Klorn – 重要なもの以外をすべて静かにするオープンソースのメールファイアウォール
(klorn.ai)最近のAIメールツールには、ある共通点があります。
問題を減らすというより、画面がさらに増え、メールごとに提案カードが付き、「AIが返信を勧めています」のようなバッジが現れ、未確認の下書きが増え続けます。
では受信トレイが静かになるのかというと、むしろもっと騒がしくなります。
そこでKlornは、ここで出発点を変えました。メールに何かを「追加」するのではなく、ひとつだけ残して他はすべて取り除く方式で実装しています。
各メールは、結果が必ずひとつだけに定まり、それ以外の情報は表示しません。
分類方法は、合計4-tierで完結します。
- SILENT — 保存だけして画面にはまったく表示しない(マーケティング、領収書など)
- QUEUE — キューには積まれるが通知はなし
- PUSH — 今すぐ見るべきメール(通知 / Telegram / 任意の電話)
- AUTO — 今は分類のみ(実行は意図的に無効化)
重要なのは、すべてのメールが必ずこのいずれかひとつにだけ整理される点です。曖昧に複数の状態を付けることはありません。
KlornでLLMは「決定」をしません。代わりに、メールを見て次の4つだけを数値として抽出します。
- どれだけ確信しているか
- 送信者をどれだけ信頼できるか
- 取り返しがつくことか
- どれだけ緊急か
そして最終的なtierは、これらの数値を使って固定ルールで計算します。こうした理由は単純です。
モデルが変わっても結果がぶれないようにするためです。私はこれが最も重要だと考えています。
また、LLMが停止したりrate limitにかかったりしても、キーワードベースのフォールバックが同じ4つの値を作るため、緊急メールが漏れないようにしてあります。
分類結果は、あとから変更できません。
分類時に使った入力(from、subject、snippet など)をそのままハッシュ化して保存しておき、後で再度読むときも同じようにハッシュ化して比較します。値が違えばそのまま失敗します。
こうしておけば、あとから何かがデータを付け足したり書き換えたりしても、以前に下した判断が「静かに変わってしまう」ことはありません。
危険なアクションは、意図的に不便にしてあります。
考えてみると、メールで危険な行動は実は数えるほどしかありません。
- メール送信
- 完全削除
- 外部への転送
これは一度のミスで終わる話なので、
すべてもう一段階の検証の後ろに置いてあり、直接押さない限り実際の動作にはつながりません。
- 承認時にpayloadを固定し
- 実行時に再検証して
- 少しでも違えばそのまま失敗します
自動実行もデフォルトでは無効になっています。できない側を選びました。
self-host前提で作りました。AGPLv3のオープンソースで、OpenAI互換APIであれば何でも接続できます。
- Ollama / LM Studio / vLLM が利用可能
- メールデータを外部に送らない構成が可能
- クラウドキーは任意でのみ使用
通知も無理にWeb Pushを使う必要はなく、Telegramで受け取るほうが簡単かもしれません。
現在の状態はまだ初期段階です。ただ、だからといって性能が悪いとは言えません。
その理由は、
- 個人メール50通を基準にすると約80%程度当たりました(1回のテスト、私基準)
- 実利用ユーザーは私ひとりです
- AUTO実行は意図的に無効にした状態です
- UIはまだ整理中です
誇張して言うより、今の状態をそのまま書きました。
試す方法については、まだデモのためGoogle OAuthのテストモード(100人制限)なので、利用を希望する場合はメールをいただければすぐ追加します。
最も速い方法は、単純にself-hostすることです。
- 個人OAuthを使えばよく
- Google認証なしですぐ実行できます
2件のコメント
showにして投稿する必要があります。修正できなかったので、次は
showで投稿します..