Claude Codeの会話ログを自動でObsidianナレッジグラフに接続するツール
(namyunwoo.github.io)こんにちは。最近、ターミナル環境でAIコーディングアシスタント(Claude Code)を使う中で感じていたもどかしさを解消するために作ったオープンソースプロジェクト、claude-knowledge-graphを紹介します。
作ることになったきっかけ (My Pain Point)
私はデータサイエンスの職務に従事しており、複数の組織からのデータ分析や開発依頼を同時に処理しています。最近Claude Codeを導入して生産性は大きく向上しましたが、致命的な問題が一つありました。
- 失われる知識と断片化: 新しい分析依頼が来るたびに新しいアドホック(Ad-hoc)フォルダを作って作業するのですが、セッションが終了すると、AIと格闘しながら下したアーキテクチャ上の判断や複雑な前処理コード、デバッグの過程がそのまま消えてしまいます。
- 非効率な繰り返し作業: 後になって似たような作業をするとき、過去の履歴を見つけられず、AIに最初から状況を説明し直したり、自分の記憶をたどってコードを書き直したりして時間を無駄にすることが頻繁にありました。
「以前どのフォルダで解決した問題だったかを悩む必要なく、AIが自分の過去の作業記録を現在の文脈に合わせて自動で呼び出してくれないだろうか?」という発想から、このプロジェクトを始めました。
プロジェクト紹介: claude-knowledge-graph
Claude Codeでのすべての会話(プロンプトおよび応答)をフックしてローカルLLMで分析し、それを統合されたObsidianナレッジグラフ(Knowledge Graph)として自動構築してくれるツールです。
- Zero-Friction(完全自動化): Claude CodeのHookを使ってバックグラウンドで動作します。ユーザーは普段どおりコーディングするだけで構いません。
- ローカルLLMを活用した安全なタグ付け: 作業が終わると、バックグラウンドで軽量なローカルLLM(Qwen 3.5 4B + llama.cpp)が短時間起動し、会話を要約して中核概念とタグを抽出した後に終了します。社内コードが外部に流出する心配はありません。
- 類似度ベースの自動接続(Killer Feature): 抽出された概念、タグ、そして**作業していたディレクトリパス(cwd)**をもとに、過去の記録と現在の会話を多面的に比較します。関連性の高い過去の解決策を見つけ、現在のノート下部にWikiリンク(
[[ ]])として自動で接続します。
こんな開発者の方に特に役立ちます
- コンテキストスイッチが多い方: 複数のプロジェクトやアドホックフォルダを行き来して作業していても、すべての知識が一つのObsidian Vaultに集約され、自動で接続されます。
- セキュリティが厳しい環境で働く方: エンタープライズ環境で機密性の高いコードやデータを扱うため、クラウドベースのノート/ロギングサービスを使いにくい方にとって、安全なローカル代替手段になります。
- Second Brainを目指す方: 単なるテキストログではなく、ノードとエッジでつながる視覚的なナレッジグラフを構築したいObsidianユーザーにおすすめです。
Mac(Apple Silicon)およびLinux環境で問題なく動作するよう設計しています。バックグラウンドでローカルLLMを動かすため、最低16GBのRAM環境を推奨します。
より詳しいアーキテクチャや設定方法はGitHubリポジトリにまとめています。フィードバックやPRはいつでも歓迎です!
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GitHubリンクはこちらです: https://github.com/namyunwoo/claude-knowledge-graph