よく分かりません。

AIで一生懸命コードを削って作ると、似たような感覚になることもあります。

みなさんはコードにどれくらい長く愛着を持ちますか?

 
nomak 2026-03-12

共感します。私もAIで作ったものには愛着が湧きません。自分が作ったものではないという感じもします。

 
vk8520 2026-03-12

退屈でもしっかり機能するコードを書けることが、最高のプロダクションに最も近いんですよね。"魂"が何を意味しているのかはいまいち分かりません。例が追加されるとよいと思います。