- Andrej Karpathyが、米国労働統計局の342の職業と1億4,300万件の雇用データを基に、職業ごとの雇用規模と特性を可視化したツール
- 各長方形の面積は雇用規模、色は選択した指標(例: 成長見通し、中央値賃金、教育水準、AIエクスポージャー)を表す
- ユーザーは職業タイルをクリックして、BLS公式ページを直接閲覧できる
- LLMベースの色分け機能により、ユーザー定義のプロンプトで職業ごとのスコアを算出し、可視化できる
- AIエクスポージャー、ロボットの影響、海外移転リスクなど、さまざまな基準で職業群を再分析できるデータ探索型開発ツール
概要
- このツールは、Bureau of Labor Statistics Occupational Outlook Handbookのデータを視覚的に探索するための研究用ツール
- 合計342の職業と1億4,300万件の雇用を含む
- 各職業は雇用規模に比例した面積で表示され、色は選択した指標によって変わる
- 選択可能な指標には、予想成長率、中央値賃金、教育要件、AIエクスポージャーが含まれる
- 各タイルをクリックすると、その職業のBLS詳細ページに移動できる
LLMベースの色分け機能
- GitHubで公開されているソースコードには、スクレイパー、パーサー、LLMプロンプトパイプラインが含まれる
- ユーザーが直接プロンプトを作成すると、LLMが各職業を評価し、ツリーマップの色を自動生成する
- 「Digital AI Exposure」オプションは、現在AIが各職業に与えている影響を推定した例
- ユーザーは、ヒューマノイドロボットへのエクスポージャー、海外移転リスク、気候影響など、別の基準でプロンプトを作成して再分析できる
Digital AI Exposure の評価基準
- AIエクスポージャーは、その職業がAIによってどの程度再編される可能性があるかを0〜10点で評価
- 直接的な影響(AIが人間の業務を自動化)と間接的な影響(生産性向上による人員削減)の両方を考慮
- デジタル中心の職務ほど高得点になる
- 例: 執筆、コーディング、分析、コミュニケーションなどは7点以上
- 逆に、物理的な存在や手作業が必要な職務は低得点
スコア帯ごとの基準
- 0–1点: ほぼ肉体労働で、AIの影響はごく小さい(例: 屋根職人、造園業者、商業ダイバー)
- 2–3点: 主に肉体労働・対人業務で、AIは周辺業務のみ補助(例: 電気技師、配管工、消防士、歯科衛生士)
- 4–5点: 肉体労働と知識労働が混在する職務(例: 看護師、警察官、獣医師)
- 6–7点: 主に知識労働で、AI活用により生産性向上が見込める(例: 教師、管理職、会計士、記者)
- 8–9点: 完全にデジタル業務中心で、AIの進展に応じて構造的変化が起こりうる(例: ソフトウェア開発者、グラフィックデザイナー、翻訳者、データアナリスト、パラリーガル、コピーライター)
- 10点: 完全な情報処理型の職務で、AIが大部分を担える(例: データ入力係、テレマーケター)
注意事項
- AIエクスポージャースコアはLLMによる推定値であり、実際の予測や雇用見通しを意味するものではない
- 高いスコアは職業が消えることを意味するのではなく、働き方が変化する可能性を示す
- たとえばソフトウェア開発者は9/10と評価されるが、AIによって生産性が高まり、需要が増える可能性もある
- スコアには、需要の弾力性、規制、社会的要因などは考慮されていない
- 多くの高エクスポージャー職は、代替ではなく再構成される可能性がある
1件のコメント
Hacker Newsの意見
同世代の開発者たちが1年以内に新しい仕事を見つけられない理由が、ソフトウェア開発者市場が平均より速く成長しているからだというのは驚き
議会か大統領がH1Bビザを一時停止するか、ビザ手数料を20万〜50万ドルに引き上げて、本当に例外的な人材だけを受け入れるようにすべきだ。今は大企業が大量解雇をしながらもビザを乱発する構造になっている
「Top Executives」職群の雇用数が「Retail Sales Worker」とほぼ同じなのは興味深い。自動化や米国のグローバル経済における役割を考えれば理解できるが、階級と不平等に関する通念とは食い違う現象だ
可視化は素晴らしいが、色覚異常モードがあればよかった。赤と緑を見分けられない
AIが生み出す**余剰生産物(surplus)**はどこへ行くのか、という話だ。データセンターや研究所への投資ではなく、実際にAIが生み出す成果物の分配について言っている。
AIは私たちの働き方や選択を変え、競争はその余剰を新しい構造に再投資する。やがてその構造は必須インフラになってしまう。コンピューターは数百万倍速くなったのに、賃金や労働時間がほとんど変わらない理由はここにある。余剰は結局「基本コスト」に吸収される
BLSのデータは実情よりタイムラグが大きく、予測の信頼性も低い。2000〜2010年代にアクチュアリーが最も有望だと言われていたのを覚えているか? 技術変化が速い時代にはこうした予測は意味がない
興味深いのは、学士号職の平均年収が修士号職より8,000ドル高いことだ
「Software Developers +15%」はうれしいが、「Computer Programmers -6%」は衝撃だ
Computer Programmerは98,670ドル、出典。
開発者はユーザー要件の分析、システム設計、保守、文書化などソフトウェアライフサイクル全体を扱う。一方、プログラマーは主にコードの作成、修正、テストに集中する
不動産の観点から見ると、AIに最もさらされている職群はオフィスワーカーだ。秘書、事務員、会計、カスタマーサービス、弁護士、開発者などが含まれる。ここ数年オフィス不動産は回復基調だと言われてきたが、AIによる雇用減少が現実化すれば第二の衝撃波が来るかもしれない
この可視化はマウスオーバーが肝なのに、モバイルではほとんど役に立たない
モデル(Model)という職業のAI露出度が8/10になっているのは興味深い