AI時代の開発者需要の見通し分析(ジェボンズの逆説の観点を含む)
(app-place-tech.com)2022年末にChatGPTが登場して以降、開発の現場では「これからはコーディングをAIがすべてやるのに、開発者はもっと必要なのか?」という根本的な疑問が提起されています。特にジュニア開発者の採用ハードルが高まる中で、危機感が強まっているのも事実です。しかし、経済学の理論と現在のグローバル市場の指標を照らし合わせて検証すると、私たちは単なる「代替」の時代を超えた「需要の大爆発」の時点に立っているのかもしれません。
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AI導入による生産性向上が単純なコーディング業務を代替することで、ジュニア開発者の採用求人が急減する「職務の二極化」現象が鮮明になっています。
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しかし、技術の進歩がコストを下げ、かえって需要を爆発させるという「ジェボンズの逆説」に従えば、ソフトウェア市場全体のパイはさらに大きくなるという楽観論も併存しています。
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未来の開発者には、単なる「コーダー」を超え、AIと協業してビジネス価値を設計し統合する「オーケストレーター」としての能力が、生き残りの鍵になるでしょう.
3件のコメント
ジェボンズの逆説の観点を含めるには、まず何を資源とするのかを設定する必要があります。
開発者需要の見通しを分析する文章なのですから、この文章における資源は開発者であるべきでしょう。
はい、現在は二つの見方がぶつかっていますね。主に語られているのは代替論で、ときどき出てくるのがこの文章のような楽観論です。
未来のことは誰にも分かりませんが、大勢を占める議論が代替論なのであれば、その反対側も見ておく必要はあると思います。
楽観論にもさまざまな論点がありますが、その中で古い理論の一つであるジェボンズの逆説を持ってきてみました。
現在の市場では、個人開発者の一人企業化によって、実際にシンプルなWeb紹介ページのようなものから単価が急速に下がっています。これによって、これまでホームページを一つ作ろうとは思っていなかった小規模事業者や中小企業でも、それなりに見栄えのするホームページを一つずつ持つようになってきています。
つまり、市場そのものは広がっているという流れで間違っていないと判断しました。特にSaaSが日ごとに次々と登場していて、知らないうちに価格競争も激しくなっているのが現実です。価格が下がれば導入する企業や個人は増え、市場自体は間違いなく大きくなると考えています。
その後の方向性は二つのうちどちらかでしょう。一人が管理するサービスの数を引き続き増やしていくか、あるいはもう一人の開発者が生まれてその需要を引き受けるかです。
人間が処理して管理できる量には明らかに限界がある以上、結局はその需要をさばくために、再びジュニア開発者(これまで市場で疎外されてきたリソースはジュニア開発者ですからね)を雇う流れに向かうのではないか、と予想していたということです。
もちろん、その時のジュニア開発者に求められる能力は今とはかなり大きく異なるでしょう。賃金という面でも過去と同じかは分かりません。また、その時期がいつ頃来るのかも正直よく分かりません。涙
そして、文章を読んでくださり、分析も丁寧にしてくださってありがとうございます。学びがあって良かったです。
将来またどう変わるかは分かりませんが、現在業界で起きていることを主観的な観察として見ると(すべての会社を見られるわけでもなく、同じであるはずもありません)。
PCが普及した80〜90年代、インターネットブームだった2000年代、モバイル、クラウド -- いつも騒がしい時期がありました。そして現在のAIは、とりわけ耳にタコができて顔をしかめるほどです。こうした点に振り回されないでほしいと思います。株式が長期投資であるように(今は短期投資の流行があるように見えますが)、キャリアとエンジニアリングも長期投資だと考えています。観察と関心は持ちつつも、それに振り回されてはいけません。