テレビ史上最も偉大なショット:James Burkeにこの場面を決めるチャンスは一度しかなかった (2024)
(openculture.com)- 80秒のクリップには、45年前の初回放送後も「テレビ史上最も偉大なショット」と呼ばれるロケット打ち上げの場面が収められている
- James Burkeは、魔法瓶が気体を凍らせた液体の形で安全に大量保存できるようにし、それによってロケット燃料としての利用を可能にしたと説明する
- Burkeが大きなフラスコに水素と酸素を満たして混ぜ、火をつけて「you get that」と言うその瞬間、背後でロケットが打ち上がる
- この場面は Connections の50分にわたるつながりの追跡の最後に配置されており、クレジットカードから Saturn V ロケットへと至る
- Connections は、科学と技術の思いがけないつながりをたどった1978年のテレビシリーズで、このショットはYouTubeでほぼ1,800万回再生されている
James Burkeのロケット打ち上げシーン
- 80秒のクリップには、45年前に初めて放送されて以来、「テレビ史上最も偉大なショット」と呼ばれるロケット打ち上げの場面が収められている
- 科学史家のJames Burkeは、気体が点火する仕組みと、魔法瓶がその気体を凍らせた液体の形で安全に大量保存できることを、落ち着いた語り口で解き明かす
- Burkeは十分に大きなフラスコに水素と酸素を満たし、2つの気体を混ぜて火をつけると「you get that」と言いながら後ろを指さす
- まさにその瞬間、Burkeの背後でロケットが打ち上がり、技術的な説明と実際の打ち上げが一つの場面の中でぴたりと重なる
- このショットは、最初で唯一のテイクで完璧なタイミングが必要だった場面だった
Connections の中での意味
- この場面は文脈なしに見ればロケット打ち上げのシーンだが、実際には50分にわたる説明の旅の最後のクライマックスに置かれている
- その旅はクレジットカードから始まり、騎士の甲冑、缶詰食品、エアコン、そして人類を月へ送ったSaturn V ロケットへとつながっていく
- 1978年のテレビシリーズ Connections は、人類史における科学と技術の進化が生み出した重要で意外なつながりを追っている
演出と現在の印象
- Connections は、後続のCarl Saganのシリーズ Cosmos ほど広く記憶されてはいないが、21世紀になっても繰り返し見る価値がある
- このショットは、知的かつ視覚的な大胆さを示す代表的な場面として残っており、YouTubeでほぼ1,800万回再生されている
- 何度か見返すと、Burkeが時間に厳密ではないショットから、すでにロケットがフレーム内に収まり打ち上げ準備が整った別のショットへと歩いて入るちょっとした手品も見えてくる
- それでも、その仕掛けは打ち上げが正確にかみ合ったときの達成感を大きく損なうものではない
- Burkeの最後のセリフは「Destination: the moon, or Moscow」「the planets, or Peking」で、数年前ならずっと時代遅れに聞こえただろうが、今ではそれほどでもなく聞こえる
1件のコメント
Hacker Newsのコメント
この映像は昔から好きで、James Burkeの長年のファンでもあるが、この場面全体が本当に一発でタイミングを合わせたわけではないという点は、あまり知られていないように思う
打ち上げ直前にカットがあり、記憶が正しければ、以前にJames本人か制作スタッフの誰かがその話をしていた
最後の部分を打ち上げ13秒前に始める必要があると分かっていて、何度も練習し、カウントダウン13秒の時点でJamesがぴったり合わせた
練習していたとしても、自分なら肝心な瞬間に一語くらい噛んでいたと思う
Voyager 1は約2週間後に打ち上げられたので、同じ場面を撮る機会がもう一度あったはずだ
惑星間軌道力学の妙で、Voyager 1は2番目に打ち上げられたが、木星にはVoyager 2より数か月早く到着した
IIIEには実際に液体水素入りの「魔法瓶」のようなCentaur段と液体酸素タンクがあったが、この映像で見えているのはそれではない
炎の柱と煙は、約2分間燃焼する一対の固体燃料ブースターから出ており、その後Centaurが点火するまで、極低温ではない液体推進剤であるヒドラジンと四酸化二窒素を使う2段がさらに約6分飛行する
もちろん、だますためにも使える。インタビュー対象の顔からインタビュアーへ切り替え、再び対象に戻すことで、発言の意味を変える文脈を切り落とせるからだ
だます意図なしに使えば、強力な瞬間をはるかに引き立てられる
この場面はその完璧な例で、トリックではなく、視聴者に強い印象を与える見事なビジュアルだった
1970年代後半はドキュメンタリーの黄金時代だった。Connections、Cosmos、Civilization、The Ascent of Man、AttenboroughのLife on Earthなどだ
自分だけかもしれないが、現代のドキュメンタリーはかなり単純化されているように感じる
付け加えるなら、彼が結局は大半が固体燃料で推進されるロケットを指し示すことになったのは、なかなか皮肉でもある
昔は物語のほうが重要だったが、その後は視覚的な見せ場のほうがずっと重視されるようになった
Connectionsの影響は非常に大きく、Purdueでは技術史の3学期連続科目まで設けられた
こうしたコンテンツを作る「技術」はほぼ1世紀前から存在していたが、smarter every day、veritasium、extra historyのような逸品は、インターネットとコンテンツ制作の民主化があって初めて現れた
ただ、AIによってこれも再編されつつあるのが心配だ。今のところは概ね良い形で使われているが、こうしたクリエイターの個人的な手触りや情熱が、生成コンテンツの登場で薄められている気がする
もしかすると私たちは不気味の谷の中のさらに谷にいて、AIツールが十分によくなって、誰かの情熱的なビジョンを忠実に形にできるようになれば、また別のルネサンスが来るのかもしれない
制作者たちはその現実に合わせろという圧力を受けている
今どきの映画はどれも気の散った観客に報いるために作られているように感じる
かつて映画はそのための場所で消費されていたが、今ではトイレでも見られる
携帯電話が鳴り、メッセージが届き、アップグレード通知が表示される
ピコン! その間に映画の肝心な場面が過ぎてしまう
すでに1960~1970年代にも、思想家たちはテレビという媒体が本質的に、人をきちんと教育するよりも見世物として楽しませる方向に傾きやすいのではないかと懸念していた
Glenn Gouldとのインタビューだけでも見る価値が十分にある
これは私の定番の不満だ
その番組自体は知らないが、このクリップを最初に「テレビ史上最高のショット」という題で見たときは、誇張を完全に真に受けて本当にすごいと思った
最初は彼と並んで歩いているように始まり、ここがどこで何が起きようとしているのかを少しずつ理解し、すべてが完璧にかみ合う
彼が歩くのをやめて説明の結論に達し、視聴者が状況を理解した瞬間に打ち上げが始まる。見事だ
だが、これはまったく「ワンショット」ではない。最初に見たときは、歩きの終わり際に非常に明白なカットがあることに気づかなかっただけだ
別の位置、別の角度、別の時間帯で撮られた映像で、彼は打ち上げを振り返る前に一文だけ言えばよい
当時その場にいたニュースレポーターが、打ち上げ前に用意したコメントを読み、直前で言い終えるのと大して違わない
大がかりなリハーサルも必要なく、打ち上げ時刻は広く中継されるし、話す速度や途中の間で合わせればいい
しかも彼らもおそらく生放送でやっていたはずだ
James Burkeや彼の番組に不満があるわけではない。この場面は本当に美しく作られている
しかし、テレビ最高のショットではない。そもそもワンショットですらない
だから打ち上げの轟音が同時に聞こえるのも編集だ
Stanleyが実際に撮ったと信じていないなら別だが
当時はAI編集ツールがなかったことも思い出すべきだ
あの時代の従来の編集ツールなら、おそらくもっと目立っていたはずだ
おそらくカメラマンが、Burkeから遠くのロケットへ被写界面を移すフォーカスの変化に対応したのではないか
そのフォーカス変化のせいで、リアプロではないと確信している。スクリーンが途方もなく大きくなければならず、その大きさでは十分に平らに保つのも難しかっただろう
Voyager 2の打ち上げ映像がニュースでフィルムとして流れたのも覚えているし、その少し後にPBSでConnexionsのこの回を見たのも覚えている
このシーケンスの最後のショットにカットがあるという見方が本当に理解できない。私の目には見えない。世代差なのかもしれない
個人的には、それでも価値は下がらないと思う
シリーズ全体はArchiveにある
https://archive.org/details/bbc-connections-1978/Connections...
ほとんどは今見ても十分通用するが、ほぼ50年前の作品なので、いくつかの視点はやや古風に感じられるかもしれない
少なくとも最初のシリーズは最初から最後まで見る価値が十分にある。Burkeは興味深い人物だ
Connectionsも好きだが、異なる科学・技術の発展のあいだに隠れたつながりがあるという基本命題は、最終的には散弾のように広がってブラウン運動のように拡散してしまう
_tDtUC_のほうがはるかに焦点が明確だ
個々の物語はおおむねKuhnの Structure of Scientific Revolutions に基づいており、ヨーロッパにおける時間理解が中世から1980年代までどう変わったかをたどる
時間は、以前の黄金時代からの下り坂のしるし、あるいはせいぜい繰り返す循環という概念から、終わりなくより良い未来へ改善していくという近代的な概念へと進化した
あわせて出た本も素晴らしかった
Michael Woodと組んだBBCの歴史ドキュメンタリーチームについても触れたい。 In Search of the Trojan War、 In Search of the Dark Ages、 The Story of England、 The Story of India は米国PBSの定番で、私の世界理解を形作った
たとえば1000年にPantheonに入るところを想像してみればいい。その大陸の誰一人、500年ものあいだあんなドームの造り方を知らず、その後さらに500年ものあいだ再現できなかった
世界を理解する根本的な方法は、この150年ほど私たちが当然視してきた「新しいものほど良い」という基準とは、まったく異なっていたに違いない
私が生まれる1~2年前に、James Burkeはメインフレームとリール式テープ装置のあいだを歩きながら、データ、通信、意思決定システム、権力について驚くほど先見的に語っていた
“This is the future. Because if you tell a computer everything you know about something, it will juggle the mix, and come up with a prediction. Do this, and you'll get that. And if you have information and a computer, you too can look into the future. And that is power. Commercial power, political power, power to change things.”
あの場面をもう一度見直さなければならない。さらに20年が経った今では、スマートフォン、「ビッグデータ」、大規模言語モデル、Palantirのせいで、いっそう重要になっている
https://archive.org/download/bbc-connections-1978/Connection...
https://www.imdb.com/title/tt30222317
本もある: https://www.simonandschuster.com/books/Connections/James-Bur...
https://archive.org/details/connections0000burk/page/n7/mode...
アップローダーが「テレビ最高のショット」を4:3映像を16:9に引き伸ばして台無しにしているのが本当に気になる
細かいことを言っているように聞こえるかもしれないが、YouTubeに上がっている古いテレビ録画のかなりの割合がこうなっている
数年前、これがあまりに腹立たしくて、video要素を再び4:3に押し戻すだけの間抜けな拡張機能まで作った
今でも動くかどうかは分からない
[1] https://chromewebstore.google.com/detail/doddimnledmldclhlbf...
そしてアスペクト比を補正したクリップはここ: https://www.stretch.site/?videoUrl=https%3A%2F%2Fwww.youtube...
私の不満は、サイト上で正方形の映像をほとんど、いやまったく見かけないことだ
子どもの頃、この番組を本当に欠かさず見ていた。当時は90年代初頭の再放送で、Star Trek: TNG、Jeopardy、PC版Civilizationと一緒だった
人生で最も形成的な時期に、成長途中の頭が受け止められるだけの科学、技術、歴史を吸収しながら過ごした
だからこそ、自分は未来について楽観的な人間に育ったのだと思う
メディアのあらゆる悲観論にもかかわらず、今なお楽観できる余地は多いと思う。AIの話をしているわけではない
普遍的で効率的で強力なコンピューティングのおかげで大きな恩恵を受けたほかの分野は非常に多いのに、今ではあまりに当たり前になって、ほとんど語られなくなっている
広告まみれのゴミサイトではなく、YouTube動画への直接リンク
https://www.youtube.com/watch?v=2WoDQBhJCVQ
無効にしてページを開き直した瞬間、なぜ使っていたのかすぐ思い出した
個人的には、Robert Carlyleが出演したJohnnie WalkerのThe Man Who Walked Around The WorldのCMを最高のワンテイクショットに挙げたい
https://www.youtube.com/watch?v=fZ6aiVg2qVk
Apollo 17 LM上昇の映像にも触れたい
カメラには上昇を追うように上向きに動けという指令を送れたが、その指令はMOCRから事前に出しておく必要があり、LMからの指示による打ち上げと一致させなければならなかった
LMの音声には遅延があり、カメラ映像にも遅延があり、指令が月面のカメラに届くまでにも約1秒かかった
そのエピソード冒頭を見ると、もう一つすごいものが出てくる。クレジットカードのトラックのビットを「見える」ようにする装置だ
magnetic viewing filmというもので、クレジットカードの磁気ストライプ上のビットを見られるらしい
こんなものは今まで聞いたことがなかった
該当箇所へのリンク: https://archive.org/details/bbc-connections-1978/Connections...