複数のAIコーディングエージェントを1つのウィンドウで調整するオールインワンのデスクトップターミナル — Orch term
(zendy00.github.io)ターミナル、コードエディタ、ブラウザ、Gitを1つのウィンドウに収め、その上で複数のAIコーディングエージェント(Claude Code、Codex、Gemini CLIなど)を同時に動かして調整できるデスクトップアプリです。WindowsとmacOSに対応しています。
なぜ作ったのか
AIエージェントで開発していると、1つのターミナルに1つのエージェントだけをつなげて使うのがもどかしく感じました。エージェントが作業している間にコードを見るにはエディタへ、結果画面はブラウザへ、変更差分はGitツールへと、それぞれ行き来する必要がありました。これらすべてを1つのウィンドウにまとめ、さらに複数のエージェントをそれぞれ隔離されたワークスペースで動かし、1つの画面で調整できる環境を自分で作ることにしました。
オールインワンワークスペース
- 画面を自由に分割(二分割ツリー)し、各ペインにターミナル、エディタ、ブラウザタブを混在させて配置
- 「Space」で作業のまとまりを切り替え
- 内蔵コードエディタ(複数のエンコーディング・改行に対応)、ripgrepベースの全文検索(Ctrl+Shift+F)
- Source Controlパネル: コミットログ、グラフ、blame、diff、push/pull
- iframeではなくネイティブ子WebViewベースのアプリ内ブラウザ
- SpaceごとのTODOボード(カンバン: TODO・完了)— 作業単位でtodoを整理
TODO — 人とAIが一緒に管理
- 各Spaceにカンバン式のTODOボードがあり、作業を直接整理
- アプリ内のAIエージェントがMCP経由で同じTODOボードを直接読み書き可能 — エージェントが自分の作業の進捗状況をtodoとして更新し、人はそれをそのまま見ながら調整
- つまり、TODOリストが人とエージェントの共通作業ボードになります
マルチエージェントオーケストレーション
- ワーカーエージェントをそれぞれ隔離されたgit worktreeで起動して並列作業
- あるワーカーが行き詰まったら別のワーカーに委任し、結果を戻す
- アプリ内ブラウザをエージェントと一緒に見るミラーリング
AIゲートウェイ
- アプリ内のAIエージェントをローカルHTTP API(OpenAI互換形式)として公開 — 外部スクリプトやツールがエージェントをそのまま呼び出し可能
- すべてのリクエスト/レスポンスは日付ごとの監査ログとして記録
技術スタック
Tauri 2(Rustバックエンド)+ TypeScript・Vite、ターミナルはxterm.js(WebGLレンダラー)、ストレージはSQLite、自動更新を内蔵。
開発で難しかった点
- Tauriのネイティブ子WebView(unstable)でアプリ内ブラウザを実装 — 同期コマンドがメインスレッドをデッドロックさせる落とし穴、ウィンドウ復帰後にキーボード入力が途切れるフォーカスバグ(最終的にwryを直接パッチ)
- conpty環境での日本語IME・絵文字入力、alt+tab復帰時の重複入力などの入力系バグ
- Windows・macOSの両立 — 一方のOSを直して別のOSを壊さないよう、すべての分岐をゲート
ダウンロード / 体験
- 紹介・ダウンロード: https://zendy00.github.io/orch-term-pages/
- 入手: https://zendy00.github.io/orch-term-pages/download.html (Windowsインストーラ/MSI、macOS DMG・ワンラインインストール)
- まだコード署名前のため、Windows SmartScreen・macOS Gatekeeperの警告が表示されます。
4件のコメント
いつも悲しいのは、なぜ Windows → Mac → Linux の順番だったり、Linux 自体が抜けたりするんだろう……
一人でやっているので、まだそこまでは力が及びませんね ^^
https://github.com/horang-labs/tessera
Linux に対応しています。
あっ!良いツールがあったんですね。探しているうちに作ったものですが、先に知っていれば ^^;;