ジョブズ、ウォズニアック、クック(Build, Sell, Scale)
(blog.eladgil.com)スタートアップが成長するには、Build/Sell/Scaleという3種類のアーキタイプ(Archetype)が必要。
1つのことを10xうまくできる人を見つけるのも難しいが、そのうち2つ、3つを同時に備えた人はさらにまれ。
普通は、これらを3人またはそれ以上の人が得意な中核機能として分担することになる。
Archetype 1 : Ability to Sell - 売る能力、スティーブ・ジョブズ
何かをうまく売れる人は、あらゆるスタートアップに必ず必要。
この創業者は、人々が会社に加わるよう説得し、最初の数人の顧客を確保し、不可能に見えるパートナーシップを成立させ、途方もない資金調達までやってのける。こうした販売能力を持つ人がいなければ、人を採用し、顧客を獲得し、資金を集めることは難しい。
Archetype 2 : Ability to Build - 作る能力。スティーブ・ジョブズとウォズニアック
ウォズニアックは何でも作ることができた。ハードウェアの活用度を劇的に高め、初期のMacで類似の他ハードウェアではできないことを可能にする設計で有名だった。
のちにProduct Visionary(製品の先駆者。Product Managerの別名)だったジョブズとともに、優れた製品と技術的な卓越性を牽引した。
Archetype 3 : Ability to Scale - 拡張する能力、ティム・クック
会社の後半では、誰かが組織を拡大し、管理を強化し、会社を数百人、数千人から数万人へと成長させなければならない。一部の創業者は優れたオペレーターになることもあるが、しばしばその代わりに主導できる、あるいは学べる補完的な人材を採用する必要がある。こうしたプロ経営者は対人面には長けているが、大胆だったり論争を呼ぶ決断を下したり、次の世代のイノベーションに備えたりすることには向いていない。これが、彼らが頑固で決断力のある創業者と一緒に働ける理由でもあるが、たいてい自ら創業者ではない理由でもある。
- 創業者とアーキタイプ
多くの優れた創業者は1と2(SellとBuild)には慣れているが、3(Scale)には長けていない。
創業者の多くは過去に数千人規模の組織を運営した経験がなく、それは本人の性格にも起因する。
一部の創業者は製品の原型を作ることにしか慣れておらず、3つのアーキタイプのどれにも秀でていないことがある。こうした場合、本当の潜在力を示せない。
少なくとも1つ、あるいは2つのアーキタイプを持つ創業者が、最も大きな潜在力を持つ会社を作る。
一部の創業者は最終的にScaleのやり方を学ぶか、Scaleが得意な人材を採用する。
創業者は普通、自分を補完し、会社の拡大に役立つ人を高く評価する。
こうした有能で経験豊富な経営陣を最初に採用できれば魔法のようにうまくいくが、
のちに創業者が退き、プロのオペレーターがCEOを引き継ぐことになる(いつそうするかが重要)。
しかしこうしたプロ経営者CEOは、イノベーションや大胆な新製品を避ける傾向があるため、
会社はある程度維持されても、新たなDisruptionやそうした企業によって打撃を受け、破壊される。
成功した創業者が犯す最大のミスは、
自分と同じタイプの人を探す代わりに、
自分とは異なるアーキタイプを持つ人をCEOに昇進させること。
一生をかけて作った会社から退くときは、ScaleタイプよりもBuild & Sellタイプの方がよいかもしれない。
あるいは少なくとも、Build & Scaleを兼ね備えた人を見つけること
1件のコメント
いずれにせよ、ジョブズがティム・クックを次期CEOにしたのは、適切な選択だったと思います。
普段は個人ブログの記事はあまり翻訳しないのですが、筆者が以下の自身の本の宣伝(?)のために書いた文章なので、訳してみました。
High Growth Handbook : Scaling Startups From 10 to 10,000 people
https://amazon.com/High-Growth-Handbook-Elad-Gil/dp/…
私も、スタートアップの時期に応じて適切な人が必要だと考えるタイプです。
初期にプロダクトを作る人、プロダクトを成長させる人、組織を成長させる人、ビジネスと組織を安定化させる人など、すべてを創業者が担えれば理想ですが、そうなるのは本当に難しく、適切なタイミングで優れた経営陣を採用し、権限委譲しながら進んでいくことが重要だと思います。
ただ、著者が最後に述べた「できるだけ自分と同じタイプの人を探せ」という点は、私がこれまで考えていたこととは少し違っていて、いろいろ考えさせられる文章でした。この本も一度読んでみないといけない気がします。