ジェボンズのパラドックスの暗い側面(The Dark Side of the Jevons Paradox)
(calnewport.com)AI時代に再び注目される「ジェボンズのパラドックス」。
もともとは、
「技術が効率を高めれば、資源使用量は減る」
と考えられていましたが、実際には逆になることが多くありました。
蒸気機関の効率が向上すると、石炭消費は減るどころか産業全体が拡大し、石炭使用量が爆発的に増えたように。
いまAIでも同じことが起きるかもしれません。
- コード作成コスト ↓ → ソフトウェア需要が爆発的に増加
- コンテンツ制作コスト ↓ → 文章・映像・文書が爆発的に増加
問題はそれで終わりではないという点です。
Cal Newportはこれを「ジェボンズのパラドックスの暗い側面」と呼びます。
効率が高まるほど、
- より多くのメール
- より多くの文書
- より多くのコンテンツ
- より多くの通知とレビュー労働
が生まれる可能性があります。
つまり、
「生産性の向上 = 生活の質の向上」
ではないということです。
AIが生み出す本当のリスクは、
「仕事不足」よりもむしろ
「意味のない過剰生産」なのかもしれません。
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同じ事例として、洗濯機の発明のパラドックスがあります。
洗濯機の発明以後、家事労働に必要な時間は画期的に減りましたが、逆説的に洗濯の頻度と全体の洗濯量はむしろ大きく増えたということです。洗濯機がなかった時代には、洗濯に多くの肉体労働と時間が必要だったため、下着は週に1回、上着は2〜3週間に1回洗うのが平均でしたが、洗濯機の発明によって個別の洗濯が簡単になると、下着は毎日洗い、上着も2〜3日に1回洗うなど、洗濯の頻度と洗濯量が爆発的に増加しました。結果として、洗濯機の普及後は単位作業時間は減ったものの、全体的な洗濯回数と仕事量はむしろ増えるという「自動化のパラドックス」が生じたのです。
https://www.youtube.com/shorts/IJz5HfHHhuk
ITに詳しくない方々にも説明できる、とても良い例です。説明がさらにしやすくなりそうです。
もう始まっているようですし、今後さらに深刻化していきそうですね..
私の考えでは……生産性の向上が生活の質の向上になるためには、私だけの生産性が向上しなければなりません。